QMK Firmwareのビルド環境をMsys2を用いて構築する手順です。
まずは[Msys2]のWebページからインストーラのダウンロードを行います。 ダウンロードはタイトルの直下にある丸みを帯びたボタンから行うことができます。 何Bit版のWindowsかによってダウンロードするインストーラが違います。
- 32bit版Windwos用インストーラ
msys-i686-yyyymmdd.exe
- 64bit版Windows用インストーラ
msys-x86_64-yyyymmdd.exe
ダウンロードしたインストーラを実行して[Msys2]のインストールを行います。 途中でインストール先を聞かれるので、空いているHDDにインストールするといいでしょう。
インストールをしたままの[Msys2]は古いので、アップデートを行います。
アップデート手順は
- コアシステムのアップデート
- 残り全部のアップデート
の2回に分かれています。
コアシステムのアップデートは
pacman -Syu
というコマンドを用いて行います。
途中、実際にインストールを行うか確認されますので、y[Enter]と入力して先に進めましょう。
コアシステムのアップデートが終了すると、警告メッセージとともに固まってしまいます。 非常に怖いですが、Msys2コマンドプロンプトを強制終了することで先に進めます。
Msys2 MinGW xx-bitを実行してMsys2コマンドプロンプトを立ち上げ、残り全部のアップデートを行います。
pacman -Su
というコマンドを用いることでアップデートを行うことができます。
先ほどと同じように、実際のアップデートを行うか確認されたらy[Enter]と入力して先に進めましょう。
今度は警告メッセージで止まることなくコマンドプロンプトに戻ってきます。
[QMK Firmware]の最新版をインストールするためにはgitコマンドを用いると便利です。
ソースコードをZIPファイルでダウンロードして使う場合にはこの手順を省略しても大丈夫です。
インストールは、
pacman -S git
とコマンド入力することで行うことができます。
[QMK Firmware]のソースコードをgitコマンドを用いてインストールします。
git clone https://github.com/qmk/qmk_firmware.git
というコマンドを入力することで、最新版のファームウェアのソースコードを入手することができます。 入手に成功したら、
cd qmk_firmware
コマンドでファームウェアソースコードのあるディレクトリに移動しましょう。
QMKファームウェアソースコードのあるディレクトリに移動したら、ファームウェアのビルドに必要なツールのインストールを行います。
util/msys2_install.shというツールのインストールを行ってくれるスクリプトがあるので実行します。
何をインストールするか確認された場合、わからなければとりあえずすべてインストールするといいでしょう。
現在
util/qmk_install.shでプラットフォームを認識して自動的にインストールスクリプトを識別するようになっているようです。将来的にmsys2_install.shがリネームされる可能性もあるため、util/msys2_install.shからutil/qmk_install.shに変更したほうがいいかもしれません (今手元環境がなく検証はできていないのですが…)。