前期では、本プロジェクトのゴールである Chrome でのデバッグ機能を実現する CDP サーバーと、CDPサーバー と DAPサーバー(VS Code でのデバッグ機能を実現するサーバー) のテストフレームワークの開発を中心に取り組んだ。
CDP サーバーの開発については本プロジェクト開始前にプロトタイプとして導入されていたものを改善する形で主にバグ修正や Chrome DevTools 上の UI として提供されている機能をサポートしていった。 バグ修正については手元の環境で Chrome を用いてデバッグ機能を行いそれを元に見つかったバグを中心に修正を行っていった。提供されている機能のサポートについては、例外で止まる機能やブレークポイントなしでスクリプト実行を強制する機能などを実装した。他にもデバッガー起動時に Chrome を自動で開いて Chrome DevTools とデバッガーの接続を自動で行う機能や Chrome のコンソールで式評価をした際に標準出力に出力されるものをターミナルではなくコンソール上に出力されるものを開発した。
テストフレームワーク開発についてはプロトタイプとしていくつかのものを Pull Request として作りながらメンテナンス性や可読性の高いものを考えていった。現在 DAP サーバーのテストフレームワークがプロトタイプとしてマージされている。