- /var/log/wtmp
- /var/log/btmp
- /var/log/faillog
- /var/log/lastlog
- /var/log/tallylog
これ等のログファイルはいずれもバイナリ形式なので、中身を見るには専用コマンドが必要
これ等の場合はstringsとかでOK
-
wtmp
ログイン試行の内、成功したものについて、その情報を記録したファイル
ユーザ名、ログイン端末、ログイン元ホスト、ログイン時刻およびログアウト時刻が記録されている
この情報を見るのは、last
コマンド なお、このファイルには、システムの再起動情報が、rebootというユーザがシステムにログインしたものとして記録されている -
btmp
ログイン試行の内、失敗したものについて、その情報を記録したファイル
存在しないアカウントでのログインや、パスワードの入力ミス等、ログインに失敗した際の情報が記録されている
この情報を見るのは、lastb
コマンド(root権限が必要) -
faillog
ログイン失敗を記録するファイル
/var/log/btmpが不正なログインをすべて記録しているのに対し、/var/log/faillogはユーザーごとにログインの失敗回数を記録する
また、このファイルにはユーザーごとのログイン最大失敗回数を設定しておくことができる
認証にpam_tallyモジュールを使うようPAMを設定しておくと、一定回数ログインに失敗したユーザに対し、アカウントロックを行うことが可能
このファイルの管理には**faillog
コマンド**が用意されている
faillogコマンド1つで、情報の参照だけでなく、ログインの最大失敗回数の設定や失敗回数のクリアを行うことが可能
- lastlog
システムに登録されているユーザの最終ログイン時刻を記録したファイル
この情報を見るのは、lastlog
コマンド
5.tallylog
faillogと同じく、ログインの失敗回数を記録するファイル
faillogの形式がi386システムとx86_48のシステムで異なるので、アーキテクチャに依存しないファイル形式としてこのファイルが用意されている
/var/log/tallylogを使用する場合、認証にはpam_tally2を使うようにPAMを設定する必要がある
また、faillogコマンドに相当するコマンドとして、pam_tally2コマンドが用意されている
- /var/log/boot.log
- /var/log/cron
- /var/log/maillog
- /var/log/secure
- /var/log/spooler
- /var/log/messages
これ等はいずれもテキストファイルなので、普通にcatとかで見られる
-
/var/log/boot.log
システム起動時のサービスの起動メッセージなどが記録されるファイル
ただ、Fedra Core4以降および、RHEL5/CentOS5では、バグのためにこのメッセージが記録されなくなっている -
/var/log/cron
cronやatdのようなクロックデーモンのログが記録されるファイル
いつ、どのユーザでどのコマンドが実行されたかが記録されている -
/var/log/maillog
メールシステムのログが記録されるファイル
MTAが処理したメールの送受信記録はこのファイルに保存されている -
/var/log/secure
認証に関するログが記録されるファイル
sshdやsudoコマンドなどのログが記録されている -
/var/log/spooler
UUCP(Unix to Unix CoPy:2つのUNIXシステム間でデータ交換を行うための一連のプログラム群)のログが記録されるファイル -
/var/log/messages
上記以外のsyslogメッセージが記録されるログファイル
カーネルメッセージから上記に該当しないプログラムのメッセージまで様々なメッセージが記録されている
- /var/log/acpid
- /var/log/anaconda.log
- /var/log/anaconda.syslog
- /var/log/dmesg
- /var/log/rpmpkgs
- /var/log/yum.log
-
/var/log/acpid
電源ボタンが押された際などに発生するACPIのイベントを処理するデーモンであるacpidのログファイル
発生したACPIイベントと、イベントに応じたアクションのログが記録されている -
インストール関連ログ
/var/log/anaconda.logと/var/log/anaconda.syslogは、インストーラであるanacondaのログファイル
これ等の他に、/root/install.logと/root/install.log.syslogにもインストール時のログが記録されている
それぞれ記録されている内容は違っているが、インストールがうまくいかなかった場合以外にこれらのファイルはあんまり見ない -
/var/log/dmesg
システム起動時からファイルシステムがマウントされる時点までの間にカーネルが出力したメッセージが記録されているファイル
dmesg
コマンドで表示される情報は一定量を超えると古いものから順に削除されるので、情報ハードウェアの認識情報をdmesgコマンドで確認しようと思ったら削除されてた、、、なんてことも。
その場合にこのファイルが活きる -
/var/log/rpmpkgs
システムにインストールされているすべてのrpmパッケージ名を記録したファイルで、毎日更新される
このファイルは/etc/cron.daily/rpmによって生成されている -
/var/log/yum.log
yumのログファイル
yumコマンドを使用したパッケージの追加・削除・更新等のログが記録される
- /var/log/audit/
- /var/log/mail/
- /var/log/httpd/
- /var/log/conman/
- /var/log/conman.old/
- /var/log/news/
- /var/log/pm/
- /var/log/ppp/
- /var/log/prelink/
- /var/log/vbox/
- /var/log/cups
- /var/log/samba/
- /var/log/squid/
-
/var/log/audit/
システム監査デーモンであるauditのログファイル(audit.log)が保存されるディレクトリ
/var/log/audit/audit.logはテキスト形式であるが、
ausearchというログ検索コマンドと、aureportというログのサマリーを出力するコマンドが付属している -
/var/log/mail/
sendmailのログディレクトリで、sendmailの統計情報ファイル(/var/log/mail/statistics)が置かれている
このファイルはバイナリ形式で、mailstats
コマンドを使って情報を参照する -
シリアルコンソール管理デーモンログ
/var/log/conman/と/var/log/conman.oldは、シリアルコンソール管理デーモン(conmand)のログファイルが保存される -
/var/log/news/
インターネットニュースシステムアプリケーションであるINNのログファイルが保存されるディレクトリ -
/var/log/pm/
電源管理のためのユーティリティーやスクリプトをまとめたpm-utilsのログが置かれるディレクトリ -
/var/log/ppp/
ダイヤルアップ通信など、PPP(Point-to-PointProtcol)を処理するデーモンであるpppdのログファイルの出力先ディレクトリ -
/var/log/prelink/
日次で実行されるprelinkコマンド(/etc/cron.daily/prelink)の実行結果が保存されるディレクトリ -
/var/log/vbox/
isdn4k-utilsパッケージに含まれるISDN voice boxデーモン(vboxd)のログファイルの出力先ディレクトリ -
/var/log/httpd/
Apacheのログが保存されるディレクトリ
Apacheの設定的には/etc/httpd/logsがディレクトリだが、/etc/httpd/logsは/var/log/httpdへのシンボリックリンクになっている -
/var/log/cups/,/var/log/samba/,/var/log/squid
それぞれアプリケーションのログ出力先ディレクトリ