こんにちは、皆さん。
APIのバージョンアップに関する情報と、今後数か月にわたって期待される情報をお伝えします。
では、まず用意されているAPIバージョンの利用可否の表し方について説明します。4つあります。
- Available: 利用可能なAPIバージョン
- Stable: 推奨されているAPIバージョン
- Deprecated: 非推奨のAPIバージョン、廃止予定
- Decommissioned: 利用不可能なAPIバージョン
私たちはAPIが安定して使えることを期待していることを認知しています。特に明記することがなければ、APIバージョンが非推奨となる期間はおよそ1年間です。
今日から変わること:
- API v10が利用可能になりました
- API v8は非推奨になりました
2022年4月30日 (アメリカ現地時間)以降は:
- API v10がStableとなり、今後デフォルトで使用されるAPIバージョンとなります
- API v9は非推奨になります
- API v6およびv7は廃止されます
API v10からは、Message Contentの制限が認証済みボットに対して行われます。
詳しい内容についてはこちらのページをご覧ください: https://support-dev.discord.com/hc/en-us/articles/4404772028055-Message-Content-Privileged-Intent-for-Verified-Bots
これらの制限は2022年4月30日までは適用されません。API v10の公開によって、いち早くあなたのボットがこの制限に適応できるかテストできるようになりました。
API v10では、Message Content Intent (数値では 1 << 15)の指定が必須となります。
現在あなたがv9またはそれより古いバージョンを利用している場合は、このIntentを明示的に指定していなくても、審査で承認された場合にこのIntentが自動で適用されます。
- [すべてのAPIバージョン]
application.summary
は空の文字列を返すようになります。 このフィールドはv11で廃止される予定です。 - Achievementのローカライズ形式が変わります。
name
とdescription
は原文が、name_localizations
とdescription_localizations
にそれぞれの地域の言語での文章が入るようになります。 /channels/<channel_id>/threads/active
は廃止されますPATCH
で新しい添付ファイルを追加するためにメッセージを編集するときは、現在ある添付ファイルの情報も送信しなければなりません。もし指定されなかった場合は、それらの添付ファイルを削除するとみなされます。- 監査ログの「理由」項目として
body
/query
パラメータを使用することはサポートされなくなりました。代わりにX-Audit-Log-Reason
ヘッダを使用しなければなりません。 - Message Routeは
embed
ではなく、embeds
を受け入れるようになります。 - API v10以降のリクエストは
discordapp.com
では受け付けません。 (訳注:discord.com
を使うべきということです)
API v9の変更点からv10に持ち込める要素もありました。ですが、私たちはMessage Content以外の変更を最小限にとどめることにしました。
ひとまず開発者の皆様には、2022年4月30日の期日までにこれらの変更に対する対策をしていただくことにご尽力いただければと考えております。