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自分がコンパイルしたとき(2016年1月~2019年12月)の参考用のメモです。
(情報が古くなっている可能性があります)
Windows 8.1 (64bit) で作業しました。 -
以下の記述は、MSYS2/MinGW-w64 (64bit/32bit) の開発環境でのコンパイル手順となっています。
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Gauche のインストール
事前に Gauche がインストールされている必要があります。
以下のページに Windows用バイナリインストーラ があるので、インストールを実施ください。
http://practical-scheme.net/gauche/download-j.html
(すでにインストール済みであれば本手順は不要です)<<<コンパイルに使う Gauche のバージョンについて>>>
開発最新版の Gauche をコンパイルするには、動作する Gauche が必要になります。
このコンパイルに使用する Gauche は、基本的に最新リリース版であることが想定されているとのことです。
このため、最新リリース版 (現時点では v0.9.9) の Gauche のフォルダを丸ごととっておいて、
コンパイル時だけは、環境変数PATHを書き換えてそちらを指すようにするのが 安全なようです。
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MSYS2/MinGW-w64 (64bit/32bit) のインストール
事前に MSYS2/MinGW-w64 (64bit/32bit) がインストールされている必要があります。
以下のページを参考に、開発環境のインストールを実施ください。
https://gist.github.com/Hamayama/eb4b4824ada3ac71beee0c9bb5fa546d
(すでにインストール済みであれば本手順は不要です)
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Gauche のソースのダウンロードと展開
Gauche の GitHub のページ
https://github.com/shirok/Gauche
から、Download Zip ボタン等で開発最新版のソースをダウンロードします。
そして適当な作業用フォルダ( c:\work 等)に展開します。
(注意) 作業用フォルダのパスには、空白を入れないようにしてください。
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Gauche のコンパイル
<MSYS2/MinGW-w64 (64bit) 環境の場合>
プログラムメニューから MSYS2 の MinGW 64bit Shell を起動して、以下のコマンドを実行してください。
<MSYS2/MinGW-w64 (32bit) 環境の場合>
プログラムメニューから MSYS2 の MinGW 32bit Shell を起動して、以下のコマンドを実行してください。
( c:\work にソースを展開した場合)cd /c/work/Gauche ./DIST gen src/mingw-dist.sh
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テストの実行
<MSYS2/MinGW-w64 (64bit) 環境の場合>
プログラムメニューから MSYS2 の MinGW 64bit Shell を起動して、以下のコマンドを実行してください。
<MSYS2/MinGW-w64 (32bit) 環境の場合>
プログラムメニューから MSYS2 の MinGW 32bit Shell を起動して、以下のコマンドを実行してください。
( c:\work にソースを展開した場合)cd /c/work/Gauche make check
結果は、
Total: 21633 tests, 21633 passed, 0 failed, 0 aborted.
のように表示されます。
結果をファイルにも残したい場合は、上記の2行目を、make check 2>&1 | tee test_result.txt
のように変更します。
( c:\work\Gauche に test_result.txt というファイルが作られます)
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生成したファイルのコピー
生成した
c:\work\Gauche-mingw-dist\Gauche-(アーキテクチャ名)
の中身を、すべて、
c:\Program Files\Gauche
(もしくは c:\Program Files (x86)\Gauche )
に上書きコピーします。
(念のため上書き前のフォルダのバックアップを取ってから作業してください)
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バージョンの確認
コマンドプロンプトを開いて以下を実行し、バージョンを確認します。gosh -V
(2016-1-14)(2016-4-17)(2016-7-13)(2016-8-3)(2016-8-7)
(2016-10-12)(2018-7-8)(2019-12-20)