AMD Ryzen AIシリーズ プロセッサ比較表と詳細解説
本記事では、AMDのRyzen AIシリーズプロセッサ(Krackan Point、Strix Point、Strix Halo)の各SKU(Stock Keeping Unit)について、CPUコア、GPUコア、NPU性能、最大RAM、消費電力などの仕様を比較し、各シリーズの特徴を詳しく解説する。
AMD Ryzen AIシリーズ比較表
各シリーズの詳細
Krackan Point
概要: Krackan PointはStrix Pointの低価格版であり、ミドルレンジのポータブルデバイスや手頃な価格のフルサイズノートPC向けに設計されている。
特徴:
Zen 5 + Zen 5cのハイブリッドコア構成
RDNA 3.5ベースのGPU
XDNA 2アーキテクチャのNPUを搭載
主要SKU:
Ryzen AI 7 350: 8コア(4 Zen 5 + 4 Zen 5c)、16スレッド、最大5.0 GHz、24MBキャッシュ、Radeon 860M(8 CU)、50 TOPS NPU、最大256GB RAM、15-45W TDP
Ryzen AI 5 340: 6コア(3 Zen 5 + 3 Zen 5c)、12スレッド、最大4.8 GHz、22MBキャッシュ、Radeon 840M(4 CU)、50 TOPS NPU、最大256GB RAM、15-45W TDP
Strix Point
概要: Strix PointはRyzen AI 300シリーズに属し、ハイエンドノートPC向けに設計された。Krackan Pointよりも多くのコアと強力なGPUを搭載し、高性能なAI処理が可能。
特徴:
Zen 5 + Zen 5cのハイブリッド構成
最大16CUのRDNA 3.5 GPU搭載
AI性能を強化したXDNA 2 NPU
主要SKU:
Ryzen AI 9 HX 370: 12コア(4 Zen 5 + 8 Zen 5c)、24スレッド、最大5.1 GHz、36MBキャッシュ、Radeon 890M(16 CU)、50 TOPS NPU、最大256GB RAM、28W cTDP
Ryzen AI 9 365: 10コア(4 Zen 5 + 6 Zen 5c)、20スレッド、最大5.0 GHz、34MBキャッシュ、Radeon 880M(12 CU)、50 TOPS NPU、最大256GB RAM、28W cTDP
Strix Halo
概要: Strix Haloは高性能AI PCやワークステーション向けの最上位シリーズであり、最大16コアのZen 5 CPUと40 CUのRDNA 3.5 GPUを搭載する。
特徴:
すべてZen 5コアのハイパフォーマンス構成
最大40CUの高性能GPU
128GBメモリに加え、最大96GBをVRAMとして使用可能
消費電力は最大120Wで、デスクトップ級の性能を実現
主要SKU:
Ryzen AI Max+ 395: 16コア(Zen 5)、32スレッド、最大5.1 GHz、80MBキャッシュ、Radeon 8060S(40 CU)、50 TOPS NPU、最大128GB RAM、45-120W TDP
Ryzen AI Max 390: 12コア(Zen 5)、24スレッド、最大5.0 GHz、76MBキャッシュ、Radeon 8050S(32 CU)、50 TOPS NPU、最大128GB RAM、45-120W TDP
Ryzen AI Max 385: 8コア(Zen 5)、16スレッド、最大5.0 GHz、40MBキャッシュ、Radeon 8050S(32 CU)、50 TOPS NPU、最大128GB RAM、45-120W TDP
Ryzen AI Max Pro 380: 6コア(Zen 5)、12スレッド、最大4.9 GHz、22MBキャッシュ、Radeon 8040S(CU未発表)、50 TOPS NPU、最大128GB RAM、45-120W TDP
補足情報
NPU性能: すべてのSKUでXDNA 2アーキテクチャのNPUを搭載し、50 TOPSのAI処理能力を提供。
最大RAM: Krackan PointとStrix Pointは最大256GB、Strix Haloは128GBだが、GPUのVRAMとして最大96GBを割り当て可能。
消費電力:
Krackan Point: 15-45Wの範囲で調整可能。
Strix Point: 28Wが基本TDPだが、構成可能(cTDP)。
Strix Halo: 45-120Wの範囲で、デスクトップ並みのパフォーマンスを発揮。
結論
Ryzen AIシリーズは、低消費電力モデルのKrackan Point、ハイエンドノートPC向けのStrix Point、ワークステーション向けのStrix Haloといった3つのセグメントで構成されており、それぞれ異なる用途に最適化されている。選択の際は、性能と消費電力のバランスを考慮することが重要である。