MX(Mail Exchange)レコードは、電子メールの配送先を指定するDNSレコードである。しかし、実際の運用ではMXレコードのターゲットにCNAME(Canonical Name)レコードを指定するケースが見受けられる。これはRFCの規定に反しているため、メール配送の信頼性に影響を及ぼす可能性がある。本記事では、MXレコードとCNAMEの関係、および関連するRFCの規定について解説する。
MXレコードは、メールサーバーのホスト名を指定し、クライアントはこのホスト名を解決してメール配送を行う。一般的なMXレコードの設定例は以下の通りである。
example.com. MX 10 mail.example.com.