TeXには色々な実装が存在する。 どれがどの流れを汲むかについてはこちらが参考になった。
TeXはtug.orgのSVNでホスティングされている。 https://www.tug.org/svn/texlive/
https://www.ctan.org/tex-archive/systems/knuth/dist/tex
LaTeXはGithubでホスティングされている。 https://github.com/latex3/latex2e
macOS用に構成されたMacTeXというパッケージが配布されている。
http://www.tug.org/mactex/mactex-download.html
今回はMacTeX 2020が配布されていたのでそれを使うことにした。
このパッケージはpkgファイル自体が3.6GBほどで、かなり大きい。以下にはミラーサイトがまとめて掲載されていた。
https://texwiki.texjp.org/?MacTeX#mirror
Sphinx Users GroupのWebページにもMacTeXの解説ページがあった。参考にすると良い。
https://sphinx-users.jp/cookbook/pdf/latex-install-osx.html
ちなみに今回はuplatexを使うが uplatex –version と実行すると次のように表示された。
e-upTeX 3.14159265-p3.8.3-u1.26-191112-2.6 (utf8.uptex) (TeX Live 2020) kpathsea version 6.3.2 ptexenc version 1.3.8 Copyright 2020 D.E. Knuth. There is NO warranty. Redistribution of this software is covered by the terms of both the e-upTeX copyright and the Lesser GNU General Public License. For more information about these matters, see the file named COPYING and the e-upTeX source. Primary author of e-upTeX: Peter Breitenlohner.
e-pTeXについてはTeX系ツールの実装についてで紹介したリンク先のWebページが参考になる。
この記事はOrg-modeで記述している。 Org-modeにはorg-publishというライブラリがあり Org-modeのドキュメントからTeXファイルを生成できる。 手動でTeXファイルを作成しても良いが 今回はorg-publishを使ってTeXファイルを生成することにした。
org-latex-export-to-latex を実行するとカレントバッファからTeXファイルが生成される。
org-latex-export-to-latex RET
これはEmacsのOrg-modeの機能だ。
TeXファイルからdviファイルを生成するにはuplatexコマンドを使う。
uplatex README.tex
実行すると README.dvi が生成される。
デバイス非依存の組版用命令フォーマット。 仕様は文書化されているわけではなく、実装が仕様になっている模様。 ただし、どこにその実装があるかはわからなかった。
DVI formatについてのドキュメントの中で命令について説明されている。 https://www.ms.u-tokyo.ac.jp/~oshima/dviout/dvi.html#cmd
Wikipediaでの説明 https://ja.wikipedia.org/wiki/DVI_(%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%83%E3%83%88)
dviファイルからPDFを生成するにはdvipdfmxコマンドを使う。
dvipdfmx README.dvi
実行すると README.pdf が生成される。
PC | MacBook Pro (13-inch, 2017, Two Thunderbolt 3 ports) |
OS | macOS Mojave 10.14.6(18G103) |
Emacs | 27.0.50 (self build) |
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