神楽坂一丁目通信局ではIDCFクラウドでWebページをホストしており, 最近は流行りに乗ってMastodonインスタンスを立ち上げた. この結果, IDCFクラウドは個人でMastodonインスタンスを運用するのに最適な環境のようだと思い至ったが, 1つ, 重要な問題も見つかった. ここではそれらについて説明する.
<script async src="//platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script>@kagucho @idcfrontier オブストは今リニューアル開発中なので、担当にインプットしておきます。
— Takuya FUJISHIRO (@tafujish) 2017年4月24日
ワンチャンアルッショ
月500円 である. これ以上説明は要らないだろうが, 重要な利点である.
1GB物理メモリ + 1GB swapはMastodonを苦労せずに運用するために十分だ. 他のホスティングサービスは512MBからだったりする.
メモリが1GBあると言ったが, その反面最小構成でのストレージは15GBとなっている. もちろん増やすことも可能だが, 当然500円ポッキリのドケチ運用は不可能だ.
ただ, IDCFクラウドはこれを無視しているわけではない. IDCFクラウドには Amazon S3互換のオブジェクトストレージ がある. この類はベンダーロックインでしかないだろうと思っていたが, Amazon S3互換であり, また同様の実装は広まっているので, その心配はないだろう.
しかも財布に優しいIDCFクラウド. 50GBまで無料 である. 最高だゾッ!
しかしそうは問屋が卸さない. クラウドサーバーでは月3,240GBまで無料な通信が, オブジェクトストレージではOUT (オブジェクトストレージが送信, クライアントがダウンロードする通信) が10GBまで無料. 10GB以降は1GBあたり10円の従量となっている. そりゃないぜ. 参考までに, うちのサーバーでは毎日1GBほどの通信が行われている.
回避策として, クラウドサーバーをリバースプロキシとしてオブジェクトストレージとクライアントの通信を経由させることが出来る. IDCフロンティアサービス間のトラフィックは無料だからだ.
だが, 本当にこれでいいのだろうか? まあ私としては若干遅くなる程度の影響しかないので構わないが, IDCF側では余分な負荷が発生することになる. 料金設定間違ってるだろこれ.
どのみちIDCFは安価にMastodonを運用する手として最適な手段の1つであることは変わりない. しかし, ちょっとどうにかならないんでしょうか, ね?