\documentclass[a4j, twocolumn, 10pt]{jsarticle}
\title{}
\author{}
\date{}
\begin{document}
\maketitle
ここに文章
\end{document}
色々と面倒なのでlatexmkを活用する。Ubuntuを利用している場合は以下のようにしてインストールできる。
sudo apt-get install latexmk
次に設定ファイル(.latemkrc)をホームディレクトリに設置する。Ubuntuの場合、内容は以下のようにする。
#!/usr/bin/env perl
$latex = 'platex -shell-escape -halt-on-error';
$latex_silent = 'platex -shell-escape -halt-on-error -interaction=batchmode';
$bibtex = 'pbibtex';
$dvipdf = 'dvipdfmx %O -o %D %S';
$makeindex = 'mendex %O -o %D %S';
$max_repeat = 5;
$pdf_mode = 3;
$pvc_view_file_via_temporary = 0;
$pdf_previewer = "xdg-open";
また、学校など管理者権限のない環境でlatexmkをインストールした場合は一発インストーラーを活用する。ただのシェルスクリプトなので、実行権限を与えて直接起動すれば良い。
ここまで準備ができれば後はコンパイルするだけである。コンパイルは以下のように行うことができ、PDFビューワが起動するところまで自動化される。
latexmk -pv hoge.tex
また、ソースコードなどの保存(変更)を検知して自動でコンパイルする常時監視モードもある。常時監視モードを起動するには以下のコマンドを用いる。終了するにはCtrl+cをすればよい。
latexmk -pvc hoge.tex
プリアンブルに以下を追加。
\usepackage[dvipdfmx]{graphicx}
その上で以下のようにして画像を挿入する。画像の形式は何を使っても構わない。グラフのようなベクタ画像はPDFを、イラストや写真のようなものはpngやjpeg形式を使うのが良い。ただし、コンパイルに異常に時間がかかるようになるため、間違ってもeps形式は使用してはならない。
\begin{figure}
\centering
\includegraphics[width=\columnwidth]{画像ファイル名}
\caption{画像の説明(キャプション)}
\label{ラベル名}
\end{figure}
図について本文で触れる箇所で、以下のようにしてラベルを参照する。
図\ref{ラベル名}
すると、自動で図番号が割り振られる。ただし、latexmkを利用しない場合、2回コンパイルが必要である。
jlisting.styをコンパイルしたいLaTeXソースコードを同じフォルダに設置する。またはTEXMFHOMEに設置すればその都度コピーする必要なくいつでも参照される。jlistingはここからダウンロードできる。
次にプリアンブルに以下を挿入する。これはC言語での例である。
\usepackage{listings,jlisting}
\lstset{%
language={C},
basicstyle={\small},%
identifierstyle={\small},%
commentstyle={\small\itshape},%
keywordstyle={\small\bfseries},%
ndkeywordstyle={\small},%
stringstyle={\small\ttfamily},
frame={tb},
breaklines=true,
columns=[l]{fullflexible},%
numbers=left,%
xrightmargin=0zw,%
xleftmargin=3zw,%
numberstyle={\scriptsize},%
stepnumber=1,
numbersep=1zw,%
lineskip=-0.5ex%
}
その上で、以下のようにすればソースコードが挿入される。
\lstinputlisting[caption=説明,label=ラベル名]{C言語のソースコードのファイル名}
これも、プログラムについて本文で触れる箇所で、以下のようにしてラベルを参照できる。
プログラム\ref{ラベル名}
こちらも自動的にプログラム番号が割り振られる。なおラベルに関する設定が不要な場合はlstinputlistingの箇所でlabelに関する記述を削除する。
jlistingには様々なバグがある。特にプログラム中でコメントを利用したときに「スラッシュ2つ」の後ろに"半角"スペースが入っていないと表示が狂う。この点に関しては十分な注意が必要である。
//このコメントはバグります
// このコメントはバグりません
プリアンブルに以下を追加。
\usepackage{amsmath}
後は数式モードを使うだけ。インライン数式モードと単一数式モード、そして複数行モードがある。
インラインモードは次のよう書く。こうすると改行をせずに行中に式を挿入できる。
$y=x^2$
単一数式モードは次のように書く。単一行の式が改行されて表示される。
\[
y = x ^ 2
\]
複数行モードは次のように書く。こうすると式番号付きで複数行の式が挿入できる。行の区切りは行末で\\
を用いて行う。式中で縦を揃えたい箇所には&
を用いる。
\begin{align}
y = & x^2 \\
y = & ax^2 + bx + c
\end{align}
なお行番号が必要ない場合はalignの代わりにalign*を用いる。
\begin{align*}
y = & x^2 \\
y = & ax^2 + bx + c
\end{align*}
ベクトル用太字を使いたい場合には\mathbf{}
を用いる。bmバッケージを読み込む必要はない。
\begin{align}
\mathbf{x} = (1,2) \\
\mathbf{y} = (3,4) \\
\mathbf{x} + \mathbf{y} = (4, 6)
\end{align}