jsprimerというJavaScriptの書籍を書いている。 これを書いてるときに参考にしているものを書いていく。
ECMAScriptのLiving Standardな仕様書ページ。 スナップショットなECMAScriptの仕様書ページもあるけど、基本的にはLiving Standardの方しか見てない。
用語を迷ったときは仕様準拠をベースにすることが多い。 一般的に使われていても仕様には存在しない用語というのもよくあるので。
例) Spread Operatorは仕様としてはない(SpreadElementというSyntaxの一部)
書籍からもリンクするし、MDNでどう書かれているかは見てる。 MDNも仕様に合わせた用語を基本的に使ってるので、MDNでどういう言い方をしてるかは参考になる。
また、MDNは翻訳もあるので訳語に迷った場合にMDNはどうしてるかを参考にする。 検索してたりどつくのはMDNだと思うので。
例):
fn(): Promise<string>
を文として書くときに「fn関数はstringのPromiseを返す」とするのか、「fn関数はPromiseを返し、そのPromiseはstringでresolveされる」なのか「fn関数はstringを含むPromiseを返す」なのかなどを迷ったときにMDNはどうしているか見る。結果的にはMDNの訳とは異なる形になった
Dr. Axel Rauschmayerが書いているJavaScriptの書籍。
- Exploring JS: JavaScript books for programmers
- Speaking JavaScript: An In-Depth Guide for Programmers
どちらも網羅性で言えば最も高い。 特に、ES5以降のものはほとんど扱っているので、文書の構成とかも参考にする。
例) クラスの章でどこまで扱うのがいいんだろなー Exploring JSではこうしてるんだ
JavaScriptのレベル別書籍のまとめで書いたように、 JavaScriptの入門書 #jsprimerは最初からES2015で学ぶことを前提にした初心者〜中級者向けのJavaScript本ぐらいのレベル感。
他の書籍がどの構文/機能を入れてて、入れてないのかなどを参考にしてる。 あと、同じレベルより少し優しい書籍では、どのようにつまづきどころをカバーしているか見てる。 (説明が詳細になっている部分とか。)
例) Wrapper Objectって他の本だとどういう扱いになってるんだろ? => 調べる
初心者向けの書籍だと他の言語の書籍も結構参考になる。(構成とか)
例) かんたんRubyでは最初の方でドキュメントの読み方とか入れてるんだなー
全体的じゃなくて特定の項目については毎回検索して見つけたものをIssueに集めてる。
例) Promiseだったら、Promiseで検索したり、新しい見つける度にissueにどんどん追加していく。これは悪い参考もあるし、良い参考もある。