アメリカでは春学期が終わり、私は無事にPhDの一年目を終えました。秋学期の終わりに受けた授業の感想を書いたわけですが、今回も書いてみようと思います。
暗号理論の授業です。試験はなく、隔週の宿題のみで成績が決まるのですが、今までの人生で受けた授業で一番ハードでした。今学期の私の時間はほとんど暗号に消えていました。ちなみに担当の教員は Shafi Goldwasser と Vinod Vaikuntanathan で、暗号理論では著名な二人です。ちなみにMITの暗号理論の研究者といえば他にもたとえばRonald Rivest(RSA暗号の発明者の一人)がいるなど、大物揃いです。(実は私は授業を受けるようになってからそのことを知ったのですが……。)
授業の内容をざっと並べると、
- Perfect Secrecy(Shanon Secrecy)
- Computational Secrecy, One-Way Functions, Hard-Core Predicates