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慣れたユーザと最初のユーザ

借金王という自作サービスを2年くらい使っている。 妻とSlack上で簡便な金銭管理をするためのサービスであり、Slashコマンドで「誰から」「誰へ」「いくら」「何故」渡したのかを記録することができる。 最近これを別のWorkSpaceでも使えるようにした。今回書きたい「慣れたユーザ」は自分と妻であり、「最初のユーザ」は別のWorkSpaceのユーザたち(友人)のはなしである。

借金王への入力とレスポンス

botの導入されたWorkSpaceで/shakkin satoshi ibuki 1000 ランチ とすると、 {fromName: "satoshi", toName: "ibuki", price: 1000, description: "ランチ"}として解釈されて記録され、「記録しました!」とレスポンスされる。(③)

最新の記録を見たければ /shakkin history 1 とすると:satoshi:から:kasumi:に2000円渡している(内訳:ランチ)とレスポンスが得られる。(①)

貸し借りの記録が見たければ /shakkin sum と入力すると :satoshi:から:kasumi:に2000円貸しているとレスポンスが得られる。(②)

入力した名前が:で囲われるのは、Slackに:satoshi:などの絵文字が入っていると補完がきいて楽だし、レスポンス時に見やすくなるからである。

表記ゆれ

①のレスポンスでは「渡している」という表現を使っていて、②のレスポンスでは「貸している」という表現が使われている。 記憶によると①のレスポンスも、もともとは「貸している」という表現だった。 何故変更したかと言うと、導入当時に妻がお金の貸し借りにネガティブな感情を持っていたため、適当な違う表現にしたのだった。 導入時に想定していた利用方法は、適当な割り勘とその記録であったが、その意図や感覚が当時の最初のユーザである妻とうまく共有できていなかったため、表現とこちらが借金王を多用することですり合わせた。

時が経ち現代。私と妻はだいたい500円程度以上の金銭の負担を借金王に記録していて、最終的にどこかで整合性が取れればいいくらいで運用している。自分が最初に考えた使い方に沿っている。

一方で新しく導入したWSでは「渡している」ではなく「貸してる/借りている」という表記のほうがよいのではという意見を貰った。 これは仰る通りで、前述のような歴史的経緯があり、自分には最早違和感がなかった。 もとのWSで利用が定着した現在ならその表現に直しても問題なさそうだし、意見に沿って直すと思う。

過適合

自分は自分が困ったことを自分でどうにか解決したいと思っている。 今回で言えばカジュアルなお金の貸し借りだ。 そういった場合、勢いでそれらしいものを作って、雰囲気を見ながら改善/微調整するという流れを取るのだが、それが自分の置かれた環境にoverfitすることがある。 そうすると、便利なものが出来たからと展開した際に、新しいユーザには違和感を与える。

今回は違和感がわかり、自分も納得出来るので修正したが、こういった繰り返しで自分の設定したコンセプトを理解されずに違和感を持たれることや批判されることもあると思う(というか世の中そればかりだ)。 そういった時自分はどうするのだろうなぁ、shakkinou-communityなどとforkして、そこで大域最適解を探りつつ、局所最適解を探るのかもしれない。

(番外)CLIのレスポンスメッセージ

借金王もそうだが、CLIのレスポンスで得られるもの・メッセージはGUIに比べてコンパクトである。 なので、「渡している」or「貸している/借りている」だけで印象が変わる。

③で紹介した入力コマンドのレスポンスはしばらく「recorded!」だったのだが、これを機にと「記録しました」に変更したところ妻に不評だった。 個人的にはここだけ何故か英語だったので、気持ち悪かったのだ。 しかし、変更後の「記録しました」は機械的で可愛げがないという話だった。 間をとって「記録しました!」に変更したところ満足してもらえた。

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