(注意)既にRVMを使ってRubyがインストール済みなので、OS X標準のRubyではなくHomebrewを使って別バージョンのRubyをインストールするまでのもろもろの準備は省いています。その部分が必要であれば、このあたりの記事の前段が参考になるかもしれません(Rails OS X Developer Guide)。
まずは、RVMをアンインストールしましょう。
$ rvm implode
コマンドを実行するとアンインストールしても良いか聞かれます。
Are you SURE you wish for rvm to implode?
This will recursively remove /Users/cipher/.rvm and other rvm traces?
迷わず「yes」で。
(anything other than 'yes' will cancel) > yes
RVMが使っていたもろもろ(/.rvm とか)が削除されてるはずですが、念のため自分のホームディレクトリなんかに「/.rvmrc」とかがないか確認します。
$ ls -la
あったら、淡々と消去します。
$ rm -rf .rvm
RVMのために通していたパスを削除します。人によってパスを書いてるファイルが異なると思うので、「.bashrc」「.bash_profile」「.bash_login」「.profile」「.zshrc」とか、自分がパスを追加したファイルを開いてRVM関連の記述を削除します。
終わったらrbenvをインストールするために、一旦ログアウトとかリスタートしても良いですし、下記のコマンドでシェルを再起動しましょう。
exec $SHELL -l
ここまででアンインストールは終わり。
今回は、Homebrewを使ってrbenvをインストールします。
※冒頭にも書いてありますが、既に一度システムのバージョンではないRubyを動かしていますので、Rubyのインストールに必要なもろもろはあらかじめインストールされています。
一度アップデートコマンドを実行してもろもろ最新にします。
そのままでよければ、次のステップへどうぞ。
$ brew update
インストール済みのをアップグレードします。
$ brew upgrade
問題ないか念のためチェック
$ brew doctor
問題があったらどうにかしてください。
最低限必要なものをHomebrewからインストールします。
$ brew install rbenv ruby-build rbenv-gem-rehash
インストールが終わると、rbenvのパスを通すようなお達しがでます。パスは例によって「.bashrc」「.bash_profile」「.bash_login」「.profile」「.zshrc」とか自分の好きなのに書いてください。
To use Homebrew's directories rather than ~/.rbenv add to your profile:
export RBENV_ROOT=/usr/local/var/rbenv
To enable shims and autocompletion add to your profile:
if which rbenv > /dev/null; then eval "$(rbenv init -)"; fi
※言われるがままパスを追加すると、rbenvのルートが「/usr/local/var/rbenv」になるので、自分のホームディレクトリ以下にしたければ以下のようにパスを追加すると良いでしょう(参考: Rails OS X Developer Guide)。
export RBENV_ROOT="$HOME/.rbenv"
if [ -d $RBENV_ROOT ]; then
export PATH="$RBENV_ROOT/bin:$PATH"
eval "$(rbenv init -)"
fi
自分が使いたいバージョンのRubyをインストールします。
まずはインストールできるRubyのバージョンの確認。
$ rbenv install -l
インストール可能なRubyのバージョンがわらわらと出てきますので、その中から必要なものをチョイスします。
$ rbenv install バージョン名
ここでは「1.9.3-p545」をインストールします。
$ rbenv install 1.9.3-p545
インストールにはしばらく時間がかかるので終わるまで放置しておきます。
終わったら、バージョンの確認をしてみましょう。
$ rbenv versions
きちんとインストールされていれば、こんな感じでインストール済みのバージョンが表示されます。
- system (set by /usr/local/var/rbenv/version)
1.9.3-p545
rbenvを使って複数のRubyのバージョンをインストールできるようになりますが、デフォルトのバージョンの指定はこんな感じで。
$ rbenv global 1.9.3-p545
あとは確認作業を。
$ which ruby
ここではrbenvのデフォルトルートにインストールしてるので以下のように表示されました。
/usr/local/var/rbenv/shims/ruby
Rubyのバージョンを確認します。
$ ruby -v
バージョンが表示されます。
ruby 1.9.3p545 (2014-02-24 revision 45159) [x86_64-darwin12.5.0]
以上でインストール作業はおわり。
$ rbenv rehash
※rbenvを使ってインストールなどをおこなう場合は「rbenv rehash」を実行しないと、いろいろ反映されないようです。
gemを使ったインストールは何も変わりません。
$ gem install sass compass foundation
ただ、gemを使ってインストールした後は「rbenv rehash」を実行する必要がありますが、今回はあらかじめHomebrewで「rbenv-gem-rehash」もインストールしてありますので、rehashしなくても実行可能になっているでしょう。
以上でRVMからrbenvへの移行作業は終わり。
rbenvにはプラグインとかあるようなので、その辺も活用するといろいろ管理がしやすくなりそうです。