- 2021-11-30、3年半(2018-06 ~ 2021-11)在籍したメルペイを退職した
- 自分のやったことや思いを残しておく
- メルペイで仕事をすることを考えている人の参考になればよいと思う
- 既に決まっていて、そのうちまたメモを書こうと思う
- TODO: 書いたらここにリンクを貼る => 貼ったよ:Ubie Discoveryに転職した
- 前の会社 → メルペイ: 上がった(前職から最終的に給料は1.5倍になった(2020の収入/2017の収入))
- メルペイ → 次の会社: 給料を維持+ストックオプションを若干、という選択肢も提示されたけど、給料は下がる+ストックオプション多めという選択肢を選んだ
- 一番の理由は、限られた人生の中で、もっとやりたいと思うこと(作りたいと思うもの)を探していきたいから
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2018秋〜2020春 TechLeadというロールで、merpay-apiと呼ばれるbackendとAndroid, iOS appの間にいるBFFの開発をしていた。2019-02にメルペイがリリースされて、メルカリアプリの中のメルペイというタブに表示される何やかんやを作っていた。この時期のことはこの記事が詳しい。(TOPの写真は表情と姿勢が微妙なのでもう少しなんとかしたかった〜〜という反省があるw)
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2020春〜2021秋 これまたTechLeadというロールで、メルペイの定額払い(要はリボ払い)のbackendを作っていた。手数料の計算ロジック、借り過ぎない仕組み(履歴、通知、支払いシミュレーション)、特定の条件で定額払い手数料を無料化する機能などなど
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総じて、メルペイの中ではたぶん一番サービス・ビジネス寄りのエンジニアとして、「次こんなのやりたいのだけど?」というラフなアイデアが出た際に呼ばれて、PMやデザイナーと一緒に考えて、client勢や他のmicroservice勢と設計をして作って、分析勢と数字を見て改善する、ということをしていた。頭と手も動かしたけど足も相当動かしたな〜〜
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また、サービス開発が難航した際に、「hamakn突っ込んどけば何とかなる」という感じで召集されて、状況の切り分けと要件・設計・スケジュールの見直し、そしてQA・リリース・分析まで一回転させることも何度かあった。(こういうのを引き受ける際は、その後の改善とセットにしないと色々厳しいという反省がある)
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給料がよい
- よい会社の必要条件。在籍中概ね良い評価をもらえたということもあるが、業界の平均値をメルカリグループが上げているという話もあり(※本当かどうかは知らない。ただ在職中に他社の方とカジュアル面談等をして給料の話になるとそういう話題になることはしばしばあった)給料が上記のように増えた
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全体的に余裕があり、人がよい
- もちろん忙しい時期はあるが、全体としては負荷がそこまで高過ぎず余裕があった
- それが理由の1つではあると思うが、柔らかく、困っている人を助けるナイスな人たちが多かった
- メルカリグループの成功を見ると、過去体験した、反論を許さない的な圧は、概ね拙さや弱さの発露だと思うようになった
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開発に関する情報が公開され、特に基盤寄りのbackendのエンジニアが強い
- 全社で単一のslack workspaceを使い、検索すれば多くの情報が手に入る。Architect, SRE, Expertといった専門性の高いチームに気軽に相談ができる。「次こんなん作りたいんでこう設計してみたんですけどどうですかね〜〜?」とDesign DocやDBスキーマ、protoなどをreviewしてもらえたのがとてもよかった
- 定額払いは、IRにもあるようにメルペイ初の四半期黒字の主要因だが、個人投資家、あるいは、ファイナンシャルプランナーとして、この開発に入ることには相当な葛藤があった。最後に作っていた手数料が無料になる機能は、開発PJのPMも兼任したからという理由もあるが、これがビジネスモデルとして成立するなら興味深いという意味で、今後が気になる
- 退職前にslackの自分のpostを読み直したのだけど、メルペイの立ち上げ期は、本当に、いや書けないんだけど、疾走感がある日々を過ごしていて、振り返れば全部良かったねとなるような話でもないのだが、これを超えるような冒険をまたしたいものだと思う。メルペイ戦記が出版される際には1pぐらい書きたいぞw
- 思い返せば、DeNAで新規事業を5年やったけどどれも上手くいかなくて(一番はCMまでは行ったチラシル)、サービスが上手く行っている会社の物の作り方を学びたいと思ってメルペイに入ったのであった。実際は新規事業の立ち上げとは言ってもいわゆるスタートアップ的な物の作り方とはだいぶ違ったが、今後もメルペイは続いていくという意味で、何者にもなれない状態から何かを作った者にはなれたと思う
- Go, gRPC, GCP(特にGoogle Cloud Spanner)といった技術スタックを用いての開発体験は総じて良かった。やはりそれぞれのエキスパートが社内にいるのが理由だと思う
- ITサービス業界の転職は部署異動のようなものなので、またどこかで会ったらよろしくですヽ(^o^)丿