- タイトル日本語訳: インターネットの原理: 時間と距離の圧政からの解放
- 講演者: Tom Preston-Werner (GitHub Inc. CEO)
(一部メモが間に合わなかったところを ツイッターの #rubyworld から引用させて頂きました)
Tom Preston-Wernerは世界中のプログラマー同士のコラボレーションサービスGitHub(ギットハブ)の共同創業者のうちの一人。
RubyWorld Conference2013でのTom Preston-Wernerによる講演内容メモ
GitHubの創業の話については以下を参照。
- 以前はPHPを使っていた。Rubyを使うようになって人生が変わった。
- 自身の幼い頃を表現するムービー(映っているのは今のTom)を再生
- インターネットという力、携帯電話という力を使えるようになった。
- 100年前なら電機に相当する変化。多くの人に電気がいきわたった。今、インターネットで同じ事ア起こっている。
- しかしインターネットはもっと大きな変化だと思う。電気は動かすだけ、インターネットはアイデアを共有できる。
- 山に登って写真をとってに投稿した。山の上には電気がないにも関わらず、携帯電話があれば写真を投稿して、世界中のみんなと共有できた。これはすごい事だと思った。
- インターネットの本当のパワーに気づいていない人が沢山いる。インターネットにパンフレットをのせるだけで良いのでしょうか?
- インターネットを飾り、あるいは単に便利な機能だと思っている人がいる。
- 10年後にはインターネットはいつでもどこでも使えるようになっているはずです。
- データは質量が全く存在しないものになってしまう。
- 鍵を持っている人はいますか?(会場挙手) そもそも鍵はなにをするものですか?鍵は情報を金属に記憶し、持ち運ぶものです。
- 鍵は社会がインターネットを受分に活用できていない例です。
- 現在ではスマートフォンで鍵を持ち運ぶサービスが有ります。iPhoneを持っていれば、鍵を持ち歩かなくても鍵を施錠できます。
- お金はどうでしょうか? これも情報です。すべてインターネットに送る事ができます。これもインターネットを活用できていない例です。
- しかし今はスマートフォンでクレジットカード決済ができます。スマートフォンをクレジットカードにかざせば決済できるものがあります。お金を持ち歩ことはありません。
- 書類に記入した事は有りませんか?インターネットが有るのに? あたかもインターネットが存在しないかのようにペンを持って紙に書いています。
- このような場面に遭遇したとき、ストレスを感じる。
- しかしそこにチャンスが有る。
- スナップチャットをご存知ですか?日本ではあまり知られていないかもしれません。
- スナップチャットは自分の送ったデータをすぐに自動的に消す事ができます。
- 最大10秒経過すると、企業のサーバーからも受信者の端末からもデータは完全に削除される。
- なにが革新的なの?
- スナップチャットはコミュニケーションを解放したんです。
- こんな(自分の顔に落書きした画像を表示)くだらないメッセージを送ってもすぐに消す事ができます。
- 消す事ができるからコミュニケーションが加速する。
- UBERというのはオンデマンドのタクシーサービスです。
- UBERはスマートフォンのアプリです。UBERを起動すると、自分の近くで今ドコにタクシーがいるかすぐに地図上で確認できあmす。
- UBERは自分の今の位置から行きたい場所までの料金がすぐにわかります。
- タクシーを探すのも、捕まえるのも支払いも、全てスマートフォンのアプリひとつで行えます。
- 何十万の車が有って、それを利用したい人がいる。インターネットがあることでこういう利用者と提供者のマッチングサービス(例えばUBER)が利用可能となる
- GitHubはインターネットを使ってなにを実現しているかお話ししましょう。
- 今は222人の従業員がいます。
- 従業員は世界中に分散しています、
- その状況でインターネットでなにができるのか、もう一度考え直さなければなりませんでした。
- 先月は113人の人たちが5237の変更をgithub.comに対してコミット(適用)しています。222人のうちの113人がです。
- 作業単位を細分化する事で、議論を進められるようにしている。
- 世界中に従業員がいるため、時差により仕事時間はずれています。どうやってコミュニケーションを取るのでしょう?
- コミュニケーションは全てインターネット上で行っています。だれかがメッセージを送ったら、受け取った人はすぐに読まなくても良いのです。1時間後でもいいし、3日後でもいいのです。
- GitHub上でプルリクエストを使うと、非同期で共同作業ができます。
- 同じ場所で同じ時間を共有する必要は有りません。いつどこで仕事をしても問題有りません。
- Linuxがやったことをインターネットでできないか?
- 会社では社内で会社の風土、トピック、文化とか...、について常にディスカッションしている。しかし会社にいない人にとって、社内でどのようなコミュニケーションが行われているかわからないというのはストレスです。
- なので私たちは社内で行った全てのディスカッションを動画で録画しています。いつでも見たいときに見たい場所からそれを見る事ができます。
- プルリクエストのURLについて、これはタダのURLではないか?
- そうではありません。このURLを開くと、そこには歴史が有ります。そしていつでもどこからでもURLによってその内容を見る事ができます。
- 新しく入ってきた人も、クリックすれば内容を見る事ができます。
- @menthonというものがあります。githuで@mentionを使うとEメールを受け取る事ができます。
- だれかに@menthonを送ると「あ、それいいね!」と反応が得られます。それがパワーなんです。
- HipChat(ヒップチャット)というコミュニケーションツールが有ります。
- チャットからデプロイできます。
- システムオペレーションをチャットでできます。
- データが重さを持たなくなったときにどうなるのか?データが移動するときにどうなるのか?考えてみてほしいと思います。今日はありがとうございました。
- GitHubで本を書けます。マップデータの可視化できるのです。データを可視化してGitHub上で見る事ができるのです。
- 直接会って話すのがよい場合も有ります。会話の内容に寄って直接会うのが良いか、インターネットが良いかは違うと思います。
- face to faceで話すのはより戦略的な話をする場合。色々なアイデアなどを話す場合は直接会って話すのが良いと思います。
- あまり時間をかけてコードを書く事はできません。時間がないんです。しかしRuby on Railsは素晴らしいと思います。短い時間でコードを作る事ができます。
- 色々と試してみる事が大事。はやく試せば早く間違いに気づく事ができる。フィードバックのサイクルとを小さくする事が大事です。Rubyはその点で非常に優れています。
- 遠隔で「必要な情報を引き出すよな動作」をしてもらったりリモートで観てほしい医師に観てもらったりできます。
- 物理的に記入してもらうよりもその方が良いと思います。
- 時間はない。Rubyも書きたいけど書けていない。時間が取れるのは家族が旅行に出てるときくらいかな。
- GitHubではWebのインターフェースを使います。コマンドラインは使いません。