(これはグループ内プレゼンのためのメモ書きですがせっかくなのでシェア。とりあえず記憶がはっきりしているうちに...)
VISUALIZEDと言う名前の通り、可視化系のコンファレンス。技術詳細よりメタな話多め。たまにはこういうのもいいか。「公開データで社会的善を為す」的な考えの人も多い印象。その中で「データによる扇動」というダークサイドとせめぎ合ってる感じ(あくまで私感)。
テック系コンファレンスだがデザイナー系の人も多いらしく、スキニージーンズな男性やおしゃれな女性率高め。
-
宇宙服開発の歴史紹介とその過程での問題点
- 人が機械(スーツ)にあわせる
- が、本来は身体の拡張としての機械であるべき(マクルーハン的なことが言いたいのかな?)
-
一方データサイエンス
-
映画のメタファーを用いて、「長回しのデータ解析」「細切れなショットのデータ解析」と言うコンセプトの紹介
- 小規模データ解析の羅列は「細切れのショット」的
- ビッグデータ解析は「長回し」 - 細切れでは見えなかった全体像が浮かぶことがある
-
「宇宙から地球を眺めるように」
メタ議論系。全体像(ここでは地球上の人類社会全体を指す)をデータで把握することの重要性。見えない全体像をテクノロジーで浮かび上がらせることによる社会的善の推進を信じているオプティミスティックなビジョンを持った人っぽい。
-
fallen.io まだ公開前。
-
第二次世界大戦における死傷者の可視化がメイン
-
先のURLにてインタラクティブなウェブアプリケーションとして公開予定
-
各地域の死傷者数の可視化から時系列にマップ可能 * D-Day(ノルマンディー上陸作戦)の日の極端な死者の偏り、沖縄戦の激しさなどを時系列で確認可能
-
ナチスによる占領前と占領後の死傷者比較等
- ソ連とナチスの戦いを可視化。ソ連側の900万人以上の死傷者を、他の地域の死者と比較することによりその数の大きさを強調
-
ホロコースト被害者(これより前の部分は兵士の死者。ここからは民間人)を国ごとに可視化
- 被害者の国別、またはカテゴリ別の表示(ユダヤ人、障害者、ロマ、その他)
- 圧倒的なポーランド人の被害者の多さ
-
全体ではヨーロッパで42Mの死者。
- アジア戦線は作成中
- (話し方から、この地域は歴史資料上の被害者数のばらつきとプロパガンダなどが入り混じって資料の選択が難しいのか?と言う印象を持った)
-
続いて人類の殺戮の歴史全体
- 最初は単純な死者数で可視化。操作によってそれを当時の人口比に切り替え可能
- そうするとモンゴル帝国による支配の時代が最大?
-
最後はWW II後の戦争による被害総計。時系列。
時系列ソート、スケール切り替えなどを用いて被害者の構成の詳細等をインタラクティブに表示。詳細と全体を行き来できるようにすることにより、単なる人の死カウントをより意味のあるストーリーとして展開できる。一部の地域では(未だに)極めてポリティカルな話題であるために、扇動/プロパガンダ/偏見へ陥らない注意深さが必要な気がした。
根底に流れるコンセプトには、有名な「ナポレオンの行軍可視化」の影響が見えないこともない。
-
ミラノとニューヨークベースのデータ可視化スタジオ。
- どちらかと言うと、人力&アーティストの力がモノを言うインフォグラフィックス寄り
-
作品例の紹介
-
カンディンスキー、モンドリアン等の抽象画家の人生を、結婚などのイベント、作風の変化、色の比率などを用いて1ページに可視化
-
サイエンスにおけるパラダイムシフトの可視化(work in progress。米ポピュラーサイエンス誌にて公開予定)
- 時代ごとの支配的な考え方を、円環型に変形した楽譜をモチーフに可視化
-
「天才」の可視化(work in progress)
- カバラにおけるセフィロトの樹(いわゆる生命の木)のデザインにヒントを得たもの
かなり実験的なものが多い。「バーチャートを超えて」と言うコンセプトで行っているため、人によってはやりすぎに見える、または理解しづらいと思うこともあるかも。デザインのエッセンス的には抽象画、神話などから抽出したものが多い。ワシリー・カンディンスキーなどの影響も見える。それらに共通するコンセプトをfamiliar aesthetics(普遍性を持った親しみのある美的シンボルとでも訳せばいいのかな)と言う語で表現していた。美学をやってる人には当たり前の話なのかもしれないけど、ただのプログラマ(自分)には面白いお話だった。
-
「地図の未来」もしくは「未来の地図」について
-
HERE Drive - 24時間のプローブ(交通量調査用のセンサ群)の状態を可視化。(まあこのへんは日本でも集まるデータか?)
-
三次元マップの意義 - 果たしてコストに見合うのか?
-
フルカスタマイズ可能な3D地図を目指して
-
Three.jsを利用してビルのモデルを地図に統合
-
レーザーを使ったスキャナ付きの車を走らせてビルの形状までほぼone-to-oneマッピング。 グーグルカーの発展版。凄い精度。通行人までスキャンされてる(笑
-
三次元スキャンの結果を単純化&Machine-readable化してビルのモデルを作成
-
それを元にfly-by可能な現実世界を文字通り写しとった三次元世界を作成
-
テストケースとしてシカゴのモデル作成。
-
完全にカスタマイズ可能なモデルなので、その地図データを元にインタラクティブなストーリーテリングが可能。
- カメラ位置、ビルのオン・オフをコントロール可能。JS/WebGLベースらしい
本気で作った現実世界のコピーと言う感じ。凄いけど、お金がどれだけあっても足りなさそう。Google並の体力があれば出来るのか?
-
マーベル(アメコミの会社。スパイダーマンやアイアンマンなどのコンテンツを持つ)のWeb and Application Development部門のVP
-
データとストーリー
- マーベルにとってのデータとはキャラクターや作品の歴史、コミックや映画の数、各作品の関係性など
- リブートなどで変更が多いので、時代によってキャラクターの位置づけ等が変わる
- 例: スパイダーマン。映画でピーター・パーカーの役者は何回も変わっているし、巨大ロボで戦う謎の日本版もある
-
キャラクターのアトリビュートを抽出
-
各キャラクターをノードとしてGephiを用いてクラスタリング&可視化
- いわゆるマーベル・ユニバースを一枚のネットワーク図として表現
-
他にも映画に出演した役者と作品のグラフ(コネクション図)など
-
まもなくこういったデータにアクセスできるAPIを公開予定。データ&可視化オタクによる利用を求む、ということらしい
ライフサイエンス外だとやっぱGephiよく使われてるな。キラーアプリならぬキラーファンクションは、クラスタリング結果の可視化のしやすさかな。うちも要改善。 巨大シェアードワールドを持つマーベルならではのネタかもしれない。日本のアニメコンテンツでも出来そうだけど。
とりあえず力尽きたので今日はここまで。