『エジプト詩集』

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* 便所の光景

額から胸へと、大きな弧を成し、身を反り出し、
いちはやく唇が嘴へ、やや遅れて突き出た胸には、白い綿毛。
エジプトの女王は、いまにも空へ舞い上がろうとしている。
勇壮さでもって、きたるべき敗退の予感を押し隠す
戦士の瞳は、かすかに潤んでいる。
地中海に散りばめられた宝石。
蠅をとらえる。
黒色の夜が空を千に裂いて、女たちに埋め込んでいく。
一角獣にまたがって、ひとりの少女が駈け出す。
蠅が地に落ちる。

* 校歌

氷点下の砂漠を照らす、澄みきった青空
あおぎ見る
涙が、溢れて
あぁ青春、エジプト高校