if-let-example.swift

// もし if let が存在しなかったら・・・

let a: Int? = Int("...")

if a != nil {
    // ここでは a は nil ではないとわかっているけど、
    // a の型は Int? なので↓のような計算はできない。
    print(a * 2) // コンパイルエラー
  
    // a は nil でないとわかっているのに、↓のように
    // forced unwrapping (!) してから使わないといけない。
    // ! は失敗するとクラッシュするので、
    // この行単独で見たときに本当に安全かわからない。
    // ここに至るまでのコードを読まないと安全か確信できない。
    print(a! * 2) // これはできる
}



// if let が使える場合

let a: Int? = Int("...")

// a が nil でない場合だけ unwrap された値を b に代入して
// { } の中を実行する。 b の型は Int? ではなく Int になる。
if let b = a {
    // b は Int? ではなく Int 型なので↓のように計算できる。
    // ! で unwrap する必要はない。
    print(b * 2) // OK
}



// if let は↓の代わりの便利なものと考えられる。

let a: Int? = Int("...")

if a != nil {
    // ここでは a が nil でないことがわかっている。
    // a が nil でないかチェックしたということは、
    // ここで a に wrap された値を使いたいということ。
    // 当然、↓のように unwrap して値を取り出したい。
    let b: Int = a!
    
    // そして、取り出した値を使う。
    print(b * 2)
}

// この、 if a != nil と let b: Int = a! を
// まとめてやってくれるのが if let b = a 。
// a != nil をチェックするときは a に wrap された値を
// 使いたいはずなんだから、チェックと unwrap をまとめて
// やってくれる構文があるといいよね、というのは自然な発想。
// そうして生まれたのが if let 。