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俺は小数点探偵、浮動新一。 幼馴染で同サイズの毛利longとCPUへ遊びに行って、黒ずくめの石の怪しげな計算現場を目撃した。 計算を見るのに夢中になっていた俺は、背後から近づいてくるもう一人の仲間に気づかなかった。 俺はその石に型変換を飲まされ、目が覚めたら……精度が縮んでしまっていた。
『浮動新一が生きていると奴らにバレたら、また命を狙われ、周りの変数にも危害が及ぶ』
阿笠博士の助言で正体を隠すことにした俺は、longに値を聞かれて、とっさに『江戸川コNaN』と名乗り、奴らの情報をつかむために、父親が探偵をやっているlongの家に転がり込んだ。 ところが、このおっchar……とんだヘボ整数で、見かねた俺はおっcharになりかわり、持ち前の表現範囲で、次々とNaN事件を解決してきた。 おかげで、おっcharは今や世間に名を知られた名探偵、俺はと言えばfloatに逆戻り。 クラスメートのhalfやbfloat16、Tensor Float 32に小数探偵団を結成させられる始末。
ではここで、博士が作ってくれたメカを紹介しよう。
最初は時計型シグナル銃。 ふたについた照準を合わせてsNaNを押せば、CPU例外が飛び出し、プロセスを瞬時に眠らせることができる。
次に、x87型FPU。 裏についている制御レジスタを調整すれば、1.18×10⁺⁴⁹³²から3.65×10⁻⁴⁹⁵¹までありとあらゆる値を出せる。
必殺のアイテムならベクトル力拡張シューズ。 電気と熱でAVXのツボを刺激し、計算力を極限まで高めてくれる。
光線を追跡するならTensorコア付きのグラフィックボード。 ただし、動力源は12VHPWRだから、ケーブルの燃えない内しか使えないのが玉にきずだ。
おっと忘れちゃいけない。 小数探偵団のチップは超小型アクセラレーター内蔵で、発振器もついている超優れものだ。
ほかにもいろいろあるけど、一番の武器はやっぱりIEEE754さ。 小さくなっても規格は同じ。 再現性なしの名探偵。正規化数の表現はいつも1つ。
これすき