この記事は NewsPicks Advent Calendar 2018 の3日目の記事です。
NewsPicksで働いている masa_edw です。
入社後一ヶ月経ったばかりで技術的には何か言えるほどのことをまだしておらず、サービスや会社のことについて語るのもおこがましかろうということで、自分語りをします。
新卒入社した独立系SIerに10年勤めていました。今思えばとても長いですね。技術的には主にC#を使ってWebアプリを書いていました。大半は社内向け業務システムで、たまに一般向けのWebサービスやLinux系のインフラ構築などをしていました。
新卒入社の頃は社員の立派なエンジニア達に憧れて入ったにも関わらず、特別良い待遇ではないということに落胆しました。しばらくはその人たちの待遇をどうやったらもっと向上させられるのかということを気にしていました。
何年か経験を積んだところで、社員の待遇は事業の利益が出ない限りどうすることもできないものだということに気づき、この先の進路をどうするか考えました。選択肢としては「待遇のよいところに転職する」「利益率を改善する」というのがあり、SIerで利益率を劇的に改善することは無理なのでサービスやるしかないだろうという思いに至りました。なぜそこで転職するという選択肢をとらずサービスをやろうとしたのかというと、自分でやってみないと気が済まないタチだったからだと思います。若気の至りですね。
大変ありがたいことに上司や同僚の協力を得られ、何かをやってみようとはしたのですが、まあ色々と考えが足りておらず、めでたくも見事になんともならないという結果を得ることができました。その節は関係各所には大変お世話になりました。何も残らなければ会社としては人件費分丸々捨ててしまっただけなので、何かを残せていれば良いなと思います。どうでしたか?と聞くには忍びないので聞くことはできませんが。
やってはみたので一区切りつけようと転職活動をしたのですが、30代半ばにして自分の人生ってなんだっけと迷うことになってしまい、自分探しの旅に出る(物理的には移動せず、心の旅でした)ことになったので、またしても各所にご迷惑をおかけしてしまいました。大変申し訳なく思っております。
しばらく自分探しをして、ソフトウェアエンジニアの末席を汚す程度には手に職はあるため、自分が役に立てる仕事があればそれも一つの社会貢献だろうと思える程度に自分が見つかったところで、大変ありがたいことにNewsPicksに拾って頂けたので、こうして記事など書いています。
転職は初めてだったので、わかってる人には当たり前のことを言っているのだと思いますが、なるほどなと思いました。
C#で10年やってると、歴史もトレンドもある程度把握しているので、何かやろうとした時に考えるべきことが非常に少ないですね。過去に考えたことや経験したことの積み上げがあるため、1の力で10の分量の判断が下せるわけです。これは思ったより大きいなと感じます。これは逆にいうと今は想像していた以上に技術スタックの違いに気を取られてしまっているということですね。
このアノテーションはどういう実装になっているんだ?そもそもアノテーションとは?springのこれはなんなんだ?このオブジェクトのライフサイクルはどうなっているんだ?アプリケーションコンテキストとは?VMではこれはどう処理されるんだ?みたいなことが無限に発生してくるので、頭の切り替えが大変です。人によるのかもしれませんが、浅くても一通りのことを知っている状態であることは仕事を楽にすると思います。
同上。特にWebサービスについての数字の感覚がないというのはWebサービスの会社で働く上でとても弱い部分だなと感じます。
経歴の途中で少し触れた話題を拾っておくと、エンジニアの待遇を向上させるにはどうするべきか、と言う問いについて、今ではあまり本質的な話ではないと思うようになりました。自分が社会に対してどんな働きかけができるのか、もしエンジニアリングという武器を手にしているのであれば、それを使って自分は世の中に対して何をどうしたいのかを考える方がトータルで考えて得るものが多いのではないかと思うようになりました。
それはそれとしてSoft Skillsは良い本だと思います。
転職前後の給料については個人的に聞いてくださいとおきまりの文句を書いておきます。
気になる方の為に書いておくと、NewsPicksでは今の所Clojureは使っていません。REPLは欲しいですね。IntelliJにJavaのREPLがあるかどうかはまだ調べていません。