QS とは Quality Start の略であり、1985年にスポーツライター John Lowe により提唱された。
これは先発投手が少なくとも6イニングを投げ、ER (Earned Runs=自責点) を3以下に抑えた場合に達成される指標で、いわゆる「試合を作れた」かどうかを見るのに使われる。
6イニング3自責点は ERA (Earned Run Average=防御率) にすると 4.5 となり、あまり良いとは言えないように見えるが、2010年シーズン以降の MLB 全体の防御率が 4.08 (2010)、3.94 (2011)、4.01 (2012) であることを見れば、現在でも妥当なラインだと思われる。
また、QS より良いスタートを切った場合の指標も存在する。
HQS (High Quality Start) は少なくとも7イニングを投げ2自責点以内で達成される。
更に UQS (Ultimate Quality Start) という、少なくとも7イニングを投げ自責点なしという指標も提唱されている。