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point
- 外貨取引を行っていない企業も為替リスクにさらされている
- 為替リスクを引き起こす為替相場変動は、管理スパンで見方が変わる
- 企業経営では本来事業への専念を優先して為替リスクを管理する
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為替リスクへの関わりの広がり
- 外貨取引を行っていない企業も為替リスクにさらされている
- 間接的な影響
- 取引先が為替リスクの影響を受けるケース
- 外貨取引を行っていない企業も為替リスクにさらされている
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管理スパンによって変わる為替相場の見方
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為替リスクへの関わり方
- 原則: 為替市場に振り回されない経営
- 必要に応じて、変動の先を読んで経営に活かす
- 為替リスクの種類
- 取引リスク
- 個々の取引発生時から手仕舞うまでの期間の為替相場変動に伴うリスク
- 取引発生時はいくつかの解釈がある
- 見積もり取得
- 契約
- 取引実行(=経理勘定)
- 経理の上ではこのタイミングでしか認識できない
- 勘定内で管理できるのはここから
- 会計リスク
- 一定のタイミングでの外貨建勘定を評価した際の評価損益で測るリスク
- 会計基準に基づく
- 決算など
- 一定のタイミングでの外貨建勘定を評価した際の評価損益で測るリスク
- 潜在リスク
- 外貨運用や資金調達の際の運用益や利息が際するリスク
- 取引リスクや会計リスクとは異なる
- 経済リスク
- 事業環境や市場環境の変化が及ぼす為替相場変動に伴うリスク
- 取引リスク
- 為替リスクを構成する要素
- 為替相場の変動の大きさ
- ボラティリティ
- 為替相場への露出部
- エクスポージャー
- 為替相場の変動の大きさ
- 企業における為替リスク管理
- ボラティリティを見ながら適切なエクスポージャーを決めて調整すること
- ボラティリティの管理スパン
- 企業のドメインによって異なる
- 1回の取引が長期に渡る
- 長期に渡って事業に投資する
- 企業のドメインによって異なる
- 為替変動予測を乱す要因
- 為替投機
- 短期手仕舞い型
- 実需の背景がない短期売買取引
- 目的は為替売買益の獲得
- 実需の背景がない短期売買取引
- 実需先取り・先送り型
- リーズ&ラグズ
- leads&lags
- 実需が確定
- 将来の未確定実需取引を見越したもの
- リーズ&ラグズ
- 短期手仕舞い型
- 為替投機
- 名目為替相場
- 実際の取引に利用
- 調整されていない
- 実質為替相場
- 物価水準の変化を考慮して調整された市場
- 実効為替相場
- 名目、実質→2通貨間の尺度
- ある通貨間の為替相場の変化が全体の経済活動にどのような影響を及ぼすのかを測りたい
- 国ごとの取引量の違いも影響
- 自国通貨が複数の通貨に対してどのように変化したのかを指数化
- 国ごとの貿易量などで加重平均
- 2種類
- 名目実効為替市場
- 実質実効為替市場
外国為替市場での取引パターンと種類
- 取引相手方と接触するパターン
- ヒットを待つ方法
- ヒットしに行く方法
- 直物取引と先物取引
- 直物取引
- =スポット取引
- 売買契約日の翌々営業日に受け渡し
- 当日や翌営業日に受け渡しを行うものを含むことも
- 先物取引
- =フォワード取引
- 売買契約日の翌々営業日以降に受け渡し
- 直物取引
- アウトライト取引とスワップ取引
- アウトライト取引
- 売買どちらかの単独取引
- スワップ取引
- 売買と同時に、その受渡し日より後に売買し戻す取引を約定する一連の組み合わせ
- 2件のアウトライト取引の組み合わせ
- 使いみち
- 外貨資金調達
- 売買し戻すまで一時的に外貨を確保できる
- 受渡日の調整
- 直物取引の効果を得つつ受渡日を先延ばしにする
- 先物取引を使わない理由
- 直物取引のレートが変動しやすいため(?:なぜ?)
- 銀行間取引はこっち
- 外貨資金調達
- アウトライト取引
- スワップ
- 先物為替予約レートの構成要素
- 金利とも深く関わってくる
- 直先スプレッド(=フォワードスプレッド、直先開き)
- スワップの価格のこと
- 直物相場と先物相場の差額
- 直物相場と先物売買時(戻し約定時)の先物相場を並べるのはちょっと長すぎる
ディスカウント
: 直物相場に直先スプレッドを加減した値が低い通貨プレミアム
: 直物相場に直先スプレッドを加減した値が高い通貨
- 均衡値が存在する
- 裁定取引が続いて直先スプレッドが開き続け、運用後の円換算元利金が同額になる点
- 金利を狙って運用しても利益がなくなる点
- 金利平価式を使って求められる
(金利)
- A国通貨=Ia
- B国通貨=Ib
(為替レート)
- 直物=S
- 1年後先物=F
(手元資金)
A国通貨建てで1単位
Ia - Ib = (F-S) / S
→直先スプレッドの直物相場に対する比率はほぼ両国の金利差に等しい
- 為替取引の3大要素
- 交換通貨の種類
- 交換時期
- 交換金額