- 英語力の伸び = 学習生産性 × 投下時間
- 学習生産性は、一定の時間勉強して、どの程度英語力が上がるか
- この本で扱うことは以下の 2 つ
- 本当に効果のある英語学習方法
- それを続けるためにはどうすればいいのか
- 英会話の 5 ステップ
- リスニング
- 音声理解
- 意味理解
- スピーキング
- 概念化
- 文章化
- 音声化
- リスニング
- 知識データベース
- 単語データ(音・意味)
- 文法データ
- 例文データ
- 目的思考
- 取り組んでいる学習の目的を明確にしていること
- 英会話レッスンは練習試合
- 自習というトレーニングなしで英会話レッスンという練習試合だけやっても上達しない
- 第二言語習得論によると、大量のインプットと少量のアウトプットの割合がよい
- 8:2 くらい
- インプット
- 単語を覚える
- 文法を学ぶ
- 英語を聴き流す
- アウトプット
- 英会話
- 日記を書く
- オンライン英会話はアウトプットが目的
- リスニングが目的ではないので、相手の発音が流暢かは気にしなくていい
- 英語脳
- 英語を左から右に順番に理解していくこと
- リーディングは英語脳を作ることが目的
- 英語脳を作るための多読
- 辞書を使わない
- わからない単語は文脈から想像する力を鍛える
- 後ろから訳さないで前から訳す
- 辞書を使わない
- リーディングとリスニングは、脳の中では非常に似た処理をしている
- リスニング
- 音声知覚 → 意味理解
- リーディング
- 文字知覚 → 意味理解
- 多読で意味理解の力を鍛えると、リーディングだけでなく、リスニング力も向上する
- リスニング
- The New York Times や The Economist は単語レベルも文章の構造も難しいのでおすすめしない
- 多読おすすめ教材
- ラダーシリーズ
- インプット学習は、自分が理解できるレベルで行う
- 理解できない映画とかは見ない
- 映画や海外ドラマを見るのであれば次のステップを踏む
- 日本語字幕・英語音声で観る
- 英語字幕・英語音声で観る
- 字幕なしで観る
- 受験英語は学習効果を最大化できる
- 受験英語は主に単語力と文法力が必要で、これはリスニングでもスピーキングでも必要不可欠
- 日本の英語教育がすばらしいかというとまったくそうではない
- 子どもが長い時間をかけて英語を身につけるという観点だと、いかに英語を使うことが楽しいと思えるかが大事
- 大人はできるかぎり短時間で身につけないといけないので、そうはいかない
- 文法おすすめ教材
- Mr.Evine の中学英文法を修了するドリル
- 英文法のトリセツ 英語負け組を救う丁寧な取扱説明書 じっくり基礎編
- 英文法のトリセツ 英語負け組を卒業できる取扱説明書 とことん攻略編
- 英文法のトリセツ 英語勝ち組を生む納得の取扱説明書 中学レベル完結編
- 単語帳を買うときは音声付きのものを
- 音声がわからなければ聴けないし話せない
- 自分のレベルに合った単語帳を選ぶことも大事
- 半分ぐらいは知っている単語が載っているものを選ぶのがよい
- 単語帳おすすめ教材
- キクタンシリーズ
- とても細かくレベル分けされている
- キクタンシリーズ
- エビングハウスの忘却曲線
- 忘却率を調べた実験ではなく、覚えるのにかかる時間の節約率の曲線
- 時間が経つにつれて節約率が低くなっていく
- 復習までの期間を短くして、何度も同じ情報をインプットすることが大事
- 単語を暗記するときは、以下の 3 つを使う
- 見て覚える
- 聞いて覚える
- 発音して覚える
- 書いて覚えるのはおすすめしない
- 時間効率が悪い
- 現代に追いてスペルを正しく覚えていることの価値はほとんどない
- TOEIC
- 英語初級者〜中級者にとっては、きわめて有効な試験
- 定量的に現状を理解することは非常に重要
- よくある批判
- TOEIC はスピーキングがないので意味がない
- 言語は、受容スキルと産出スキルの大きく 2 つに別れており、まず受容スキルが大事
- TOEIC のスコアが高くても英語を使えない人が多い
- 意見は正しいが、TOEIC すらできない人は英会話はできない(例外はある)
- 英語でビジネスをするなら、TOEIC のリスニングで満点近いスコアが必要
- TOEIC はスピーキングがないので意味がない
- TOEIC 800 点を超えた人は、VERSANT というスピーキング試験がおすすめ
- オンラインで受験でき、試験時間も 17 分と短い
- リスニングができない原因
- 単語力がないから
- 英語の音に慣れていないから
- ネイティブスピーカーのアクセントが難しいから
- リスニング時の脳のプロセスは、音声知覚と意味理解の 2 つ
- どちらも知識データベースが密接に結びついている
- 単語(音・意味)、文法、熟語、例文
- 自身の課題がどちらなのか考える
- 音が聞こえて、それがどういう単語か浮かんでいない人は音声知覚が課題
- 単語は頭に浮かんでいるものの意味がわからない人は、意味理解に課題
- 音声知覚を鍛えるトレーニングと意味理解を鍛えるトレーニングはまったく異なる
- どちらも知識データベースが密接に結びついている
- 音声知覚の課題は大きく以下の 2 つ
- 知識データベースに単語の音データが不足している
- 単語力がないから聞き取ることができない
- 知識データベースとのトランザクション(一連の処理)のスピードが遅い
- 聞こえてきた音の情報処理に時間がかかってしまいわからない
- 知識データベースに単語の音データが不足している
- 意味理解の課題は大きく以下の 2 つ
- 知識データベースに単語や文法のデータが不足している
- 知識データベースとのトランザクションのスピードが遅い
- まとめると、原因は、以下の 3 つ
- 単語や文法などの知識が不足している
- 音声知覚のトランザクションのスピードが遅い
- 意味理解のトランザクションのスピードが遅い
- 単語と文法の知識が不足している人は、まずどんな学習よりも前に基礎知識を頭に入れる必要がある
- 音声知覚ができない原因として、音の変化がある
- 音の連結
- 子音 + 母音で連結
- stand up
- like it
- 子音 + 母音で連結
- 音の消失
- 破裂音(p, b, k, g, t, d)で前の単語が終わり、次の単語が子音で始まるときは消失
- good morning
- take care
- 破裂音(p, b, k, g, t, d)で前の単語が終わり、次の単語が子音で始まるときは消失
- フラップの t
- t が母音で挟まれているとラ行のような音に変わる(2 語でもルールに当てはまれば起こる)
- water
- letter
- shut up
- イギリス英語ではあまり起こらない
- t が母音で挟まれているとラ行のような音に変わる(2 語でもルールに当てはまれば起こる)
- 弱形
- 機能語は非常に弱く発音する
- him
- her
- 強調するときはちゃんと発音する
- 機能語は非常に弱く発音する
- 音の連結
- しっかり音の変化を学ぶための教材
- モゴモゴバスター
- シャドーイングは、音声知覚の自動化が目的
- 音声知覚に脳が必死だと、意味理解ができない
- 音声知覚のトランザクションのスピードが遅い対策
- シャドーイングにおすすめの教材
- スクリプトが存在する音源
- VOA
- 公式 TOEIC Listening & Reading 問題集
- TED
- スクリプトが存在する音源
- シャドーイングの効果を最大限に引き出す学習法
- 1 つの音源は 100 回以上繰り返す
- 10 回程度では意味がない
- 自分の音声を録音して確認してみる
- 音源の音声のイントネーションやアクセントまでもコピーすることが目的なのでチェックする
- 1 つの音源は 100 回以上繰り返す
- 意味理解は多読トレーニングで鍛える
- 音読も意味理解向上に効果がある
- 後ろから訳すことが原則できないので
- 音読トレーニングおすすめ教材
- TOEIC L&R TEST 読解 特急 2 スピード強化編
- リーディングスピードを WPM (Words Per Minute)で可視化する
- 150 あれば困ることはない
- 上記の教材は文章ごとに単語数が書かれており、音源の読み上げスピードも WPM 約 150 に設定されている
- 音読トレーニング法
- まず TOEIC 本番と同じ気持ちで解き、文章を読むのにかかった時間を WPM 計算する
- 答え合わせをし、わからない単語などは調べて、文章全体を理解する
- 音読を 30 回する
- 再度問題を解くように文章を黙読し、WPM を計算する
- トレーニング前とトレーニング後の WPM をエクセルに記録する
- ディクテーションはシャドーイングと比べて負荷が低い
- シャドーイングは聞き取った音を口から発音するので
- ディクテーションは自分の音声知覚のスキルを確かめるのに適している
- スピーキングができない理由は大きく 2 つ
- リスニングができていないから
- スピーキング力が低い
- リスニングに課題がある場合は、リスニングやリーディングの受容スキルのトレーニングを積むほうが効果的
- スピーキング時のプロセス
- 概念化
- 頭の中でなにを言おうか考える
- 文章化
- 文章をつくる
- 知識データベースから単語や文法を使う
- 音声化
- 口から発音する
- 知識データベースから音データを使う
- 概念化
- 文章化するときは、大きく分けて 2 種類の方法がある
- 例文で文章化
- 単語 + 文法で文章化
- ほとんどのスピーキングは単語 + 文法で文章化している
- 例文暗記よりも単語 + 文法による文章化の力を鍛えるほうがいい
- 文章化おすすめ教材
- どんどん話すための瞬間英作文トレーニング
- 5 〜 10 周ぐらいはしたほうがいい
- 飽きやすいので、30 分で休憩をはさんだり、友人と進捗を報告し合うのがおすすめ
- どんどん話すための瞬間英作文トレーニング
- 英語の概念化は結論ファースト
- オンライン英会話で結論を述べてから理由を 3 つ述べるトレーニングをするといい
- 初心者は日本語で概念化するのはしょうがないけど、難しい日本語で考えすぎるとよくない
- オンライン英会話で言いたかったが言えなかったことをまとめて、シンプルな日本語にするトレーニングをするといい
- コツコツより 3 ヶ月程度の短期集中がおすすめ
- 英語を話せるようになったあとの期間は長いほうがいい
- 効率もいい
- コツコツだと成功体験を実感しにくい
- 理想は 3 ヶ月間、毎日 3 時間
- 目標設定は適切に
- SMART
- Specific(具体的な)
- Measurable(測定可能な)
- Achivable(達成可能な)
- Related(関連のある)
- Time-bound(時間制約のある)
- SMART
- 英語学習方法に納得しているほうがいい
- 自分の課題をしっかり把握し、対応する学習法を作成する
- 成長実感を得るために一番簡単なのは、テストを受験すること
- WPM や SPM (Sentences Per Minute) も指標としていい
- 1 日 3 時間の学習時間を作る方法
- ゼロベースでスケジュールを考える
- 既存のスケジュールベースだと無理がくるので、何かを減らす必要がある
- 起きる時間ではなく、寝る時間を決める
- 睡眠時間を削らない
- スキマ時間に頼らない
- しっかり英語学習の時間をとった上で、プラスアルファとしてスキマ時間を活用する
- ゼロベースでスケジュールを考える
- 細かい予定を立てる
- 分刻みで具体的な学習内容を計画する
- 仲間がいれば継続率は上がる
- AI 時代がきても、英語に関わる人が増えることによりむしろ英語学習の必要性は高まるのでは
Created
October 22, 2019 08:01
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