SynologyのルータのOSであるSRMでは、ローカルDNSとDHCP機能にdnsmasqを利用しているっぽい。
このへんの設定ファイルは/etc/dhcpd/
以下にあって、各ネットワークセグメントなどでいくつかに分割されたファイルを、
ネットワーク起動スクリプトの中でひとかたまり(/etc/dhcpd/dhcpd.conf
)にして使っているようだ。
このファイルを直接いじっても、なんかのタイミングで上書きされてしまう可能性が高いけれど、このひとかたまりにする処理がワイルドカードをつかってるので、
システムで使ってないファイルを用意しておけばうまいこと紛れ込ませることができる。
で、既存マシンに別名をつけたい場合、DNSのCNAMEが使えるので、以下のような設定ファイルを用意してやればよい。
ファイル名はdhcpd-${interface}-${tag}.conf
なら読み込んでくれるので、今回はこんな感じにしてみた。
/etc/dhcpd/dhcpd-static-cname.conf
cname=foobar.example.jp,my-pc
/etc/dhcpd/dhcpd-static-cname.info
enable="yes"
このファイルを用意してルータを再起動(ネットワーク再起動でもいけるだろうけど念の為)してやれば、
/etc/dhcpd/dhcpd.conf
がうまいこと書き換えられてdnsmasqに読み込まれる。
今回CNAMEの設定に使ったけど、その他dnsmasqの設定ならなんでもいけるはず。詳しくは Man page of DNSMASQを参照。