KPI(Key Performance Indicator)は「単一の普遍的定義が確立している用語」ではなく、標準化文書・コンサル資料・学術/実務書・日本語圏の実務慣行の間で「どの層(目的の達成度/プロセスの健全性/成功要因)を指標化するか」が揺れてきた概念である。日本語文献でも、KPIがKSF/CSF、KGI、KRI、PI、PDなど多様な近縁語と混用されてきたことが整理されている。citeturn39view0turn39view3
一次情報として重要なのは、標準化(ISO)と、CSF起源(MIS/経営情報システム)およびITガバナンス(COBIT系)の「定義の層」が一致していない点である。たとえばISO 22400-1はKPIを「重要目標(critical objective)の達成水準(level)」として定義する一方、COBIT系の定義(HPのITSM/ITガバナンス比較レポートに引用)では、KGIを「何を達成すべきか(what)」、KPIを「どうやって到達するか(how)」に対応する“プロセス/イネーブラ(enabler)の性能指標”として置く。citeturn19view0turn36view1
このズレが「KPIの曖昧さ」の最大要因であり、実務でKPIが(1)目標達成度を示す結果指標(アウトカム/ラグ)として使われる場合と、(2)目標達成のための要因・活動を示す先行指標(ドライバ/リード)として使われる場合が混在する。citeturn19view0turn21view0turn36view1turn47view0turn48view0