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@rail44
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URL投稿コーパスの全量読解による変遷分析(2009-2026)

実験日: 2026-07-04 手法: RT除外・URL含有の本人投稿 3,586件(entities + 2009-2011の本文生URL補完)を6時代に分割し、各時代を独立のエージェントが全件読解 → 通時合成。 サンプリングなし(全量)。固定観点リストなし(各時代のコーパスからテーマを浮かび上がらせる方式)。 引用はすべて実データからの抜粋(各エージェントに捏造禁止を指示済みだが、重要な引用は search() で原本と突き合わせ可能)。

合成: 何が変わり、何が一貫しているか

変わったもの

1. 「作る側に回る」の対象が繰り返し移動している ヨーヨー(プレイヤー→練習会主催→情報サイト開発、2009-2011)→ Linux/OSS(ユーザー→自作ライブラリ公開、2012-2014)→ Rustが職業に(2015-2017)→ 処理系の深部へ(仮想DOM→自作言語→JIT、2018-2020)→ エディタ・VMM・wasm internals(2021-2023)→ AIエージェントの機構自作(2025-)。どの領域でも「観る→作る→場を回す/批評する」という同じ弧を再演しており、変わるのは対象で、関わり方の型は変わっていない。

2. ハイプへの対処がパターンとして確立した crypto: 実験者(Solana DeFi、ホワイトペーパー再読、2021)→ プリミティブへ降りる(ed25519/X3DH、2022)→ 構造的ハイプ批判(NFT論、2022-01-01)→ 離脱(2023)。 AI: 消費者(Suno AIに驚く、2024)→ 観察と課題の言語化(「AI同士だと保守的な力学」2026-05-14)→ 機構の自作(picoswarm、使い分け機構、2025-2026)。 「中身へ降りて自分で確かめてから態度を決める」が、2度目のハイプでは最初から発動している。

3. 批判の温度が下がり、精度が上がった 2011: 感情的だが自己修正できる(「イルカ馬鹿にしてホントすいませんでした」) 2014: 直球(「GIGAZINEのうそつき!」) 2017: 義憤(「本当に酷い記事なので炎上して欲しい」) 2022: 構造批判(NFTのDRM応用は「権威的じゃないアーキテクチャにするのは大変」) 2024-26: 静かな皮肉と留保(「…などという投稿が私には見つけられなかった」「モニョる」) 一次情報で検証する癖は2011年の震災時から一貫しており、変わったのは検証結果の出力形式。

4. 価値観が「行動」から「哲学」へ言語化された 小さく疎で自己完結したものへの好みは2011年(Debian「フリーとは何だろう?」、コミュニティの思想への言及)から行動として一貫しているが、初期はディストリ選択やsuckless愛用という形でしか現れない。2025-26年には「事実上第2のカーネル…は個人的な哲学からは外れてしまうのだ」(2025-08-07)、「『すぐれた』を各々で考えた上ですり合わせるプロセスなしにこれをやって良いのか」(2026-07-02)と、一人称の思想として明示的に語られるようになる。

5. 人文・内省方向への拡張(2022年以降) 2022: ウクライナ侵攻を機に地政学の読書開始。2024: 自由経済論・信仰論への応答。2026: ハラリへの批判的読解(「理解できた気になってしまう要素が強すぎる」)、哲学セッション、「恩送り」の表明(「これまで34年間苦しんできたことそのものが、ここまで平易に表現されてるのを初めて見た」2026-06-05)。技術の外側の語彙が増えたのはこの4年。

変わらないもの(通奏低音)

  • 小さく・筋が良く・自分で制御できるものへの美意識: Debian(2010)→ suckless/Void/runit(2015-)→ systemd批判(2017, 2023, 2025)→ Framework Laptop(2021-2023)→「DSLより生SQL」(2025)。15年間で一度もぶれていない
  • 一次情報で確かめる: 震災時の裏取り(2011)→ 統計・原文との突き合わせ(2012-2014)→ ソースを読んでからライブラリを評価(2015-)→ ホワイトペーパー再読(2021)→ モデルの政治性の検出(2026)
  • 自嘲を一枚かませて公開する: 「糞サイト作りました」(2011)→「無限Docker」(2014)→「今週の自由研究」(2026)。下手でも出す、は2009年の「人生初クリップ」から
  • 「かわいい」「面白い」が正当な評価軸: geeko/gopher(2012)→ マスコット論(2014)→ 変なキーボード → 意味不明プロダクトを面白がる(2025)
  • 持続する愛着対象: 音楽(テクノ→東方→邦インディー、常に構造を聴く)、ヨーヨー(現役→主催→OBの眼差しと変化しつつ離れない)、ニコニコ文化、言葉遊び
  • 世話焼き: 質問にリンクを添えて答える行動が全時代で観測される

手法の評価(この実験で分かったこと)

  • 追えた。特に「態度・価値観」レベルの変化(批判スタイルの成熟、思想の言語化、ハイプ対処のパターン化)が日付つき引用の裏付けありで取れた。これは行動プロキシ・固定語彙フィルタでは原理的に取れなかった層
  • バイアス: URL投稿=「外部と接続する瞬間」に偏る。内省的な独り言はコーパス外。裏を返すと「何に反応したか」が接地していて、語彙の時代変化に汚染されない
  • 限界: 2024-2026は179件と薄い(投稿減+Bluesky移行の影響)。読解エージェントの解釈が混入するため、重要な結論は原本との突き合わせが必要
  • 次の一手: embeddings は「この仮説を支持/反証する発言を全35k件から検索する」検証装置として使うのが良さそう

ライフイベントとの対応(本人提供の経歴による追記)

本人提供の基準線: 1992-09-17生。高校2年次に留年、大学2年次(2013年度)に中退、2014-04 VOYAGE GROUPアルバイト開始、2017-04 正社員入社。

時期 ライフイベント アーカイブでの観測
2009-09 17歳(高2)。アカウント開設は誕生日の9日後 ヨーヨー動画投稿開始
2010年度 高2留年期 2010-01 練習会主催開始、2010秋 プログラミング覚醒(Python/Django→Debian)
2012-04 大学入学 自作ゲームエンジンの学習の年。「学生割引」言及(2012-03)
2013年度 大学2年次、中退 2013夏〜秋の投稿空白期、関心の転換(Rust初接触、バックエンド寄りへ)
2014-04 VOYAGEアルバイト開始 「爆発の年」の起点と一致。読解では「所属先を得たことが窺える」と推定されていた(2014-07の#ajiting等)
2017-04 正社員入社 「Rustが仕事の言語に」(Rust Friends掲載 2017-07)、「使う人→作る・貢献する・怒る人へ」の年と一致
2021〜2024頃 精神的な落ち込み。理系の学問の限界を感じ、哲学・思想を学び始める(本人談) 2022 地政学読書開始、2023「拡散と過渡の年」(技術シェア密度低下、デイリーゲームが主に)、2024-11 X離脱試行、2024-26 人文・内省の深まり(ハラリ批判的読解、哲学セッション、恩送り)

読み取れるパターン: 学校のレールを外れた直後に、自律的な学習・行動の爆発が2度来ている(留年期→プログラミング覚醒、中退→就業と技術爆発)。また「観る側→作る側」の各段階の移行が、就業形態の変化(バイト開始・正社員化)と同期している。時代プロファイルが独立に検出した切れ目(2013年の空白、2014年の爆発、2017年の転換)が、いずれも外部情報なしでライフイベントに対応していたことは、手法の妥当性の傍証でもある。

一方で2021〜2024の内的状態は手法の盲点を示した。コーパス読解は関心の移動(地政学→人文、2023年の技術密度低下)を検出したが、それを「拡散」「拡張」と中立〜肯定的に解釈した。実際には精神的な落ち込みと「理系の学問の限界」の感覚が駆動していた——URL共有コーパスは注意の向き先は捉えるが、その背後の気分や動機の符号(前向きな拡張か、行き詰まりからの模索か)は原理的に見えない。この層はDMや深夜の非URL投稿、あるいは本人への確認でしか補正できない。


以下、各時代の読解プロファイル(エージェント出力の原文)。

2009-2011

主要な関心領域 — 領域ごとに温度感・関わり方

1. ヨーヨー(圧倒的な中心。プレイヤー/主催者/開発者の三役) この3年のコーパスの過半がヨーヨー関連。関わり方が受け身でないのが特徴で、(a) ほぼ毎週トリック動画を自作して公開し(「人生初クリップ」2009-11-03、以後vid.ly→YouTube/ニコ動へ)、(b) 2010年1月に「第一回立川ヨーヨー練習会開催のお知らせ」(2010-01-20)を出して以降、第13回(2011-08-31)まで練習会を主催し続け、(c) オリジナルトリックの開発に執着する(「@amagiri3360 オリジナルトリックできたよー\(^o^)/」2010-02-02、「【急募】名付け親」2010-02-25)。観る側としても熱く、JN2011のUst実況では「絶句」「なんすか今の」(2011-05-15)と連投し、大会選手への声援・賞賛を惜しまない。温度感は全期間を通して最高値で維持。

2. Linux/OSS・プログラミング(2010年秋に出現し、急速に「作る側」へ) 2010-10-18「あばばばばばば」(Python正規表現ドキュメント)、同10-20「http://djangoproject.jp/doc/ja/1.0/intro/tutorial03.html なう。今日中にレスポンス理解しよう」からドキュメント読破型の学習ログが始まる。同年11月にはDebianを常用環境にし(「Debian GNU/Linux with OpenBox!」2010-11-06)、カーネルパッチ適用をブログ化(「DebianのTesting(Squeeze)に例のミラクルパッチいれてみました」2010-11-19)。2011年には自前VPS運用(「新鯖稼働!VPS+Debian+nginx」2011-01-14)、掲示板自作(「構想練る時間が長かったのでデータベース設計に手間取らなかった。インデックスビュー完成w」2011-03-03)、そしてヨーヨーイベント情報サイトSpinSocket.jpの開発・運営(2011-03-09)へ。Go言語にも早期に接触(「http://golang.jp/ なう」2011-02-01)。

3. ガジェット(欲しがる側・見守る側) Engadget/Gizmodo経由の物欲ツイートが多い(「また欲しいものががっががー!」2009-12-02)。特にタブレット/webOSへの継続的な期待が目立つ(「きたあああああああああ!」2010-06-01、「HP webOSがオープンソース化を発表 2012年はwebOSの年になるかも!?」2011-12-18)。

4. 音楽(使う側・聴く側) テクノ/ゲーム音楽/東方アレンジ・ハウスへの嗜好が一貫(「テクノだよ!テクノが良いんだよ!」2009-11-10、「久々にかっこいいムンベ発掘」2011-07-27)。特徴は音楽が「ヨーヨーのBGM」として実用と接続していること(「この曲でヨーヨーしてみたい」2009-12-16)。スピッツへの愛着も見える(「うぅ……十分頑張ったよ、スピッツは……」2010-11-03)。

5. ニコニコ/ネットカルチャー・ゲーム(観る側) チャージマン研、カブトボーグ、エルシャダイ、診断メーカー遊びなど当時のネタ文化にどっぷり。メガテン/ペルソナ系への反応が突出して熱い(「うおおおおおおおおおお」2011-02-19、「専務「葛葉ライドウ」をリボルテックにしてください!」2010-08-23)。

6. 立川というローカル(当事者) 練習会の拠点であると同時に街自体への愛着がある(「大都市立川(キリッ」2011-03-30、「第一デパート跡地にできるビル、ヤマダ電機出店ですって。」2011-10-21)。

態度・価値観がにじむ点

  • 下手でも出す、を貫く: 自作動画への自己評価は常に辛辣(「これはひどい恥さらし」2010-01-05、「自分で作ったコンボ(?)がスムーズに出来ない死にたい」2010-01-17)だが、公開は止めない(「でも投稿しちゃうよごめんねー」2010-12-28)。「恥」と「継続」をセットで抱える作り手。
  • オリジナリティと出典への誠実さ: 既出チェックを自らかける(「ものすごい既出な気がしてきた」2010-02-12、「既視感。どこかで見たことあったら教えてください。」2011-01-13)。BGM使用時は作者に事前許諾を取り(2010-12-18のrinx2musixxx氏への丁寧な依頼)、使用後も報告する(2011-03-30)。パクリは自分から明示する(「パクリごちゃでのホリゾンタル」2011-06-14)。
  • 情報の裏取りとメディアリテラシー: 震災時に顕著。「隠蔽してると決め付けるのは如何なものかと」(2011-03-13)と陰謀論的態度を戒める一方、「HIDEAKI君 停電して面白い、とか地震がないとつまらない、とか言ってしまうあなたに不快感を持っているんですよ。」(2011-03-13)と不謹慎にも苛立つ。両極の過剰さを嫌う中庸。自分の情報発信も「wikipediaに載ってるのをみて、別のサイトも確認できたのでつぶやきました」(2011-03-12)と裏取りを明かす。
  • 自己修正できる: 「イルカ馬鹿にしてホントすいませんでした。Twitterで騒ぎが大きくなりすぎてると冷めてました。」(2011-03-11) — 騒ぎに対する冷笑が誤りだったと認めて撤回する。
  • フリーソフトウェアの理念への共鳴: 単なるツール利用を超え、「LinuxとかOSSとか知らない人にも読んで欲しい。情報化社会って本当に素晴らしい。」(2011-04-12)、「Debian -- フリーとは何だろう?」(2011-11-19)の共有、「壁になるのってディストリごとの仕様の違いよりも、コミュニティの毛色の違いや思想の違いじゃなかろうか」(2011-01-26)と、技術をコミュニティと思想の問題として見る視点を持ち始める。
  • 開かれた場を良しとする: 練習会という無料の場を作り続け、「誰でも出来るのがヨーヨーのいいところっすよねー」(2011-11-30)。作った成果物へのフィードバックも公募する(「もしかするとエラー吐くかも知れないので、遭遇した方はそのURLを送ってもらえると助かります」2011-03-26)。

口調・スタイル

2ch/ニコニコ由来のネットスラングと顔文字が基調。「www」「^q^」「\(^o^)/」「ウボァー」を多用し、興奮は母音の連打で表す(「きたああああああああ!!!!」2011-02-06)。定型の驚き表現「なんだこれは」「これはひどい」「!?」を繰り返し使う。自作物の告知は「糞サイト作りました」(2011-03-09)のように自嘲を一枚かませるのが癖。一方、依頼・許諾・練習会の案内では「皆様のお越しを心よりお待ちしております。」(2011-07-17)と敬体に切り替わり、ネタと実務で明確に二層の文体を使い分ける。学習ログを「〜なう」で刻むのもこの時期の特徴。

この時期を代表する引用

  1. 「人生初クリップ http://bit.ly/HXbDe 下手糞だしミスも2つあるけど、上達確認用ってことで頼むよ!」(2009-11-03)
  2. 「自分で作ったコンボ(?)がスムーズに出来ない死にたい」(2010-01-17)
  3. 「2月11日、東京は立川で練習会を開いてみたいと思います。詳細はhttp://railyard.co.cc/tachiren/schedule/1.html」(2010-02-09)
  4. http://djangoproject.jp/doc/ja/1.0/intro/tutorial03.html なう。今日中にレスポンス理解しよう。」(2010-10-20)
  5. 「イルカ馬鹿にしてホントすいませんでした。Twitterで騒ぎが大きくなりすぎてると冷めてました。」(2011-03-11)
  6. 「糞サイト作りました http://spinsocket.jp/」(2011-03-09)
  7. 「LinuxとかOSSとか知らない人にも読んで欲しい。情報化社会って本当に素晴らしい。」(2011-04-12)
  8. 「誰でも出来るのがヨーヨーのいいところっすよねー」(2011-11-30)

時代の中での変化

この3年は「観る側・買う側」から「作る側・運営する側」への段階的な移行として読める。

  • 2009年末〜2010年前半: プレイヤーから主催者へ。当初はヨーヨーショップやニコ動の共有が中心(「La tienda del yoyo … 品揃えと在庫がいい感じ」2009-11-02)だが、2010年1月の練習会立ち上げ以降、告知・レポート・会場探しの運営ツイートが定常化する。動画投稿も週次リズムに。
  • 2010年秋: プログラミングの覚醒。10月にPython/Djangoの学習ログが突然始まり、11月にはDebianへの傾倒(「やばい、ほしいw http://www.cafepress.com/DebianStuff」2010-11-17)まで一気に進む。重要なのは、この技術がヨーヨーコミュニティ運営に直結していること — 練習会サイトの自前サーバー化、掲示板自作、イベント情報サイトSpinSocket.jpへと結実する。趣味が趣味に奉仕する構造。
  • 2011年: 理念化と定着。ツール利用だったLinuxが「フリーとは何か」「コミュニティの思想」という関心へ深まり、Goなど新技術への好奇心も出る。3月の震災では短期間だけ時事・メディア批評の声が現れるが、すぐに練習会・大会実況・開発の日常へ戻る。年末時点では、ヨーヨー(競技・主催)とLinux/Web開発が並走する二本柱がほぼ完成しており、これが次の時代への持ち越し事項になっている。

2012-2014

主要な関心領域

Linux / OSSエコシステム(観る側→住む側) 3年間を貫く最大の柱。Debian・openSUSE・GNOME・Mozilla周辺のニュースを追い、リリースを祝い、布教する。「最強の日本語フォントはと聞かれたら間違いなくこれを推す」(2012-03-01、M+フォント)、「Debian7.0 "Wheezy"リリースパーティ」(2013-05-04)への参加、「みんなfishつかおう」(2014-09-25)。単なる情報収集ではなくコミュニティの祝祭に参加する温度感で、マスコットへの愛着も特徴的——「openSUSEの使う利点のうちの殆どはgeekoの可愛さに費やされている」(2012-03-27)、「gopherくんが、だんだんクッソ可愛く見えてきた」(2012-05-04)、「memcachedのイメージキャラクター?がかわいい。goとかD言語は見習った方がいい。」(2014-01-24)。

プログラミング(作る側、急速に深化) 2012年はHaxe/JSで自作ゲームエンジン——「今作ってる。汚いコードだなぁ……。」(2012-08-02)、「今日のサンプル。当たり判定。」(2012-08-04)と日々の進捗を晒す学習者。2013年にRustと出会い(「おもしろいものみっけた」2013-03-27 rust-mozjs、「RustでJavascriptからHelloWorld」2013-10-05)、2014年には rust-memcached(2014-06-17)、acts_as_git(2014-06-26)、rust-tapl(2014-12-25)と自作ライブラリを公開する側に。Docker には2014年初頭から没入し「手始めにDebianベースのnodejsイメージを作ってみた」(2014-01-25)、自作記事「Figを使って無限Dockerで遊ぼう」(2014-05-25)がパクられるまでに——「無限Dockerもパクられててわろた」(2014-06-10)。東京Node学園・Docker Meetup・Rust Samurai・歌舞伎座.techと勉強会参加も常態化。

ヨーヨー(主催者・実践者) 「立川ヨーヨー練習会」の運営者として3年間ずっと告知を続ける(2012-01-17「EJ前の週、第15回立川ヨーヨー練習会開催します」〜2014年の doorkeeper/connpass 告知まで)。「これのために技つくってる」(2012-07-06)、大会のニコ生視聴(2014-05-04)と、観る・作る・場を回すの三役。

将棋(2013年半ばから急浮上) 将棋ウォーズの棋譜を大量に共有し、「いつのまにか得意囲いが木村美濃になってた」(2013-07-08)、「専らノーマル三間を指します / 将棋現状確認会」(2014-09-11)。2014年には「将棋現状確認会」という会の開催側にも回る。

音楽(聴く側・たまに作る側) 東方アレンジ・NNIエレクトロニカ(ニコニコ)、Drum'n'Bass、スピッツ「スピッツで一番好きな曲だと、夢追い虫かなぁ。」(2012-03-12)。nanoloopで自作も(「my first rhythm on nanoloop」2012-11-25)。2014年末はラグタイムに集中(Scott Joplin、Tom Brier、2014-10-29〜)。

ハードウェア、特にキーボード(2014年に開花) 以前から格安スマホや周辺機器好き(「日本円で2800円のスマートフォン。」2012-08-18)だったが、2014年は変態キーボード探索が一大テーマに。「rapooという中国のメーカーが変なキーボードを作っていて面白い。」(2014-01-16)、ErgoDoxの共同購入「I helped the group save $114,639 by joining the ErgoDox Ergonomic Mechanical Keyboard Kit drop」(2014-10-20)、「手の大きさ測って遊んでる。楽しい。」(2014-07-25)。

ネット文化・野球・漫画(観る側) なんJ・淫夢ネタ・TAS動画・ボケてなどニコニコ的文法を呼吸のように使い、DeNAベイスターズ(「これがすんげー欲しいですね」2013-04-04 球団キャップ、「今日黒羽根7番なんですがそれは」2014-04-10)、裏サンデー(世界鬼・Helck・寿司虚空編)を追う。

態度・価値観がにじむ点

  • オープンであることへの強いコミット: 「オープンソースの敵やねん」(2013-11-10)と敵味方をはっきり言う。ハードは好きでもロゴ・ブランドの押し付けは嫌う——「chromeロゴを隠す手段があるならこれを買いたい。」(2013-10-12)。
  • 一次情報で検証する癖: 「デマ」(2012-08-16)と一言で切る、「と思ったら下がっててワロタ」(2012-03-09、Linuxシェア報道を自分で統計を見て訂正)、「GIGAZINEのうそつき!」(2014-08-13、USB Type-C報道を原文と突き合わせ)。
  • 雑な作りへの苛立ち: ソースまで読んで指摘する——「Dockerイメージのオーナ名で分岐してるので、公式イメージをFROM指定して作ったイメージが使えない。」(2014-05-20)、「誰かおかしいと思えよこれ」(2014-07-05、rust-msgpackのコード)、「文盲多すぎィ!」(2014-05-29、figのissue欄)。
  • 「かわいい」「面白い」が正当な評価軸: マスコット、変なキーボード、GitHubの小ネタ(「しっかり一週間で世界作って、日曜休んでる芸の細かさ。」2014-02-27、godアカウントのリポジトリ)まで、技術と遊びを区別しない。「人生楽しすぎる」(2014-11-11)。
  • コミュニティを自分で回す: 練習会・確認会・リリースパーティと、消費するだけでなく場を作る側に立ち続ける。

口調・スタイル

短文+URLの脊髄反射スタイルが基本。「ワロタ」「ファッ!?」「こ↑れ↓」「いいゾーこれ」「〜んですがそれは」などニコニコ/なんJ/淫夢構文を多用し、感嘆と茶化しが同居する。一方で技術の話になると「82手目の王手飛車回避してるのがでかかった」(2014-05-14)のように急に具体的・分析的になる。自虐も軽い——「汚いコードだなぁ……。」(2012-08-02)、「こわそう(小学生並みの感想)」(2012-12-20)。リプライでは丁寧語に切り替わり、質問には参考リンクを添えて律儀に答える。

この時期を代表する引用

  1. 「openSUSEの使う利点のうちの殆どはgeekoの可愛さに費やされている」(2012-03-27)
  2. 「今作ってる。汚いコードだなぁ……。」(2012-08-02)
  3. 「Rustの開発ペースがとんでもない」(2013-12-04)
  4. 「こういうDockerfileをgitリポジトリに含めておけば、すぐに仮想環境構築できるのが面白いとこ。」(2014-01-27)
  5. 「無限Dockerもパクられててわろた」(2014-06-10)
  6. 「GIGAZINEのうそつき!」(2014-08-13)
  7. 「curl -s https://t.co/9B34i1lhhL | sudo sh 端末にコピペすると彼女ができる不思議なコマンド」(2014-10-09)
  8. 「Rustで書いている@rail44です」(2014-12-25)

時代の中での変化

この3年は「Linuxが好きな学生」から「OSSを書く実践者」への移行期としてきれいに読める。

  • 2012年: 消費と学習の年。ディストリ・Firefox OS・webOSなどのニュース共有が中心で、コードは自作ゲームエンジンの日記的進捗報告。学生であることが端々に見える(「LinuxCon行きたいけど75ドルかー。これでも学生割引で通常より安いけど。」2012-03-27)。ヨーヨーの比重が最も高い。
  • 2013年: 転換の年。将棋という新しい趣味が入り(5月〜)、Rustとの最初の接触(3月)、PostgreSQL・msgpack・B+木などバックエンド寄りの関心が芽生える。夏〜秋に投稿が薄くなる空白期がある。
  • 2014年: 爆発の年。自宅サーバー(「ブログ始めました [ 自宅サーバー始めました ]」2014-01-22)、Docker・koa・Rustへの同時多発的な没入、自作OSSの公開、upstreamへのissue/PR関与、勉強会の常連化。VOYAGE GROUP関連の言及(2014-07-08の七夕投稿、#ajiting、CTOからの挑戦状)が現れ、エンジニアとしての所属先・実務環境を得たことが窺える。年末のキーボード沼とラグタイム集中聴取も含め、「趣味の人」から「作って公開して突っ込みを入れる人」へ重心が完全に移った。共有物への態度も、ニュースへの感想からソースコードの行番号を指した指摘へと変わっている。

2015-2017

主要な関心領域 — 領域ごとに温度感・関わり方

Linux・OS環境いじり(作る側/布教側・一貫して高温) この3年で最も持続的な関心。Arch系から始まり(「Antergos推したくなってくる」2015-03-12、「わはー」とArchのPHP追従速度を喜ぶ2016-01-04)、2016年半ばにVoid Linuxを発見して傾倒していく(「void、このリポジトリだけでパッケージ回りが完結していてすごい」2016-07-03)。単なるユーザーではなく、GNOMEのVoidへのport成功を報告し(「先日依存部分をスタンドアロンで動くようにしたフォークを使ったportに成功した」2017-03-14)、ブログ「Linuxデスクトップ環境2017」を書く(2017-01-10)。suckless系ミニマリズムへの愛着が強く、ターミナルstを2015〜2017年を通じて繰り返し人に勧める(「stは、いいぞ。」2016-05-13)。systemdには冷ややか(「systemd、うーむ。という図。」2017-09-21)。GNU/自由ソフトウェア文脈のネタも多い(「不自由で邪悪なOSユーザーに相応しい末路と言える。」2016-01-13)。

プログラミング言語、特にRust(作る側・尻上がりに本格化) 2015年は仕事由来と思しきPHPマニュアルへのツッコミ(「…に続く文章、レベル高い。全然説明になってない。」2015-03-17)やmruby(「ISUCON2015で仕込んでいたネタ(h2o + mruby)の供養をする記事」2015-10-01)、Scheme/Lisp(Shibuya.lisp参加 2015-01-20)が中心。Rustは2015年から触れ始め(「Rustでインタープリタを書いた話」2015-12-11)、2016年にはTAPLをRustで写経(2016-11-04)、コンパイラプラグインの記事を書き(2016-12-09)、2017年にはmeetup参加(2017-02-09)、ついに「弊社が載りました」とRust Friendsページを誇る(2017-07-06)。パーサ自作癖があり「PEG実装いくつめだろう。5つめ?」(2017-08-28)。フロントエンド(redux, RxJS, inferno, reason-react)も観測を続け、RustのWeb進出には興奮(「やばいでしょこれ」stdwebのTodoMVC 2017-10-26)。

キーボード・ハードウェア(作る側+買う側・高温) ErgoDoxを2015年に支援・入手し(「来てしまった。もう一個買おうかなあ。」2015-04-09)、ファームウェアを自分で書き、2016年には「やっぱり発表してみることにした『ErgoDox users meet up』に申し込みました!」(2016-05-20)と発表側へ。スイッチ沼(Zealio 2016-10-27)、2017年末にはorthodox自作構想(「レツプリの熱も冷めやらぬ中、orthodox作りたくなっている。」2017-08-30)。並行して中華スマホ・格安ラップトップ・SBCの定点観測が続き、国産の割高さには辛辣(「高すぎて笑える > …VAIO Phone」2015-03-12)。

ヨーヨー(かつての競技者・2017年に再燃) リワインド渋谷店への頻繁なチェックイン、新機種への機材トーク(「INITIATORベースなのか。PV見る感じ思ったよりスマートヨーヨーだった。」2016-10-26)。「リハビリ #trickcircle」(2016-01-09)から始まり、2017年には過去の自分の動画を発掘して「ヨーヨー、たぶんこの頃が一番上手かったと思う。」(2017-03-22)、「この頃の私の技、繋ぎが強引で逆に新鮮だ。」(2017-05-06)と、元プレイヤーとしての自己言及が増える。メーカーYOYOFFICERに直接不具合を問い合わせるほどの関与(2017-07-31)。

将棋(指す側・観る側両方) 社内将棋会(2015-01-20)、将棋ウォーズ・81道場(「81道場で【純粋振り飛車党】に認定されたよ」2016-11-14)、詰将棋(「合い駒の問題だった」2017-01-21)、さらに駒の書体という工芸方面まで(「書体を略字にするとコスト削減で安くなる。…逆にかっこいい。」2016-11-17)。

ラーメンと街(記録魔・2016年に爆発) 2016年5月からSwarmチェックインが大量に出現(うさぎ、Tonari、宝華らぁめん等の定点)。北海道旅行(2016-09)、上海(2017-09)も記録。中国渡航者には「中国行く人には全員lanternを勧めることにしている」(2017-11-14)と技術者らしい実用助言。

科学ネタ・Wikipedia散策(訂正したがる観察者) 「宇宙船の再突入…『空気との摩擦』により温度が上昇すると言われるが、誤りである」(2015-02-06)のような豆知識共有を好み、他人のブログの物理的誤りに丁寧にリプライで指摘(「慣性モーメントに関する記述に誤りがあるのではないかと思います」2016-01-07)。「肩パンのwikipediaが面白い(定期post)」(2017-10-11)。

態度・価値観がにじむ点

  • シンプルさ・自己完結性を良しとする: 「ArchやVoidのインストール手法は本当にKISSを体現していて大好き」(2017-10-02)。suckless、musl静的リンク(2016-10-28)、最小構成への一貫した美意識。
  • コードの筋の良し悪しに敏感: rust-pegの実装を「暫く読んでたけど、これはちょっと萎えるなー。」(2015-11-16)、Rocketの設計を「これはちょっと避けたいやり方だなぁ。」(2016-12-26)と、ライブラリ選定はソースを読んで判断する。
  • 疑似科学・デマ・誇大商法への強い苛立ち: オーディオオカルトに「意味が分からないんだけど、これを買う人がいるのか……」(2016-10-10)、波動グッズに皮肉の「すごい!!!」(2017-04-02)、健康デマには「本当に酷い記事なので炎上して欲しい。…よくここまで堂々と間違ったことを書けるなぁ。」(2017-07-14)。事業者の不誠実にも敏感で「freetel、こういうのを始めやがったから、転出しようと思います。」(2016-05-22)。
  • 誠実な仕事・丁寧さへの敬意: 「keyboard.io、遅延の弁明ブログが印象に残っている」(2016-06-10)、bot職人に「仕事が丁寧ですごい」(2016-07-19)、「毎週のように依存パッケージを上げ続ける努力」の記事を引く(2016-06-27)。
  • デザインのダサさに厳しい: 「ロゴが絶望的にダサい。海外のリセーラーみたいにロゴ無しオプション用意して欲しい。」(2017-05-28)、「ロゴダサすぎて笑う」(2017-07-29)。
  • 指摘するときは礼儀正しい: 普段のスラング混じりと対照的に、誤り指摘や問い合わせのリプライは「かなり前の記事の重箱の隅をつつくような感じになってしまいますが」(2016-01-07)と腰が低い。

口調・スタイル

一言コメント+URLが基本形。「わろた」「草」「ファー」「オッ」「ギャー」「すごい」などの短い感嘆が大半を占め、なんJ・淫夢・ニコニコ文化圏のミーム(「33-4」2016-10-24、「ンゴねぇ」2016-12-24、「ありますねぇ!」2017-11-09)を自然に織り込む。「〜っすね」「〜だゾ」の砕けた語尾。感情が高ぶると記号が壊れる(「ああ、ああ~!! ああ~~~!!! なるほどなるほど!!!」2015-07-02、「か"わ"い"い"な"あ"」2017-11-13)。一方で技術的な補足は正確で説明的、皮肉は「すごい!!!」のような裏返しの称賛で表現する。自虐も多い(「すっごい妥協したよ。」とInstagramのID変更 2015-12-31)。

この時期を代表する引用

  • 「はてなブログに投稿しました #はてなブログ ISUCON2015で仕込んでいたネタ(h2o + mruby)の供養をする記事」(2015-10-01)
  • 「書きました。 > Rustでインタープリタを書いた話」(2015-12-11)
  • 「void、このリポジトリだけでパッケージ回りが完結していてすごい。」(2016-07-03)
  • https://t.co/N206iDp1sK > 金メッキを施した純度99.96%以上の無酸素銅切削筐体により、伸びのある澄んだ高音やクリアで力強い低音を実現。 意味が分からないんだけど、これを買う人がいるのか……」(2016-10-10)
  • 「はー、マジでお金で殴るの正攻法っすね。…使ったらあっという間にビルド終わって感動してる。$1.25なら安いもんだ。」(2017-03-19)
  • 「ヨーヨー、たぶんこの頃が一番上手かったと思う。」(2017-03-22)
  • 「本当に酷い記事なので炎上して欲しい。マスタードガスとキャノーラ油の原料が一緒だとか、オレイン酸が必須脂肪酸だとか、よくここまで堂々と間違ったことを書けるなぁ。」(2017-07-14)
  • 「ArchやVoidのインストール手法は本当にKISSを体現していて大好きなのだけど、急な環境構築を迫られた時に特に日本にミラーのないVoidだと辛いので↓を見ている。」(2017-10-02)

時代の中での変化

  • 2015: 雑食の観測者+PHPの人。juggly.cn経由の中華スマホ・ガジェットニュース、PHPマニュアルへのツッコミ、Lisp/Scheme趣味、ErgoDox到着。年末にRustインタープリタ記事で「作る側」の芽が出る。
  • 2016: 生活の記録化とRustの深化。5月から突如Swarmチェックインが主流化しラーメン記録が激増。技術面ではTAPL写経(2016-11-04)からコンパイラプラグイン記事(2016-12-09)へとRustが本格化し、Void Linuxと出会い、ErgoDox meetupで発表側に回る(2016-05-20)。
  • 2017: 「使う人」から「作る・貢献する・怒る人」へ。Rustが仕事の言語になり(「Rustを使っているのだけど、40位以下でした……。」2017-05-22、Rust Friends掲載 2017-07-06)、VoidへのGNOME port、自サイトのgatsby化(「gatsby、ページ遷移速すぎて笑う。」2017-12-11)。ヨーヨーが本格的に再燃し過去の自分と対話し始める。同時に疑似科学・デマへの義憤ツイートが明確に増え(グラビトングッズ、キャノーラ油、NEM faucetの指摘 2017-10-11)、単なる面白がりから「間違ったものを正したい」態度が前景化した3年目だった。

2018-2020

主要な関心領域 — 領域ごとに温度感・関わり方

Rust / WebAssembly / 言語処理系 — 「作る側」の中心軸。この3年で最も熱量が持続 一貫して観察者ではなく実装者。2018年は自作の仮想DOMフレームワークsquark(「今日はRustでバーチャルDOMを書いていた」2018-03-26、「elm風アーキテクチャ + バーチャルDOMがWebAssemblyへコンパイルされる」2018-12-17)を作り、wasm-bindgenの進展に興奮し(「すごい」2018-04-09、「ヒエ〜」2018-04-09)、既存物には遠慮なく評価を下す(「Rustには既に yew っていうクライアントサイドフレームワークがあるんだけど、個人の感想としては結構微妙な実装なのよなぁ。」2018-04-17)。2019年には自作言語spctrへ(「今日もRustで言語を作ってる」2019-08-10、「標準ライブラリを作ってる」2019-08-22)、2020年にはその実行速度のためJIT・インタープリタ実装論へ深化(「CloudflareでipアドレスへのクエリをするためのインタープリタをRustで書く記事とスライド……式毎にクロージャーへ必要な環境情報をキャプチャする手法の方が早いって紹介されていて、マジかって感じだ。」2020-05-18、「今日ずっとCraneliftのヒープと格闘してた」2020-05-16)。ベンチマークを取り、asm出力まで読む実証派(「サブルーチンスレッデッドコードみたいな手法をやってみても性能がほとんど変化しなくて、Rust or LLVMがそういう類の最適化を既にやってるんじゃないかって疑惑がある」2020-05-26)。

Linux / ミニマルなシステム — 思想を持った使い手 Void Linux・runit・suckless系の「小さくてシンプルな道具」への愛着が明確(「runit本当に良くて、例えばnginxのサービス化スクリプトこれだけでいい。」2018-01-04)。systemd批判ページを「定期」(2018-01-04)と貼る程度には立場がはっきりしている。2020年にはPinePhone/postmarketOS/Pinebook等のLinuxモバイルに強い好奇心(「Linux動くスマホ。こんなの出てたの見逃してたー。」2020-03-14、「ええおもちゃやこれは」2020-07-10)。LinuxでのOBS配信、Proton/Wineでのゲームなど「Linuxで生活する」実践者。

音楽(邦ロック中心) — 熱心な聴き手・分析的な観賞者 共有量では最大級。フジファブリック、くるり、Tempalay、LILI LIMIT、MONO NO AWARE、Helsinki Lambda Club、君島大空など。単なる紹介でなく構造への着眼が多い(「リフがサビ」2018-04-07、「サビのチオビタソング感すごい」2019-11-14、「Cメロ最高」2020-06-11)。楽曲間の影響関係を発見して喜ぶ聴き方(「イントロがまたフジファブリックオマージュっぽいすね」2018-03-05、「ここ完全にナユタン星人では……」2019-04-08)。作る側への憧れも少し(「なんかコード合ってないな」2019-11-03)。

ヨーヨー — 現役プレイヤーかつ大会観戦者 自分の練習動画を上げ(「姿勢が悪い」2018-06-05、「めっちゃありがたい。利き手主体で回せるようになってきた。」2019-07-17)、大会動画を連投で共有し(2019-06-22〜23の2019JN SemiFinalシリーズ)、技の美しさに感嘆する(「何度見ても7秒あたりからのパーツ美しすぎる」2019-09-16、「世界で一番好きなフリースタイル」2020-02-17)。

自作キーボード — ビルダー兼コミュニティの案内役 Helix GBやKailh Low Profileスイッチに反応し(「キテター!!次のhelix gbは参加するぞ」2018-01-16)、他人への購入相談に頻繁にリンクで答える(2019-04-25、2020-04-21など)。RustでのAVRファーム自作は「ワイも挫折済みなんだよなぁ。」(2019-02-10)と作る側としての限界も率直。

ゲーム実況・配信 — 2019年秋から自ら配信する側に Splatoon 2「ほろ酔い戦犯ガチマッチ」、UnderTale、ポケモン剣盾を自分のYouTubeで配信。ロックマンエグゼへの愛が核にあり(「まじでこの世の全てのロックマンエグゼ好きに教えてあげたいんだが……」2020-04-01)。視聴者としてはVTuber若菜レイの熱心なファン(「バズって欲しくないけどバズって欲しい。」2018-06-09、七夕の短冊AA「若菜くんが帰ってきますように」2020-07-07)。ほか将棋(将棋ウォーズ・藤井聡太)、早押しクイズ、漫画「堕天作戦」(「やったー!!!」2019-09-01)。

態度・価値観がにじむ点

  • 「小さくて良いもの」への愛と、バズへの両義的感情。 好きなものが広く知られることへの警戒が繰り返し現れる: 「バズって欲しくないけどバズって欲しい」(2018-06-09)、カフェには「混まない程度に繁盛してほしい」(2018-05-12)、「良すぎる物特有の、色んな人に聴いてほしいけど知られすぎてほしくない、あのアレがある。」(2020-10-17)。runit/Void Linux趣味とも通底する、小規模で筋の良いものへの価値観。
  • 設計の筋・一貫性への感度と、それが崩れたときの苛立ち。 「TypeScript、これで最後のパターンだけ推論してくれないの納得いかない。」(2018-02-02)、GNOMEのバージョニングに「そうはならんやろ!」(2020-09-23)、「これすごい便利なのに、ドキュメントがリンク切れなの最高にGoogleっぽい」(2020-06-28)。苛立ちも基本ユーモアで包む。
  • ルール・誠実さへのこだわり。 二次創作ガイドラインの解釈を一次資料に当たって論じ(「東方2次創作ガイドライン的にもグレーかな。という印象を受けました。」2018-05-01)、デマツイートには「本人が今回の台風じゃないって気づいてるのに消さないのひどいな」(2019-10-11)、「なぜ著名人ならモザイク無しでいいと思うのか」(2018-04-12)。出典確認の癖もある(三重の由来を青空文庫の原文まで遡る 2019-03-18)。
  • 技術選定は権威でなく自分の手で確かめる。 ベンチを回し、issueを読み、「なるほどこれで通った(なるほどではない」(2019-06-27)のように腑に落ちない通り方は腑に落ちないと言う。
  • 雑学・言葉への愛。 Wikipediaの妙な記事(「一番好きなWikipediaです」肩パン 2019-09-25)、「カブ、チンゲンサイ、コマツナ、ミズナあたりが全部同種のブラッシカ・ラパって話好き」(2019-11-14)、古いWikipediaの感想文的記述を「味があって好き」(2019-11-21)。

口調・スタイル

  • 一言添える型の共有が基本: 「よさそう」「ふむー」「なるほど」「ヒエ〜」「草」「最高」。リンク+短評のリズムが3年間ほぼ一定。
  • ネットスラング混じりの脱力した文体(「やるンゴ」「もうた(爆)」「くそわろ」)と、技術の話になると急に精密になる文体の二段構え(2020-05-18のインタープリタ解説など)。
  • 自虐と自賛を両方ネタにする: 「README書くの苦手すぎる」(2019-05-02)、「読みやすくなった(錯乱)」(2019-08-27)、「これ、我ながらこれ以上ない巧な比喩なんじゃないかって気がしてきた」(2020-05-29)。
  • 自分の過去ツイートを引用して笑う自己参照癖(「自分の昔のツイートがツボに入ってしまった」2020-05-22、「何言ってんだこいつ」2020-06-19)。

この時期を代表する引用

  1. 「runit本当に良くて、例えばnginxのサービス化スクリプトこれだけでいい。」(2018-01-04)
  2. 「Rustには既に yew っていうクライアントサイドフレームワークがあるんだけど、個人の感想としては結構微妙な実装なのよなぁ。」(2018-04-17)
  3. 「若菜レイ君、もともと面白かったけれど……バズって欲しくないけどバズって欲しい。」(2018-06-09)
  4. 「今日もRustで言語を作ってる。Array.mapとかfizzbazができそうになってきた。」(2019-08-10)
  5. 「まじでこの世の全てのロックマンエグゼ好きに教えてあげたいんだがSwitch/Steamでリリースされた全ての人間を虜にする禁断のゲームがある。」(2020-04-01)
  6. 「サブルーチンスレッデッドコードみたいな手法をやってみても性能がほとんど変化しなくて、Rust or LLVMがそういう類の最適化を既にやってるんじゃないかって疑惑がある」(2020-05-26)
  7. 「季節外れのそなちね聴いてるけどやっぱり良すぎる。良すぎる物特有の、色んな人に聴いてほしいけど知られすぎてほしくない、あのアレがある。」(2020-10-17)
  8. 「ajito.fmでの収録のとき、『Rustのような言語はフロントエンドを記述するのに向いていない』というのをid:mizchiさんに言われたの、未だに根にもってる」(2020-10-30)

時代の中での変化

  • 作るものの抽象度が下がり続けた3年。 2018年は「Rustでフロントエンドフレームワーク」(squark、wasm-bindgen追従)、2019年は「Rustで自作言語」(spctr)、2020年は「その言語を速くするためのJIT・コード生成」(Cranelift、LLVM、YARVの命令ディスパッチ)。UIレイヤーから処理系の底へと、興味が一貫した方向に掘り下がっている。
  • 2019年10月に「配信者」という新しい顔が生まれる。 それまで視聴者だったゲーム実況を、「LinuxでもUSBキャプボでOBSが使える時代」(2019-10-20)を機に自分で始め、2020年は「ほろ酔い戦犯ガチマッチ」が定期化。コロナ禍の2020年は配信・自炊(「テスコムの低温コンベクションオーブン……揚げるより圧倒的に手間がかからないのですごい」2020-11-03)などインドアの生活記録が濃くなり、Swarmチェックイン(2018年に頻出したラーメン屋巡り)は消える。
  • RustとWebの関係に屈折が生まれる。 2018年は「Rustでフロントエンドの夢」に全振りしていたが、2020年には「そういやうちの社だと、Rustがプロダクションから退役した(爆)」(2020-07-06)と苦笑しつつ、solidやtype-route等のTS/JSエコシステムを再評価する動き(「type-route良いんじゃないかこれ」2020-06-29)が増える。それでも夢は捨てておらず、mizchi氏の「Rustはフロントエンドに向いていない」発言を「未だに根にもってる」(2020-10-30)と表明し、wasmからのDOM操作の代替案を探し続けている。
  • ブロックチェーンへの距離感は「時々覗く」まま変わらず。 2018年のEOS(「当選したのでいく」2018-08-30)から2020年のsolana/Plasm(2020-10-30、2020-11-21)まで、深入りはしないが定点観測を続けている。

2021-2023

主要な関心領域 — 領域ごとに温度感・関わり方

Rust・低レイヤーシステムプログラミング(作る側・この時代の核) 一貫して最も熱量が高い領域。2021年はRust製テキストエディタ「neu」の自作に没頭し、設計判断を実況的に共有している(「こういうのをガーッと書いたけれど改めて、データフローというか状態遷移の伝播の方向が逆な方がよい事を確認できたので、丸っと捨てることにした。」2021-06-15、「割に美しさのあるレンダリングになった」2021-06-19)。helixの紹介記事をZennに書き(2021-06-08)、その後も関心は wasm/WASI/component model(「眺めている」を3連投、2022-10-05)、rust-vmm・cloud-hypervisor などのVMM(2022-05)、podmanのrootlessコンテナ内部(2023-01-28)、wasmtime内部(「フォークするしかないんか……?」2023-12-23)へと、より深いレイヤーに降りていく。「もうここ何年かずっとGithubのRustのTrendingリポジトリを観測している」(2021-10-04)と自認する定点観測者でもある。

フロントエンド/JSエコシステム(元当事者としての批評側) 自作仮想DOMフレームワーク squark を持ち出す(2022-05-06)など作る側の経験を土台に、批評が具体的。ES Modules前提の設計を「最初からES Modulesありきの世界観でやっていたのが実を結んだっぽくてカタルシスがある」(2021-03-09)と喜び、Solid.jsの仕組みを正確に解説し(2022-04-05)、Reactのhooksには「なんならhooksとかはここの苦し紛れの解決策に見えてしまっていた」(2022-05-02)と冷ややか。

暗号技術・ブロックチェーン(実験する側→懐疑的観察者) 2021年前半はSolana/DeFiの実践者(「理解が曖昧な気がしてきたので、Solanaのホワイトペーパーをもう1回読みなおしてる。」2021-02-19、raydiumのAPY監視 2021-03-08)。2022年になるとNFTハイプに距離を取り(後述)、代わりにed25519/curve25519やX3DH・Double Ratchetといった暗号プリミティブそのものを論文まで遡って掘る方向へ(「ed25519の論文自体でもやってる操作だったけれど、その理由がまだ見当たらないや。」2022-04-03)。2023年にはこの話題はほぼ消える。

音楽(聴く側・深い愛着と分析) paionia、Tempalay、フリッパーズ・ギター、くるり、君島大空など邦インディーへの愛が全期間を貫く。「タワレコ渋谷の街頭ビジョンからpaionia聞こえて来てたの幻聴じゃなかった」(2021-11-09)、無名時代に教えてくれた人へ「本当に感謝しています」(2022-10-14)。コード進行やドミナントモーションを調べる(2022-03-26)など分析的にも聴く。「フリーBGMってかもう日本のインターネット音楽の現在地だ」(2022-03-19)のような文化論的視点も。

ヨーヨー(元競技者・OBの目線) 「未だに世界一好きなフリースタイル演技だし、何度見ても3位????ってなるなあ」(2021-03-23)。自分が競技シーンに残した痕跡を「すっごい老害っぽい感想なんだけど、12年前に色々試行錯誤したエレメントが今でも1分予選とかで組み込まれてるの見ると素直に嬉しいっすねえ」(2022-04-29)と眺める。

ハードウェア・環境構築(こだわる消費者/DIY側) Framework Laptopへの3年越しの執着が象徴的(2021-02-27「これもよさそう」→ 2021-05-15「予約開始してる!」→ 2022-12-24「ぼくもキーボードに変な窓みたいな落書きしてあるの消したい」→ 2023-11-22「そう、Framework Laptopならね。」)。Void Linux + GNOMEという非主流環境を使い続け(「void linuxだからな」2021-03-09)、自作キーボード・スイッチ沼(「んほぉ〜このスイッチたまんねえ〜」2021-08-12)。修理可能・オープン・自分で制御できる道具を選ぶ姿勢が通底する。

ネットカルチャー・遊び(住人として) ニコニコ動画(カブトボーグ、「Bad Kanden!!」を2022〜2023年に繰り返し共有)、Wikipediaの面白ページ発掘(「箱根山戦争」2022-02-22)、そして2022年半ばからWorldle・クイズMondo・将棋のデイリースコア共有が大量に増える。

態度・価値観がにじむ点

  • 正確さへのこだわり、不正確な言説への静かな苛立ち: 「Rustのビルトイン関数がPythonよりも充実……?こういう嘘はよくない。」(2021-05-06)、Nim記事のベンチマークの引用方法を具体的に指摘(2022-04-05)、扇動的な記事に「bury, deadまで言い切ってるのはどういう根拠からなんだろう……?」(2023-03-06)。疑似科学には「ドライヤーのバイオプログラミングも断罪してほしー。」(2021-06-18)。
  • ハイプより構造を見る: NFTブームの最中に「例えばコンテンツ配信だとかDRMの所有権の表現としてNFTを使おうとする試みもおんなじ轍を踏むことになって、コンテンツや鍵を配信するサーバーを権威的じゃないアーキテクチャにするのは大変だし、なんなら非効率的になってしまう」(2022-01-01)。話題のwasmプロダクトも「wasmtimeにactix-webをうすーく噛ませただけですね……」(2022-10-20)と中身で判定する。
  • 型と設計による安全を美とする: 「curve25519-dalek、モンゴメリー曲線上の点とエドワーズ曲線上の点を型レベルで分離させてるの最高やな」(2022-04-02)、「コンパイル時に実装が確定する静的ディスパッチと、ランタイムで確定する動的ディスパッチが、コード上の見た目で分かりやすく差が出るというのが気持ちいい」(2021-04-15)。逆に「処理的に異質なものがシームレスに統合されていることに感じる異物感、めっちゃわかる。」(2022-03-27)と、魔法的な言語機能は好まない。
  • 標準・オープンさへの信頼: 「自分が使っているクライアントを表明する必要が生じないのが標準化された規格の良いところなのかもと思った。なお、私はFirefoxを使っています。」(2022-03-28)。systemdは「思想はもともと受け付けられない」(2023-12-09)。
  • 他者への配慮が細かい: 虫が苦手な人を想定して「人によっては無理そうなのでRTはしない」(2021-04-08)、障害者向けコントローラーに「いいプロダクトだ。」(2022-09-24)、職場の福利厚生(ピル服薬支援)を好意的に紹介(2022-05-20)。

口調・スタイル

「わろた」「草」「〜よな」「〜やな」を多用するくだけた文体に、技術的内容では急に精密な長文になる二段変速。感嘆は身体的(「は?って声に出してしまった」2021-03-12、「んほぉ〜」)。自虐が芸になっている(フォロワークラスタリングで「俺がポツンとぼっちなのも可視化されて泣いちゃった。」2022-05-07、「ごめんなさい。高望みしすぎました。友人がほしい。」2021-06-13)。妻(「雨ちゃん」)や家族が時折登場し、「ぼくは、『奥さん』という呼び方がぼくの奥さんの柔らかい雰囲気に合っていて好き。」(2023-11-22)のような柔らかさもある。言葉遊び・俳句認定(「俳句だ」2022-08-13)・ネットミーム引用が呼吸のように混ざる。

この時期を代表する引用

  1. 「理解が曖昧な気がしてきたので、Solanaのホワイトペーパーをもう1回読みなおしてる。」(2021-02-19) — 一次情報に戻る姿勢とcrypto実践期の象徴
  2. 「最初からES Modulesありきの世界観でやっていたのが実を結んだっぽくてカタルシスがある」(2021-03-09) — 標準ベースの設計思想への共感
  3. 「Rustのビルトイン関数がPythonよりも充実……?こういう嘘はよくない。」(2021-05-06) — 不正確な言説への苛立ち
  4. 「例えばコンテンツ配信だとかDRMの所有権の表現としてNFTを使おうとする試みもおんなじ轍を踏むことになって、コンテンツや鍵を配信するサーバーを権威的じゃないアーキテクチャにするのは大変だし、なんなら非効率的になってしまう」(2022-01-01) — ハイプの構造的批判
  5. 「curve25519-dalek、モンゴメリー曲線上の点とエドワーズ曲線上の点を型レベルで分離させてるの最高やな」(2022-04-02) — 型で守る設計を「最高」と呼ぶ美意識
  6. 「すっごい老害っぽい感想なんだけど、12年前に色々試行錯誤したエレメントが今でも1分予選とかで組み込まれてるの見ると素直に嬉しいっすねえ」(2022-04-29) — 元競技者としてのヨーヨーへの眼差し
  7. 「あの規模のモデルのパラメーターを人間が直接入力するの現実的ではない気がするので、どちらかというと効率的にロジックをプロンプトに打ち込める中間言語みたいなのが発明される方向にベットしている。」(2023-03-20) — AI時代への最初の応答
  8. 「順調にTwitterがどうにかなってきた」(2023-04-04) — プラットフォーム自体への醒めた視線(同年末に「とりおそぎ。」2023-12-23とBlueskyアカウントを共有)

時代の中での変化

  • 2021: 手を動かす年。NFT/Solana DeFiの実験(1月〜)とRust製エディタ自作(3月〜7月)が並走し、Zenn記事執筆・技育祭登壇(2022-03-18)へ続く発信期。crypto には投資家/実験者として楽観的に関与していた。
  • 2022: 深化と選別の年。cryptoはハイプ批判側に回り(2022-01-01)、関心は暗号プリミティブ(ed25519、X3DH、Double Ratchet)、wasm component model、VMMといった「より下のレイヤーの本物」へ移動。ロシアのウクライナ侵攻を機に地政学・国際政治の読書も始まる(「ランドパワー・シーパワーあたりから見始めたけれどすごい面白い。」2022-02-28)。同時にWorldle・Mondoなどデイリーゲームの共有が始まる。
  • 2023: 拡散と過渡の年。技術シェアの密度は下がり(Mondoスコアと将棋が投稿の多くを占める)、残る技術関心はwasmtime・rustc_codegen_craneliftなど処理系の最深部に集中。3月に集中的にAI/LLMへの応答が現れ(「テストモックとかもうAIに作らせて十分実用的っぽい」2023-03-07)、「AIくんどんどん賢くなってくけれど、『サザエです』と書かれたエプロンと三角巾を着けたベルゼブブがカツオに説教するみたいなオモロが生まれなくなったと思うとそれはそれで寂しさがある」(2023-03-23)と期待と寂しさが同居。年末のBluesky移行準備(2023-12-23)まで含め、10年来の生息地だったTwitter的世界の終わりを感じ取っている時期として閉じる。3年を通じて不変なのは、音楽・ヨーヨー・Framework Laptop・Rustへの愛、そして「中身を自分で確かめる」姿勢である。

2024-2026

主要な関心領域 — 領域ごとに温度感・関わり方

AIエージェント/LLM開発ツール(観る側→作る側へ、この時代の主軸) 2024年は生成AIを驚きつつ消費する側だった(「なんかすごいかっこいいボカロ曲吐き出されてきてビビるし、ちゃんとした歌詞とアレンジで聴きたくなっちゃう」2024-05-14、「Suno AI 3.5すごいぞパミパミパミパミ」2024-05-30)。ただし当時から「LLMにlsp serverと通信させるガワを被せたいってのと似てる」(2024-05-30)と作り手目線の構想はあった。2025年に実践へ転じ、「cliのAIエージェントのgooseにnvimのコンテキストを渡しつつUI統合するプラグイン。常用をお試し中」(2025-06-03)、「ollamaを叩くツールを作っているという流れです」(2025-07-13)、「そういう訳でtree-sitter使ってLSPとtoolの翻訳レイヤー書いている」(2025-08-16)。2026年には自作ツールの連打(「しばらく自分で使いながら育ててくことにした」2025-05-06のpicoswarm、「今週の自由研究」2026-05-17のbugpot)と、オープンモデル運用の実験(「しばらくは、synthetic.newでKimiとMiniMaxとGLMを上手く使い分ける機構作りをやってみるかなあ」2026-06-27)に至る。単なる利用者ではなく、挙動を観察し課題を言語化する態度が一貫(「AI同士で物事を進めさせると、めちゃくちゃ保守的な方向性に力学が働くっぽいのが課題なとこまでは見えた」2026-05-14)。

システム/インフラ技術の審美眼(作る側・目利き) Rust、wasm/エッジ、eBPF、Raft実装などへの継続的アンテナ(「Androidって結構がっつりeBPF活用し始めてるのね」2025-10-14、「AkamaiがFermyon買収か!」2025-12-02)。自分の進路も明言する——「私でいえばwasmをエッジで動かす方向なのだろうなと思いつつ、moonbitには懐疑的だがそれはそれで良い仕事」(2025-12-14)。本業(Gaudiy)ではGo/マイクロサービス/ブロックチェーンで、採用告知やチーム記事の共有も定期的(「事業を見て興味があればぜひぜひ連絡ください」2024-01-10)。

音楽(深い聴き手、時々嫉妬する側) Mega Shinnosuke、DAOKO、ボカロ、マッシュアップ。コード理論への言及(「ここ数年はもうずっとaug7(#9)の魔力にとりつかれてる」2024-06-20)や、作り手への羨望(「多声の旋律が最後合流するとことか自分じゃ一生作れなさそうで苦しい……」2024-06-23)がにじむ。ボカロ文化への愛着は思想的でもある——「インターネットの時代に、ボーカロイドに歌ってもらうことに意味がある熱血ソングでいいよなあ。泣いちゃう」(2026-06-17)。

物理学・科学(アマチュアだが本気の観る側) 量子論・重力への素朴だが踏み込んだ思考が点在。「観測によってエネルギーを投入したって事実を復元できた瞬間に、空間からエネルギーを取り出せるようになるのかな」(2024-03-17)、「同じ質量ってパラメーターで『時空を歪める度合い』と『運動させにくさ』というよく考えると全然違う振る舞いが決まってるんだよね」(2026-05-10)。堀田氏の量子力学noteを2024年と2026年の2回引いており(2024-06-19、2026-05-14)、持続的な関心。天体望遠鏡の購入もこの流れ(2024-04-29)。

趣味の物たち(ヨーヨー、時計、ニコニコ文化) ヨーヨーは古参(「ヨーヨーは15年前の自分の技見ても『いいじゃん』となるのでそういうとこ」2024-07-01)、機械式時計は憧れつつ距離を測る(「Baltic MRかっこいいんだけど、なんか手を出しづらい。理由は、ムーブメントのメーカー名が、怖いから」2026-02-18)。ニコニコ動画(Re:仮)には強いノスタルジー(「きたあああああああああああああああああああ」2024-06-22)。

態度・価値観がにじむ点

  • 小さく疎な構成を良しとし、巨大な依存を嫌う。 systemd礼賛記事に対し「事実上第2のカーネルみたいにsystemdの存在に依存するアプリケーションだらけになったりするのは、個人的な哲学からは外れてしまうのだ」(2025-08-07)。LLM時代の設計判断も同型——「LLM時代だったらDSLよりも生SQLの方がきれいに書いてくれる」(2025-07-13)、独自アノテーションは「どこまで覚えて、どこまで使うかというのが勘所」(2025-10-14)。
  • プロセスと合意形成を重視する。 AIによる評価の話題に「『すぐれた』を各々で考えた上ですり合わせるプロセスなしにこれをやって良いのかというのが怪しく思える」(2026-07-02)。
  • 煽り報道・雑な言説への静かな皮肉。 NISA損切り報道に「…などという投稿が私には見つけられなかった」(2024-04-26)、創作クリシェに「もはや遭遇するとうわ出た寄り」(2024-04-29)。
  • わかりやすすぎる物語への警戒。 「サピエンス全史に、ちょっとエンタメ性や理解できた気になってしまう要素が強すぎる印象を持っていた」(2026-06-14)。モデルの政治性にも敏感——「GLMは政治的な意図がかなり強く注入されてるのがちょっとモニョる」(2026-06-27)。
  • 一方で抽象的な思想への素直な関心。 自由経済を「価値観や思想が異なった集団同士でも金が介在すると取引に信用って概念を持たせられる」(2024-04-24)と評価し、信仰論には「原始的なアニミズムへ回帰する余地があるのかも」(2024-07-03)と応じる。
  • 優しさ・恩送りへの感応。 「こんな優しい漫画を生み出した作者さんは、今もさぞ優しい漫画を書いているんだろうなあ」(2024-04-17)、そして「これまで34年間苦しんできたことそのものが、ここまで平易に表現されてるのを初めて見た。恩送り、という言葉にも通ずるテーマなので、改めてこれからやっていく」(2026-06-05)。

口調・スタイル

短文で温度は低め〜中温、ただし刺さった対象には突然の高温(「きたあああああ」「最と高」「ヒジョーに良い。」)。技術には仮説→観察→留保の構文(「〜っぽい」「〜な雰囲気はある」「〜そう」)で断定を避ける。ダジャレ・言葉遊び・自虐が常備(「『ヒー』と『ヒー』で韻が踏めます」2024-05-01、「ぜんぜんわからない、俺たちは雰囲気で人生をやっている」2026-07-03)。リプライでは相手に文献やリンクを添えて差し出す世話焼きが目立つ(傘、暖房器具、CrossOver、Cell掲載論文まで)。

この時期を代表する引用

  • 「なんかすごいかっこいいボカロ曲吐き出されてきてビビるし、ちゃんとした歌詞とアレンジで聴きたくなっちゃう。」(2024-05-14)
  • 「元の文脈よりだいぶ拡大した話にはなってしまうけれど、価値観や思想が異なった集団同士でも金が介在すると取引に信用って概念を持たせられるのが自由経済の強点よなあ」(2024-04-24)
  • 「spanner用のクエリビルダジェネレータを書いていたけれど、LLM時代だったらDSLよりも生SQLの方がきれいに書いてくれるし、sqlcみたいなアプローチをAIに任せた方がよさそうだなと思ってollamaを叩くツールを作っているという流れです。」(2025-07-13)
  • 「強力さにはもちろん同意だけれど、それが故のコンポーネントの巨大さであったり、事実上第2のカーネルみたいにsystemdの存在に依存するアプリケーションだらけになったりするのは、個人的な哲学からは外れてしまうのだ」(2025-08-07)
  • 「これ自分もプロトタイピングしてたんだけれど、AI同士で物事を進めさせると、めちゃくちゃ保守的な方向性に力学が働くっぽいのが課題なとこまでは見えた」(2026-05-14)
  • 「『すぐれた』を各々で考えた上ですり合わせるプロセスなしにこれをやって良いのかというのが怪しく思える」(2026-07-02)
  • 「2回目の言及なんだけど、たぶん人生を変えるまんがに出会えました。…これまで34年間苦しんできたことそのものが、ここまで平易に表現されてるのを初めて見た。恩送り、という言葉にも通ずるテーマなので、改めてこれからやっていく。」(2026-06-05)
  • 「ぜんぜんわからない、俺たちは雰囲気で人生をやっている」(2026-07-03)

時代の中での変化

3年間の中で明確な弧がある。2024年は「幅広い観る側」——はてブ経由の科学記事、Suno AIへの驚き、音楽、ニコニコ、日常ネタが混在し、AIは消費対象だった。2024年末にはX離脱も試みる(「活動?先を少しずつblueskyに移していこうと思います。…nostrには誰も来ないので諦めました」2024-11-25)が定着せず、2025年前半は投稿が疎になる。2025年中盤から「作る側」へ旋回し、AIエージェントの常用(2025-06-03)→自作ツール(2025-07-13)→LSP翻訳レイヤー(2025-08-16)→wasm/エッジ路線の自己規定(2025-12-14)と加速。2026年は自作の量産期(poke-lab、picoswarm、bugpot、Zenn記事)で、AIとの関係が「すごい」から「使い分け・機構作り・課題の言語化」へ成熟した。同時に2026年には人文・哲学方面への深まりが並走する——ハラリへの批判的読解(2026-06-14)、Claudeとの哲学セッション(2026-06-25)、そして「人生を変えるまんが」と恩送りの表明(2026-06-05)。技術の作り手としての成熟と、生き方を言語化しようとする内省が同時に進んだ3年間と言える。

ブラインド発見テスト: 収集・所有対象の全量抽出(答え合わせ前の固定版)

位置づけ: LLM抽出による派生物であり正典ではない。本レポートは「本人の正解リストを聞く前」に固定したブラインド結果。答え合わせの結果は末尾に追記する。

実験日: 2026-07-05 手法: 本人投稿33,626件(RT除外)を時系列1,200件×29チャンクに分割し、Sonnet 5が開いたレンズ(既知カテゴリなし)で「物理的なモノとの所有・欲望・制作関係」を注釈抽出 → dataset/annotations/objects.parquet(2,352注釈/2,272ツイート/対象表現1,831種) → Fable 5が全期間を一望して統合。 実測コスト: 注釈29エージェント計約370万トークン(Sonnet 5)+統合側(Fable 5)約6万トークン。実時間約50分(並列上限による直列化含む)。

発見された収集・所有対象(証拠の厚い順)

  1. ヨーヨー(2009-2026) — 機材・パーツ・塗装/改造(2010年のマスキング→サフ→失敗→リベンジの連作)・自作(2021-)。全期間の最大クラスター
  2. キーボード(2012-2025) — 完成品→スイッチ/キーキャップ→基板自作。「今月のキーボード」期(2014)
  3. スキー用品(2011-2026) — 板(K2/OGASAKA 2011-12、Volkl群の試乗比較 2023、新調・妻の分 2023-11、モーグル用 2026-02)、ブーツ+インナー、ヘルメット、ケース・ストック(2013)。長期継続だが従来分析で完全に欠落していた領域
  4. 楽器(2009単発、本格は2018-2025) — クラリネット+リード(2018)→エレキギター(ジャズマスター、アンプ、ピック、弦、Ibanezヘッドレス)→ギタレレ(2024-10)→クラシックギター(K.Yairi、リトルマーチン、2024-11)→ソロギター用(2025-11)。変わり種(オタマトーン、クロマトーン)、MIDIキーボード
  5. 調理器具・刃物(2017-2024) — 包丁(関孫六10000CL/10000STペティ)、砥石(刃の黒幕#2000/グリーン、平面出し)、鉄フライパン(リバーライト、北陸アルミ、ダクタイル)、多層鍋・ホーロー鍋、しぼり出し急須(2022)、圧力鍋。ブランド指名+手入れ言及つき
  6. SBC/開発ボード(2010-2026) — BeagleBoard(2010)→BeagleBone Black(2013)→Cubieboard2(2014)→nanopi neo(2017)→neo3+自宅クラスタ(2020)→NAS化(2021)→RK3588S(2023)→自宅サーバーSBC(2026-07)。17年間切れ目なし
  7. 腕時計(2025-2026) — Baltic Hermétique(2025-07)→妻への誕プレ機械式(2025-08)→**自分への誕プレ(2025-09-17)**→ムーブメント研究(2025-11)→Baltic MR逡巡(2026-02)→Farer定点観測(2026-05)
  8. ノートPC(2010-2025) — 万年「検討」対象(検討act最多の領域)。Clevo/Acer/Framework(2021-2025執着)
  9. スマホ・ガジェット(2009-2023) — webOS期→中華端末期→Linuxスマホ/ROM焼き期
  10. スキルトイ(ヨーヨー以外)(2009-2023) — アストロジャックス、スピントップ、けん玉(KROM Pop、高性能けん玉)、ディアボロ(2017-19)、ベイブレード、ボトルマン、ダーツ(2023、Targetバレル指名)
  11. カメラ・光学機器(2010、2021-) — コンデジ(2010)→X-E4+単焦点レンズ(2020-21)→天体双眼鏡・望遠鏡(Celestron C90 2021→反射屈折式+赤道儀 2024→鏡筒追加)
  12. CD(2010-2018) — 同人音楽(M3、東方、秘封)、邦ロック(フジファブリック、神聖かまってちゃん)
  13. フィギュア(2010) — メガテン系(コトブキヤ バロン/オーディン、BOX買い)
  14. 本・漫画(通年) — 技術書→地政学(2022)→哲学書(ハイデガー・サルトル・ローティ、2024-)。漫画全巻買い(うしおととら、メイドインアビス、ハンタ)
  15. 「変なモノ」群(通年) — 鉛インゴット(2018に2kg、以後も登場)、音叉(2020-2023)、呼び込みくん、地球ゴマ、NERF(2021に集中)、エアガン(マルイPX4)、ナイフ/マルチツール(Leatherman Free)、サスマタ(?)
  16. 小さめの群: 靴(On連続購入2019-21、ポンプフューリー)、スケートボード(2020-22、デッキ・ウィール硬度)、ミニッツレーサー(2014/2021)、Vape(2020)、万年筆・文具(2013-14、オレンズネロ2021)、将棋用具(駒書体・盤・免状)、車(2023、ハスラー)、カート(2026-03)

事前に宣言済みの盲点

  • 写真だけで語られた物(テキスト外)
  • 2024年以降のX投稿減・Bluesky移行後の対象(腕時計の解像度が低いのはこのため)
  • ライク(18,697件)は未使用

答え合わせ(本人採点)

2026-07-05 本人評価: 「明確に質が上がった」(キーワード方式の失敗分析との比較)。定量採点は本人が採点の枠組みを持たないため実施せず。欠落対象の指摘もなし(=既知の見落としは現時点で未検出だが、網羅の保証ではない)。

手法上の結論: 発見型の問いには「安いモデルで全量注釈 → 高いモデルが集約を一望して解釈」の2段構成が有効。固定語彙切り出し(失敗)との差は、(1)未知領域を拾える、(2)解釈側が17年分を一つの視野で見られる、の2点。

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