Apple Newtonの起動時の問題をこの方法(システムバスのノイズをラジオで聞く)でデバグしたことがある。その問題では、最新のフラッシュイメージが、開発用ハードウェアでは起動するのに実機ではまったく動かなかった(なのでLEDやGPIOなども使えなかった)。でも実機に新しいOSイメージをフラッシュすることはできた。
そこで僕は、システムバスに対してそれぞれ異なる動作をする小さなループをいくつか書いて(なのでループの実行中にバスから出るノイズをラジオで聞くとそれぞれ違う音がする)、起動時に実行されるコードの各所にそれを埋め込んで、AMラジオでバスのノイズを聞いてみた。この仕掛けを使って起動時のコードをトレースしていくことで、問題の場所を1時間ほどでみつけることができた。
多分もっとよい方法もあったのだろうけど、でも面白い方法だったと思う。