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メモ

SQL Serverでテーブルの結合順序を制御する4つの方法

結論

  • 最も推奨される方法は、統計情報の適切な管理と最適化です。⇒ 「インデックス再構築」および「統計情報の更新」
  • 特定のシナリオでテーブルの結合順序を制御する必要がある場合は、適切な方法を選択し、将来の変更にも対応できるように注意することが重要です。
  • TOP句は、特定のテーブルの結合順序の制御に適しています。
  • FORCE ORDERクエリヒントや結合ヒント(HASH, MERGE, LOOP)は、結合順序を確実に制御できますが、ヒントを使用することでクエリの計画が固定されるため、将来的なデータの変更により、クエリの効率性が低下する可能性があるので注意が必要です。

1. 統計情報の最適化

SQL Serverはクエリオプティマイザを使用して最適な結合順序を選択します。 これにはテーブルやインデックスの統計情報が重要で、統計情報を適切に管理することでクエリの効率性が向上します。

メリット

  • SQL Serverが自動的に最適な結合順序を選択するため、結合順序を手動で考える必要がありません。
  • 統計情報の最適化により、クエリの実行プランが常に最適なものになり、パフォーマンスが向上する可能性が高まります。

デメリット

  • 統計情報が不正確だったり、古くなっていたりする場合、クエリの実行プランが効率的でなくなる可能性があります。

2. TOP句の使用

TOP句を使ってサブクエリを作成し、テーブルの結合順序を制御します。 特定のテーブルの結合順序を指定できるため、制御が容易です。

レコード件数を制限することが目的ではないため、例えば、テーブルの件数よりはるかに大きいTOP(100000000)などを指定します。

※私見ですが、TOP句の付いたサブクエリは、先に実行されて、結果的に結合順序が強制されるようなイメージ

メリット

  • 特定のテーブルの結合順序を制御できるため、適切に使用することでクエリのパフォーマンスを向上させることができます。
  • 他のテーブルに対しては、SQL Serverの判断に委ねるため、全体的なクエリパフォーマンスへの影響が限定的です。

デメリット

  • 結合順序を強制するため、将来的なデータの変更により、クエリのパフォーマンスが低下する可能性があります。

3. FORCE ORDERクエリヒントの使用

OPTION (FORCE ORDER)をクエリに追加すると、クエリに記述されている順序でテーブル結合が実行されます。

メリット

  • クエリに記述されている順序でテーブルの結合順序を制御できるため、クエリのパフォーマンスを向上させることができます。

デメリット

  • クエリ内のすべてのテーブルの結合順序が強制されます。
  • 指定した結合順序が最適でない場合、非効率な結合順序が強制される可能性があります。
  • 結合順序を強制するため、将来的なデータの変更により、クエリの効率性が低下する可能性があります。

4. 結合ヒントの使用

結合ヒント(HASH, MERGE, LOOP)を使用して、明示的に結合のアルゴリズムを指定します。結合ヒントを使用すると、結合順序も強制されます。

メリット

  • 結合に使用されるアルゴリズムと結合順序の両方を制御できるため、特定の場面でのパフォーマンスを向上させることができます。

デメリット

  • 結合順序を強制するだけでなく、結合に使用されるアルゴリズムも強制するため、将来的なデータの変更により、クエリのパフォーマンスが大きく低下する可能性があります。
  • 過剰な使用は、クエリのメンテナンス性を低下させ、将来的な問題の原因となる可能性があります。

参考資料

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