http://booklog.jp/item/1/4873116082
UI やユーザー体験のデザインにあたって大事なことが書いてあるボリュームある本ですが(まだ読み切れてない)、ユーザビリティテストについては 27〜30 章あたりにまとまって書かれていました。今回はここにこういうことが書いてあったよっていうのをお話しします。
まずこの本ではテスター(被験者)に会いに行くか、来てもらうかっていう分類をしていました。
- ゲリラユーザビリティテスト
- ユーザビリティテスト
ゲリラのほうは、(この本いわく)近所のカフェとか喫煙所の人に(失礼だと思うけど)アプリケーションが動くデバイスを持って行って使ってもらうっていう手法。
- 誰か5分ほど時間をもらえそうな人を探す
- これからすること、何をするアプリケーションなのか、行ってもらいたい作業について説明する
- 後ろに座って観察する
ゲリラテストは簡単ですし、準備の必要もほとんどなく、いつでも好きなときに実施できます。したがってゲリラテストは、実際に何か確認したい問題が発生したときにその都度行うとよいでしょう。
じゃあゲリラじゃないほうのユーザビリティテストはどうやればいいのかっていうと、さらに細かく分けると3種類あるそうです。
ゲリラとの違いは、テスターに予定をあわせてもらって用意した場所に来てもらうということ。
- 調査者介入型テスト
- 調査者がテスターにしてほしいことをを説明しながら進行する。
- 調査者不在型テスト
- 調査者がテストの概要と進め方を説明したあと部屋を出て、テスターひとりでやってもらう。
- 自由形式テスト
- テスターにしなければならない作業がなく、アプリケーションを自由に使ってもらう。(すでにアプリケーションを利用していて、興味を持ってもらってる人に効果的とのこと)
これらの形式は、例えば自由形式ではじめて、しばらくしてから指示を与えはじめるなど、途中で切り替えてもいい。
またテスターの数もいちどに5人ぐらい集めてしてもいいし、例えば1週間に1人ずつ毎週してもいい。
さらに、これを対面してやってもいいし、リモートで行えるサービスを利用して知らない人にやってもらってもいい。
とにかくいろんなやりかたがあるよと。
具体的なやりかたや、それぞれのメリット・デメリットは本に詳しくあるので参照ください。
31章は「べからず集」とのことで、こんなことに気をつけろって話がまとまっていました。
- アプリケーションで使われてる文言を僕たちは言ってしまいがちだけど、それ言っちゃうとテストの意味ないよ。
- 案外テストやってる僕たちのリアクションとかでテスターに影響与えてしまうことがあるので、じっとしてなさい。
- テスターには感謝の心を持って、ストレスを与えた環境でテストするんじゃないよ。
また、画面を動画でキャプチャして撮っておくといいよみたいな話もありました。
以上、そんな感じでした!