MacOS X 10.8.2 環境でローカルにWeb制作環境を構築する際の手順メモ。前提となるバーチャルホストの構築手順は「shokuto / osx10.8_virtual-host.md」に書いてますので、これはその続き。今回はPHP+MySQLを入れるところまで。例によって自分用メモ。
OS Xのバージョンによって設定ファイルが微妙に違っているようだし、マシンによってうまくいかないことも多々あったりするのですが、ここは作業メモなんで詳しいことはよくわかりません。
OS X にはPHPが最初から入ってるんだけど、それを使わずに新規に入れたほうがよいと聞いたので入れてみる。「PHP 5.3/5.4 for OS X 10.6/10.7/10.8 as binary package」を参考に。今回はバージョン5.4にする。
curl -s http://php-osx.liip.ch/install.sh | bash -s 5.4
特に何も問題が起きなかった模様。念のためApacheを再起動して、ディレクトリにphpinfo.phpなど作って置いてアクセス。ちゃんと表示された。
MySQL入れるのにも便利なHomebrewを入れておく。Homebrewから。最下部の「Install Homebrew」のコードをターミナルに貼り付ける。
brew -v
でバージョン確認。すでに入れてる場合は
brew update
でアップデートしておく。
MySQLを入れてみたが途中でコケてアンインストールも大変だった、という経験をしたので(文書末参照)、こっちはコケにくいよと聞いたMariaDBを入れることにした。MySQL互換なので問題ないはず。
brew install mariadb
処理が終わったら、そこまでのログを見てセットアップする。ログをコピーしてテキストファイルなんかに保存しておくといいかも。
unset TMPDIR
と入れてリターン。さらに
mysql_install_db --user=`whoami` --basedir="$(brew --prefix mariadb)" --datadir=/usr/local/var/mysql --tmpdir=/tmp
と入れる。ここでMySQLを起動。
mysql.server start
次にパスワードを設定するんだけど、先に記述されてる2つのではうまくいかなかったので、3つめの
sudo /usr/local/Cellar/mariadb/5.5.29/bin/mysql_secure_installation
を入力。質問が出てくる。最初はパスワードを登録していないので、そのままリターン。で、新しくパスワードを設定するよう求められるので、MySQLのパスワードを決めて入れる。それ以降の質問は「y」キーで進めていく。
Thanks for using MariaDB!
と出たらOK。MySQLをいったん止める。
mysql.server stop
次に初期設定ファイルを用意する。MariaDBの設定ファイル「my-small.cnf」をコピーして、/etc/ に「my.cnf」という名前で保存。MariaDBのバージョンによってパスも変わるのでFinderで確認しつつ。
sudo cp -a /usr/local/Cellar/mariadb/5.5.29/support-files/my-small.cnf /etc/my.cnf
パーミッションを変更
sudo chmod 777 /etc/my.cnf
my.cnfを開いて以下の記述をそれぞれの該当箇所に追加。文字コードをUTF8で統一するなど。
[client]
default-character-set = utf8
[mysqld]
max_allowed_packet = 64M
character-set-server = utf8
[mysql]
default-character-set = utf8
保存したら、パーミッションを戻しておく。
sudo chmod 644 /etc/my.cnf
MySQLを起動。
mysql.server start
ログインしてみる。
mysql -u root -p
パスワードを聞かれるので入力。ログイン。MySQLの中に入ると
MariaDB [(none)]>|
みたいな感じでカーソルの位置が変わるので、SQLのコマンド、たとえば
MariaDB [(none)]> SHOW DATABASES;
なんかを入れて確認。終了するときは
MariaDB [(none)]> quit
最後には
mysql.server stop
も忘れずに。
プリセットのコピーを入れておく。以下のコマンドを入れたらいいらしい。LaunchAgentsディレクトリをFinderで確認し、なかったら作っておく。
cp /usr/local/Cellar/mariadb/5.5.29/homebrew.mxcl.mariadb.plist ~/Library/LaunchAgents/
ファイルをロードする設定を追加する。
launchctl load -w ~/Library/LaunchAgents/homebrew.mxcl.mariadb.plist
以上。
最初にMySQLを入れようかと思ったが、途中でうまくいかなくなったので、諦めていったんアンインストール。
brew uninstall mysql
本来はこれでいけるはずだが、
/usr/local/var/mysql
というフォルダも手動で削除しないとMariaDBのインストールがうまくいかなかった。アンインストールについては、「Can't connect to local MySQL server through socket '/tmp/mysql.sock' (2) (Mysql::Erro」も参考にするといいみたい。
ファイル一式は「phpMyAdmin - Download」からダウンロード。フォルダごと「phpMyAdmin」にリネームして「/Sites/」に置く。
httpd-vhosts.confに以下を記載。
Alias /phpmyadmin /Users/username/Sites/phpMyAdmin
<Directory /Users/username/Sites/phpMyAdmin/>
Options Indexes FollowSymLinks MultiViews
AllowOverride All
Order allow,deny
Allow from all
</Directory>
保存したら、Apacheを再起動して、設置したphpMyAdminにブラウザで移動。IDはroot、パスワードはMySQLのパスワードでログインできる。セキュリティ関連はこれから勉強。