ポルトガル王マヌエル1世は、アルハンブラ宮殿のタイルの美しさに心を打たれ、自分の宮殿を同様のタイルで装飾するよう命じました。プレイヤーはタイル・アーティストとなります。
プレイヤーボードの上方は得点ボードです。中央のタイル工房からタイルを持って来てプレイヤーボード左の図案ラインに並べ、タイルが揃ったらボード右の壁にタイルを貼ります。貼るたびに得点があり、ゲーム終了時にも出来上がった壁のデザインによって得点が入ります。
プレイヤーボードはカラフルな面を使います。プレイヤーボードの得点0のところに黒いキューブを置きます。 丸い皿を、2人プレイでは5枚、3人プレイでは7枚、4人プレイでは9枚用意します。2n+1です。これがタイル工房の展示ボードです。それらを円周状に並べます。円周の中央はあとでタイルを置けるように空けておきます。
スタートプレイヤーはスタートプレイヤータイル(1と書いてあります)を持ちます。スタートプレイヤーは袋の中にタイルを全部入れ、そこからランダムに引いて丸い皿に4枚ずつ載せていきます。
ゲームはラウンドを何回か行います。各ラウンドでは、そのラウンドのスタートプレイヤーから順に時計回りに手番を行います。
スタートプレイヤーから順に次のどちらかの方法でタイルを取ります。
- 丸い皿の1つから同じ色のタイルをすべて取ります。取らなかった残りのタイルはテーブル中央に移動します
- テーブル中央から同じ色のタイルをすべて取ります
(補足)スタートプレイヤータイルについて
このラウンドのスタートプレイヤーは、最初の手番の始めに、1のタイルをテーブル中央に置いてから手番を行います。
このラウンドで最初にテーブル中央から取るプレイヤーは1のタイルを取ります。取った1のタイルはプレイヤーボードの下方の床ラインに左詰めで置きます。次のラウンドの先手を取るとあとでマイナス点になるわけです。
取ったタイルはプレイヤーボード左の図案ラインに載せます。
- 図案ラインは5段目まであります
- どれか1つの段を選んでそこに今回取ったタイルをすべて載せます。右詰めで置きます
- 今回取ったタイルを2つ以上の段に分けておくことはできません
- 同じ段には1つの色しか置けません。ある段に前回置いたタイルがあったら、その段に他の色のタイルを置くことはできません。
- 同じ色が複数の段にあるのはOK
- 1段目は1マス、2段目は2マス、・・・5段目は5マスで、それぞれいっぱいになると段は完成で、それ以上置けません。
- 既に壁にタイルを貼っている段には、図案ラインにその色を載せることはできません
- 置けない、または置きたくないタイルはプレイヤーボード下方の床ラインに左詰めで置きます。タイルを床に落としてしまったということです。これはあとでマイナス点になります。
これをタイルがすべてなくなるまで続けます。次に壁にタイルを貼るフェイズに移ります。
壁にタイルを貼ります。プレイヤーボードの右が壁です。壁に貼るたびに得点が入ります。
全プレイヤー同時に行えますが、最初は1人ずつみんなで確認しながらやりましょう。図案ラインの1段目から順に行います。その段が完成していなければそのままにしておきます。
段が完成していたら、そのタイルのうち1枚だけを壁に貼ります。やり方は、段のいちばん右の1枚を、同じ段のさらに右の壁の、同じ色のマスに置きます。1マスに置けるタイルは1枚だけです。図案ラインの残りのタイルは箱のふたに捨てます。
タイルを1枚貼るごとに得点が入ります。いま貼ったタイルに対して縦横に隣接しているタイルがなく単独なら、1点です。
いま貼ったタイルに横に隣接しているタイルがあれば、貼ったタイルを含めて横に連続して並んでいる枚数分の得点になります。アルファベットのTの大文字のように5枚のタイルが並んでいて、いま貼ったタイルが上の3枚の中央であったら、3点です。
いま貼ったタイルに縦に隣接しているタイルについても同様です。アルファベットのTの例では、横で3点、縦で3点で一度に6点入ります。黒い得点キューブを進めます。
ここで、床ラインに置いてあったタイルについて1マスごとにマイナス点を入れます。得点ボードの得点は0点以下にはなりません。
床ラインに置いてあった1のタイルは、プレイヤーボードから外に出して次のラウンドのスタートプレイヤーとして持っておきます。他のタイルは箱のふたに捨てます。
壁のタイルが横1列5枚並んでいるプレイヤーがいればこのラウンドの終わりでゲームは終了です。1列並んでいるプレイヤーがいなければ次のラウンドの準備をします。
スタートプレイヤーはラウンドの準備として、袋からランダムに丸い皿に4枚ずつタイルを載せます。袋が空になったら箱のふたに入れたタイルを袋に入れて続けます。
壁のタイルが横1列5枚並んでいるプレイヤーがいればこのラウンドの終わりでゲームは終了です。
壁のデザインによって最終得点が入ります。プレイヤーボードにも説明の図があります。
- 横1列5枚並んでいれば 2点
- 縦1列5枚並んでいれば 7点
- 壁に、ある色が5枚とも貼られていれば 1色について10点
得点が最も多いプレイヤーの勝ちです。同点の場合、壁で横1列揃った段の数が多い方の勝ち。それも同数なら引き分けとなります。