「事業をエンジニアリングする技術者たち」読んだ。
https://www.lambdanote.com/collections/engineers-in-voyage/products/engineers-in-voyage
いやー、くっそおもしろかった。VOYAGE GROUPは広告やゲーム攻略サイトなどいろいろなプロダクトを持っている。それらを作ってきたエンジニアたちへのインタビュー集。
中でも圧倒的に面白かったのが、第3章のECナビの話。ECナビは、1999年からある20年もののシステム。2015年の時点で誰も全容を把握している人がいなかった1200テーブルを超える巨大レガシーシステムを、5年の歳月をかけて、いかにして把握可能な状態まで持っていったか。はっきりいって、めちゃくちゃかっこいい。痺れる。「お花畑」とか「葬り無双」とかの独特のネーミングセンスも笑える。
他の章ももちろんどれも面白い話ではあった。けど、神ゲー攻略とかデータサイエンスの話は、超絶優秀なエース級の人アサインしたら、その人がうまくハマってくれて、ほぼ1人でなんとかしてくれたっていう話で、へーすごい人なのねという感想は持つけど、言ってみれば、そこらへんにありそうな話でもある。けど、ECナビの話は、一から作り直すこともできないほどの巨大なシステムを、長期間かけて計画的にこつこつ改善していったということの、並大抵でなさに感動する。やり遂げたエンジニアたちに畏敬の念を抱く。あなた達はすごい。
VOYAGEって、エンジニア界隈では名前も聞くし、なんならAJITOとかも何回かいったことあるけど、実はどんな事業やってる会社なのかまったくわかってなかった。けど、この本でどんな会社なのかよくわかった。 (あ、ところでは、いまは合併でCARTAって名前に変わったそうです。本も新版が出てた)