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@takeokunn
Last active July 20, 2025 15:00
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Beyond One Thing: A Vim & Emacs Strategy for Role Separation

Abstract

Vim has always adhered to its “Do one thing, and do it well” philosophy, cementing its role as a highly focused text editor. Meanwhile, contemporary workflows for development and documentation now demand more than just text editing, incorporating tasks like knowledge structuring, document generation, and various development aids. Consequently, there are growing use cases where Vim by itself falls short.

This session re-examines Vim’s foundational design principles (with a focus on design-notes.txt) to propose a strategy of using it in a structurally complementary way with a self-contained environment like Emacs. Instead of simply wielding two tools, I will present an operational architecture that clearly separates their roles: “Vim as a high-velocity editor” and “Emacs as an environment for documentation and knowledge management.” This approach allows for greater extensibility while honoring the core philosophies of both tools.

Pitch

発表者プロフィール

普段の開発、思考の整理、タスク運用、ブログ執筆まで、日常のほとんどをOrg Modeで運用しているEmacsユーザー。

この発表の目的、価値、参加者に届けたいこと

1. Vimの哲学を尊重しつつ、現代的ワークフローの限界を超える具体的な手法を提示

Vimを深く愛用するユーザーが感じる「テキスト編集は最高だが、知識整理やドキュメント生成には別のツールが必要」という課題に対し、Vimの思想を損なうことなく、その弱点を構造的に補うための実践的な解決策を届けます。

2. Vim/Emacs役割特化による生産性最大化

Vimを「高速なテキスト編集」、Emacsを「知識の構造化」に特化させ、開発全体の生産性を飛躍させます。 それぞれのツールが最も得意な領域に集中させることで、個々の作業効率だけでなく、コーディングからドキュメント作成、情報管理まで含めた開発ワークフロー全体の生産性を最大化するための具体的なヒントと構成例を提示します。

3. 対立から共存へ: VimとEmacsで拓く主体的ワークフロー

「Vim vs Emacs」という対立構造から脱却し、主体的にワークフローを設計する楽しさを持ち帰ってもらいます。 ツールを「信じる」対象ではなく「使いこなす」対象として捉え直し、その本質を理解した上で自らの手で最適な開発環境を構築していく、知的で創造的な楽しさを共有します。

話そうと考えていること

1. 導入:なぜ今、この話をするのか

  • Vim/Neovimの思想と、その現代的価値
    • 我々はなぜVim/Neovimを使い続けるのか。その哲学とモーダル編集がもたらす根源的な効率性について再確認する。
  • 現代的ワークフローが突きつける課題
    • 一方で、単なるテキスト編集を超えた「知識の構造化」「ドキュメント生成」、そして「AIによるコーディング支援の活用」といった新たな要求が、Vim/Neovim単体での対応を困難にしている現実を直視する。
  • 本セッションが提示する解決策
    • Vim/Neovimの思想を最大限に尊重しつつ、AIアシスタントを含む現代のツール群を構造的に補完する「役割分離アーキテクチャ」を提案する。

2. 思想編:なぜ役割を分離するのか

  • Vimの設計思想の源流: design-notes.txt
    • Vimが「何を目指し、何をやらないのか」を記したdesign-notes.txtを読み解く。これが、Vim/Neovimを「テキスト編集」に特化させるべき思想的根拠となる。
  • 境界線の定義:「高速な編集」と「知識の構造化」
    • Vim/Neovimの役割を「高速なテキスト編集」に限定し、Emacsを「知識の構造化」のための環境として明確に分離する。この分離がなぜ生産性を飛躍させるのかを論じる。
  • 思想的純粋性の維持
    • ツールに多機能を詰め込むことによる認知負荷の増大や思想の希薄化を避け、それぞれのツールが最も得意な領域でその真価を発揮させる。

3. 実践編:どう役割を分離するのか

  • Vim/Neovim: The High-Velocity Editor
    • 編集速度の最大化に特化した設定。思考を妨げる余計な機能を排除し、純粋な「思考の速さで編集する」環境を構築する。
  • Emacs: The Knowledge Structuring Environment
    • Org Modeを中心とした、ドキュメント、タスク、アイデアを一元管理し、構造化するための環境を構築する。
  • AI: 両環境をブーストする思考の触媒
    • e.g. EmacsからLLMを呼び出し、長文の要約、アイデアの壁打ち、ドキュメントの草稿生成など、「知識構造化」のプロセスそのものをAIに支援させる。
  • それでもEmacsの操作が辛いあなたへ: evil-modeという選択肢
    • 本アーキテクチャの思想的根幹は「役割の分離」にある。
    • Emacsのキーバインドがどうしても馴染めない場合、その学習コストをVimの操作体系で代替するevil-modeは極めて有効な選択肢であることを推奨する。

4. 結論:ポスト・エディタ戦争時代の到来

  • 二項対立の終焉と、アーキテクチャ思考の始まり
    • 「Vim vs Emacs」という不毛な対立を超え、我々はツールの思想を理解し、自らのワークフローを主体的に「設計」する段階へと進む。
  • 明日から始めるための設計図
    • この「役割分離アーキテクチャ」を自身の環境で実践するための、具体的な第一歩を提示する。

対象者

  • Vimをメインエディタとして愛用し、その思想や操作に深く慣れ親しんでいる方
  • Vimでの高速なテキスト編集に満足しつつも、知識の構造化やドキュメント生成といった領域に限界や課題を感じている方
  • VimとEmacs両者の本質を理解した上で、より生産的な開発環境を主体的に設計したい方

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懸念点

特になし

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