rewriteルールを適用するための Rack ミドルウェアです。 Apache mod_rewrite ルールを書く代わりに使えます。
gem 'rack-rewrite', '~> 1.0.0' require 'rack/rewrite' use Rack::Rewrite do rewrite '/wiki/John_Trupiano', '/john' r301 '/wiki/Yair_Flicker', '/yair' r302 '/wiki/Greg_Jastrab', '/greg' r301 %r{/wiki/(\w+)_\w+}, '/$1' end
config.gem 'rack-rewrite', '~> 1.0.0' require 'rack/rewrite' config.middleware.insert_before(Rack::Lock, Rack::Rewrite) do rewrite '/wiki/John_Trupiano', '/john' r301 '/wiki/Yair_Flicker', '/yair' r302 '/wiki/Greg_Jastrab', '/greg' r301 %r{/wiki/(\w+)_\w+}, '/$1' end
既存コンテンツへのリンク、いわゆる「Google Juice」の恩恵を受けつつ、新サイトのクールなURLにしたいです。301でパッパと置き換えましょう。
r301 '/contact-us.php', '/contact-us' r301 '/wiki/John_Trupiano', '/john'
たとえば、モデル名を変えたら、規約にしたがってたくさんの routes が巻き添えを食って変わりました。「ハード=コード」されたリンクの置き換えとかをして、死者が出るぐらいならリライトしましょう。
rewrite %r{/features(.*)}, '/facial_features$1'
DNSをイジれない環境でも、 Rack::Rewrite であらゆるアクセスをカノニカルなドメインに集約させられます。以下のルールでは、 $&
を使ってRequest URIをまるごとキャプチャーしています。
r301 %r{.*}, 'http://mynewdomain.com$&', :if => Proc.new {|rack_env| rack_env['SERVER_NAME'] != 'mynewdomain.com' }
多くの Capistrano ユーザーは、下記のような Apache のおまじないを仕込んでるかと思います。何人の管理者がこのリライトルールを理解していることやら……
RewriteCond %{REQUEST_URI} !\.(css|jpg|png)$ RewriteCond %{DOCUMENT_ROOT}/system/maintenance.html -f RewriteCond %{SCRIPT_FILENAME} !maintenance.html RewriteRule ^.*$ /system/maintenance.html [L]
メンテナンスファイルが存在したらメンテナンスページにぶっ飛ばす感じですね。Capistrano 的には一瞬でメンテナンスにできたりします。こんな感じですかね。
cap deploy:web:disable REASON=upgrade UNTIL=12:30PM
上のルール、わけわかんないし、 Rack::Rewrite で置き換えちゃいましょう。
maintenance_file = File.join(RAILS_ROOT, 'public', 'system', 'maintenance.html') send_file /.*/, maintenance_file, :if => Proc.new { |rack_env| File.exists?(maintenance_file) && rack_env['PATH_INFO'] !~ /\.(css|jpg|png)/ }
Ruby 1.9 なら、(いわゆる「戻り読み」のおかげで)よりクールにできます。
maintenance_file = File.join(RAILS_ROOT, 'public', 'system', 'maintenance.html') send_file /(.*)$(?<!css|png|jpg)/, maintenance_file, :if => Proc.new { |rack_env| File.exists?(maintenance_file) }
oniguruma gem を使えば 1.8 でも同様のことが出来ます(マッチに Oniguruma::ORegexp も使えるっつーことです。クールでしょ?)
maintenance_file = File.join(RAILS_ROOT, 'public', 'system', 'maintenance.html') send_file Oniguruma::ORegexp.new("(.*)$(?<!css|png|jpg)"), maintenance_file, :if => Proc.new { |rack_env| File.exists?(maintenance_file) }
#rewrite は、シンプルに PATH_INFO, QUERY_STRING, REQUEST_URI あたりの HTTP ヘッダーを上書きし、次の Rack スタックに渡します。エンドユーザのブラウザには何も出来なかった、ではなく何も起こっていないように見えます。こんなんです:
rewrite '/wiki/John_Trupiano', '/john' # [1] rewrite %r{/wiki/(\w+)_\w+}, '/$1' # [2]
ここで、 [1] では、エンドユーザのブラウザのアドレスバーは /wiki/John_Trupiano を指してるんですけれど、以降の Rack スタックとかアプリに渡っている PATH_INFO とか REQUEST_URI は /john になっているはずです。
で、 [2] は正規表現でマッチさせる一例です。 [1] を一般化してるイメージなんですけど、分かります?むかし、2009年の9月にサイト ( www.smartlogicsolutions.com ) を再構築した際の実際のルールだったりします。
#r301 とか #r302 も、 #rewrite のように使えます。でも、なにせ 301 や 302 でリダイレクトさせちゃうんで、Rack スタックは中断されます。
r301 '/wiki/John_Trupiano', '/john' # [1] r301 '/wiki/(.*)', 'http://www.google.com/?q=$1' # [2]
ルールは、上から順にマッチしていくんだと覚えといてください。なので、「デフォルト」のルールを設定することも可能ですね。上記は、John のことは知っていますが()、知らない人間については [2] でGoogle先生に聞きにいく感じです。
#send_file とか #x_send_file も、同じように使って構いません。ただし、第二パラメーターである ‘to’ が、ヘッダで渡すPATHというよりは、実際に表示させたいファイルへの path になります。
send_file /*/, 'public/spammers.htm', :if => Proc.new { |rack_env| rack_env['HTTP_REFERER'] =~ 'spammers.com' } x_send_file /^blog\/.*/, 'public/blog_offline.htm', :if => Proc.new { |rack_env| File.exists?('public/blog_offline.htm') }
いわゆる “QUERY_STRING” を保持したままリライトしたいのであれば、正規表現のマッチ時のグループを使いましょう。
rewrite %r{/wiki/John_Trupiano(\?.*)?}, '/john$1'
こんな感じです。 (?.*) で ?hoge=fuga みたいなのにマッチし、 $1 に流し込めます。
Procやlambdaを :if オプションでガードとして指定できます。 true か false を返すようにしましょう。下記は、ファイルシステムを参照してメンテナンスにしたりしなかったりするサンプルです。
maintenance_file = File.join(RAILS_ROOT, 'public', 'system', 'maintenance.html') x_send_file /.*/, maintenance_file, :if => Proc.new { |rack_env| File.exists?(maintenance_file) }
どのルールも、第2引数に Proc を指定することが出来ます。この仕組みを利用すれば、例えば以下のような感じで、午前0時から8時までの間のアクセスをすべて「ご利用できません」にすることもできます。
rewrite %r{(.*)}, lambda { |match, rack_env| Time.now.hour < 8 ? "/unavailable.html" : match[1] }
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そして、この邦訳は ブロッグ で利用するため、 Uchio Kondo が勝手に訳しています。ゴメンネ。なにかあれば twitter などにどうぞ