エンジンの排気量は、シリンダー内の容積で決まりますが、シリンダーの直径=ボアと、シリンダーの長さ=ストロークの相関関係で決まります。同じ排気量でストロークを長くするとボアは狭くなります。ボアを広げれば、ストロークは短くなります(上図参照)。
ボアを狭める=ストロークを長くすると、燃焼室がコンパクトになるため燃焼の速度や効率が高まります。つまり、すばやく一気に爆発するようになるため、特に低回転域で爆発力が高まる=トルクが強くなる傾向があります。またその結果、街中で走りやすくなったり、燃費が良くなったりします。
逆に、ボアを広げる=ストロークを短くすると、燃焼室のバルブが大型化できることで吸排気の効率が高まります。回転が増すほど爆発しやすくなる=高回転でパワーが出るようになります。