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心理学特講IV

PTSD動物モデル

心理学類 山田 一夫

PTSDとは

強い恐怖を感じるような出来事を経験した後、

  • そのような出来事の再体験
  • 類似した出来事に対する強い心理的苦痛と回避
  • 持続的な覚醒亢進

PTSDの発症メカニズムは未だ明かではない。

発症メカニズム

PTSD発症のメカニズムを考える。→ストレスと脳との関係。

ストレスが脳(特に海馬)の機能や構造を変化させる。

サルの研究から

これらがPTSDに影響するのではないか

恐怖条件付け

光や音、場所などの刺激 + 電気ショック → 条件性恐怖反応

事前に与えた刺激から、ストレスを測定する。

実験

  1. ContexAで十五回のフットショック
  2. ContexBで一回のフットショック
  3. ContexBでテスト

あらかじめ1で十五回フットショックを受けたものは、3の時恐怖反応が大きく出た。

  1. NMDA受容体遮断薬を投与し、ContexAで十五回のフットショック
  2. ContexAでテスト
  3. ContexBで一回のフットショック
  4. ContexBでテスト

ストレスを受けた記憶を破壊しても、些細な刺激に反応してしまう。

PTSDとの関連

ストレス誘発性恐怖増強効果 → PTSD動物モデルとの関連

実験

複合ストレス

  1. フットショックを四回
  2. 強制水泳

スケジュール

  1. 電撃、水泳
  2. リマインダ
  3. 装置馴化
  4. 文脈恐怖条件付け
  5. 保持テスト1
  6. 保持テスト2
  7. 保持テスト3

結果

ストレスを受けた群は強い汎化を示す。

ストレスに対する生理的反応

人間はストレスに対して様々なホルモンを出す。

コルチステロン合成阻害薬投与の効果。

スケジュール

  1. 電撃、水泳
  2. オープンフィールドテスト1
  3. リマインダ
  4. 装置馴化
  5. 文脈恐怖条件付け
  6. 保持テスト1
  7. オープンフィールドテスト1
  8. 保持テスト2
  9. 保持テスト3

副腎質ホルモンの合成を阻害しても、ストレス症状は出ている。

副腎を除去してみたものの、結果は同じであった。

プロプラロール

  • アドレナリンβ受容体遮断薬
  • PTSDの治療薬として有効
  • 人を対象とした実験では、PTSDを抑制することが示された。

実験

恐怖条件付け実験の前にプロプラロールで投与しても、結果は同じだった。

医療現場におけるPTSD支援の実際

筑波大学 青木

PTSDとは

Post Traumatic Stress Disorder

心的外傷後に生じるストレス性の精神疾患。

  • トラウマ症状が一ヶ月以上磁束
  • 自覚的な苦悩か社会機能の低下が顕著

ストレス

刺激によって身体に生じる歪みに対して、生体は修復しようとする。

トラウマ

刺激による歪みの修復が不可能もしくは時間がかかる状態。

  • その時と同じ恐怖や不快感を齎し続ける
  • 強い衝撃をもたらすような、日常的ではない体験

PTSD生涯

アメリカ人では八パーセント。

次の人間がなりやすい。

  • 強姦、軍事的な理由
  • マイノリティ
  • 遺伝

PTSDの種類

単回性PTSD

単発の出来事に対する反応

  • 事故
  • 自然災害
  • 犯罪

外傷出来事が明確。

複雑性PTSD

繰り返される外傷出来事に対する反応。

  • 児童虐待
  • 監禁、DV
  • 戦争被害
  • 捕虜

PTSD以外の診断も多い。

PTSDの症状

  • 抑うつ、悲哀、怒り
  • 集中力、混乱、健忘
  • 過敏、引き篭り、退行
  • 睡眠障害、食欲乱れ、動悸

PTSDの診断基準

基準A

  • 心理的外傷な出来事の暴露
  1. あやうく死ぬような出来事があった
  2. 強い恐怖、無力感

基準B 再体験・侵入

  • 不快で苦痛なトラウマの再体験
  • トラウマを被ったそのままの記憶(断片)が何の誘引もなく現れる

基準C 回避・麻痺

  • 体験を思い出すような状況や場面を避ける。

基準D 過覚醒

持続的な警戒態勢。

異常事態に際して、常に警戒態勢が敷かれ、覚醒時の基準が高いまま維持されている。

乖離

自分についての諸機能の連続性・統合の破綻

心的ストレスと密接な関係がある。

支援段階

学校

  1. セルフケアが可能
  2. 単独セルフケアが困難
  3. 日常生活が困難

医療現場での介入

  • アセスメント
  • プランニング
  • 治療
  • フィールドバック

PTSD治療の難しさ

  • 中核症状のみが問題になるケースは少ない
  • 解離が生じるケースの取り扱いの難しさ
  • 時間がたってしまった複雑性PTSD

東日本大震災における悲嘆とストレス

筑波大学 松井 豊

東日本大震災

東日本大災害は複合災害。

  • 巨大地震
  • 大津波
  • 原発事故

被災者の心理

  • 悲嘆
  • 喪失
  • 惨事ストレス
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