実物と二次資料は似て非なるもの。
人の感覚、身体と相対比。
表現者は、抽象的な意味をもって作品大きさを選択する。 または、その大きさによって表現内容を選択する。
- 表面に塗られた淡いが不明瞭
- 重層的に塗られたものが不明瞭
作者が意識活動によって、その生活感情を造形的に表現したもの。
- 主題
- 方法
忠誠のものは宗教的な影響を受ける。
一つの絵の中に、複数の構図が存在。
神の視点と人間の視点の融合、 単一の視点による統一された画面。 窓としての絵画。
- 線遠近法
- 空気遠近法
描画剤の発達によって、遠近法がますます発展。
- フレスコ
- 石灰を主成分としたモルタルの壁が湿っている間に水で練った顔料で描く。
- テンペラ
- 卵で顔料を練って作った絵具。
- 油彩
- 乾性油で顔料を練った絵具。乾きが遅い。 透明性、可塑性、被覆力、展色性がある。
- 混合技法
油彩とテンペラを両方使う。
- 白色下地
- 油彩の白の上に、テンペラを塗り重ねて濃淡を出す。 テンペラは油彩を弾くので、シャープな線が描ける。
- 有色下地
- 色の付いた下地の上に塗る。 明い部分は被覆力の高い油彩で、下地を隠蔽する。 暗い部分は下地を透けさせる。
- クラシック
- 線的 平面的 閉じられた形式 多数性 明瞭性
- バロック
- 絵画的 深奥的 開かれた形式 統一性 (条件付き)不明瞭性
17〜18世紀。 歪んだ真珠。
- 非古典的
- 感覚的効果
- 動感
- 完結する美→生成する美
- 明暗を強調
- 富の再配分が行なわれ、王侯貴族や教会の関係者ではなくても絵画を注文するようになった。
- 画材が市販され、入門の敷居が下った。
- 画商が現われ、絵師自らが販売・流通をする必要がなくなった。
- 宗教的主題から離れる
- 一般市民階級への普及
- 工房の衰退
- 画商、サロンによる権威付けと発表の機会
- 産業革命による工業製品としての絵画材の流通
- チューブの発明(1841年ごろ)
- 機動性が上る
- 新古典主義
- 形態を重視した一派
- ロマン主義
- 色彩を重視した一般
- 写実主義(クルーベ)
- 見た物を描く。 ペンティングナイフの名手
- 自然主義(バルビゾン)
- 風景画を主とした。 →外光派
1874年:第一回印象派展(モネ、印象の日の出)〜八回
- ア・ラ・プリマ
- スケッチ無しの直描き。
印象派以前の絵画は、宗教的・歴史的背景を持つ必要があった。 印象派は視覚印象と光を重視。
- スーラ
- シニャック
パレットの上で絵具を混ぜるのではなくて、 彩度の高い色と白を並べて置くことで、 彩度を落さずに明度を上げる手法。
- ゴッホ
- ゴーギャン
- ルノワール
- セザンヌ
- 全ての物体は円と円錐と円筒形からなっている。
自然主義的な対象の見方から離脱し、タッチを激しくした絵画 五、六年で消滅。
1907年に始まった。
- アヴィニヨンの娘たち
- ピカソ
- アフリカ黒人彫刻の影響
- 恒常的存在の表出
- 色彩・陰影など表面的要素の排除
多視点による表現が対象の全的把握に繋る。
対象を分析的に多視点で見る。
窓としての絵画から、多視点による全体の把握へ。
- 対象の喪失(抽象的な性質)
- 個性の喪失(色彩・陰影の排除)
対象、個性の喪失を解消するために、 絵画の中に文字や物(パピエコレ)を貼る。
- 窓としての絵画
- 映像的創意によって、リアリティを獲得する情景を展開する。仮象空間表現的態度。
- 物質としての絵画
- 物質の表面の視覚的触覚性を強調表現することで、感興を想起させる。実在空間装飾的態度。
- 古代
- 祈りや捧げる宗教的な要素として絵画は発展 →宗教としてではなく、実物を描く
- 中世
- 宗教に主題を置く
- ルネサンス
- 絵画論「重層的な表現から単一視点へ」 窓としての絵画という方法 →バロックなどへ変化
- 19世紀
- 市民階級からの要求 産業革命により、紙や絵具が流通→個人による絵画 写真の発明 印象派「主題中心の絵画から、目で見える印象を中心とした絵画」 社会的な変化→終末的な思想、中心の喪失、個人としての表現 造形の実験→フォービズム、キュビズム 実物(イメージ)を貼る→コラージュ
- 20世紀以前
- 外界に囲まれた中で生きる人間が、 時代や宗教や個によって統一された世界観を画面に構成する。
- 20世紀以降
- 既成の完成された世界観(表現=画面)を切り刻む、(破壊) またはその概念的輪郭をぼかしすことで、 境界を曖昧にし、コラージュ的概念または作業で、 接着・統合・再構成することによって新しい個性的表現を模索する。
絵画表現の歴史的変遷について、以下の四つの語句をキーワードに、 講義内容に基づいて2000字程度で述べなさい。
- 主題
- 方法
- 窓としての絵画
- 物質としての絵画