このエントリは コンピュータ書を読んでいる女子の Advent Calendar 2014 の12月13日分として書かれました。どうも。
早いもので12月ももう半ばですが、みなさんRuby書いてますか。わたしは書いてます(仕事で)。 で、まあこんな感じで書くじゃないですか。
10.times do |n|
puts n
end
0から9まで出力されたぞヤッター。
この役に立たないコードですがね、それでも「書いたら動くのは知ってるけど、なんで動くの? どうやってんの?」という疑問はやっぱりあるわけです。
そこでおすすめのコンピュータ書がこちらです。
「Rubyのしくみ -Ruby Under a Microscope- 」
- Pat Shaughnessy (著), 島田 浩二 (翻訳), 角谷 信太郎 (翻訳)
- 出版社: オーム社 (2014/11/29)
- ISBN-10: 4274050653
- ISBN-13: 978-4274050657
今年11月末に出たばっかりの書籍です。赤い表紙がクリスマス・プレゼントにもぴったり。
原著で読んだときに社内勉強会で内容を紹介した縁で、翻訳レビューに関わらせて頂きました。
内容は大まかにいうと、Ruby2.0の内部実装を、Cのコードをほぼ使わずに図解入りで分かりやすく解説した本です。
- 例1: 書かれたコードをパースして、解析して、実行するまでの流れとか。
- 例2: Rubyがオブジェクトをどういう構造で保持するかとか。
もうちょっと中身知りたいなーという方にはさっきの紹介スライドみてもらえると雰囲気掴んでもらえるかなと。
わたしはだいたいRubyというかRailsでプログラミングを覚えた、いわゆる文系プログラマなので、いろいろ基礎知識が足りてなくてですね。いつも“使って”だけいるRubyが、こんなふうに動いてるんだそうか…! という展開は、かなりわくわくしました。
ちゃんとRubyの実装読んでみたいけど、どっから手を付けていいか分からないな、という人にとてもおすすめです。
ちなみにRubyの内部実装については 青木峰郎 氏の「Rubyソースコード完全解説」 という古典的名著があったり、 今だとU.Nakamura氏の短期集中連載「Rubyスタートアップ」なんかも熱い感じです(まだちゃんとソースコードと見比べてないのであとでちゃんと読みます..)。