TeX 環境の構築は非常に難しいらしい.個人的には,面倒ではあるが難しいと言うほどのものではないと思っている.
Windows で環境構築する.mac やLinux では行ったことがないので言及しない.
また,Windows ではTeX Live を導入することがもっとも推奨される方法となるだろう.ということでTeX Live を導入する.
しかしながら正直なところ,以下の記事を参考にした方が分かりやすいかもしれない.
インストールする設定が少し違うので,この記事にも意味があるだろうと考えている.(と言うよりむしろこの点に重心を置いている.)
以下のページからインストーラ(install-tl-windows.exe) をダウンロードする.
ダウンロードしたら実行.Windows から怪しいソフトだと警告が出るが,怪しくない(はず) なので実行させる.
Install
にチェックが入った状態でNext > してInstall する.
これでインストールするためのインストールが始まる.
インストールのためのインストールが完了すると TeX Live インストーラ のウィンドウが表示される.ここから,左下の高度な設定 を選択する.これより以下の画像を参照.
何も変更せずにfull スキーム(全部導入) すると10GB は軽く超えるくらいには容量を食うので,適度に変更を加えるべきだと思われる.
右側のオプション
は変更を加えない.
左側のディレクトリ
設定では,インストールするディレクトリを設定することが出来る.小さくしても数GB 程度あるのでD ドライブに変更している.TEXDIR: インストール先
だけを変更すれば次の項目も自動的に変更されるはず.
次に選択したもの
からカスタマイズ を選択していこう.(スキームの変更はコレクションをカスタマイズを変更すれば勝手に変更される.スキームは複数のコレクションをまとめたもの.)
日本語でLaTeX を利用したい場合には,言語は,
,
のみで十分だろう.その他,利用したい言語があればチェックを入れる.
他のコレクションでは,必要なコレクションを選択することになる. や
は必要ないことの方が多いだろう.
TeX のエンジン(ソフト) そのものは,日本語を利用する場合には,,
,
は必要ないだろう.
また, はフォントを自作するためのパッケージになる.これも必要ないだろう.
に関してはTeX Live から導入してもTeXworks 本家から導入してもどちらでもよいだろう.TeXworks はTeX 用のテキストエディタである.
正直,TeXworks は必要なくTeXstudio やLaTeX Workshop on VSCode などで編集することが今風だろう.しかしながら,これらのテキストエディタが何らかの原因で利用できなくなった場合,保険のテキストエディタはあった方が良いようにも思われる.(メモ帳で編集してコマンドラインでコンパイルできるのでこれでも良いが,慣れないことはしない方が良いかも知れない)
また,何もしなくてもテキストエディタとしてすぐに利用できるので,初心者には欠かせないと思われる.
コレクションの選択が終わればOK してコレクションの選択ウィンドウを閉じる.
次に必要なディスク容量
を確認してから,インストール をクリックすればインストールが開始される.ここから3時間くらい放置する.映画でも観ていれば終わっていることだろう.
もしもDocker でLaTeX 環境を作成する際にはもっと削減しても良いと思われる.(真ん中4つくらいはほぼいらないだろう)
メンテナンスは少し面倒かもしれない.しかし,tlmgr が使いこなせるようになれば問題ないだろう.
使い方が分からなければ,TeX Live ではtexdoc というドキュメント検索コマンドラインツールがある. 例えば,以下のように利用する.
$ texdoc tlmgr
おおよそのドキュメントは英語となっている.日本語向けのパッケージなどでは日本語ドキュメントだったりする.
あるいは,$ tlmgr --help
とすれば良いだろう.
インストールするとスタートメニューに以下のように見ることが出来るようになるだろう.(なぜか画像は2019だが)
不定期だが,TeX Live はアップデートされる.これを反映するにはTeX Live Manager (GUI) を利用するかコマンドラインからtlmgr (TeX Live manager (CUI)) を使う.
GUI を使う場合には感覚的に利用できるので簡単だろう.
TeX Live アップデートはTeX Live そのもののアップデートとTeX Live を管理するtlmgr のアップデートの2つがある.tlmgr のアップデートがなされないとTeX Live そのもののアップデートが出来ないので注意が必要.
詳細な使い方の説明は避けるが,コマンドラインからは以下のようにすれば良い.
$ tlmgr update --self --all
tlmgr を利用すればコレクションや特定のLaTeX パッケージを追加することが出来る.
インストール時に導入していなかったパッケージが必要になった場合には,以下のように導入すれば良いだろう.
$ tlmgr install <collection_name>
$ tlmgr install <package_name>
コレクション名は以下のコマンドを実行すれば表示される.
$ tlmgr info collections
パッケージに関しては自力で解決する必要がある.CTAN でインターネット検索しよう.
TeX Live はなぜだか4月くらいにその年のアップデートを締めきって,次のバージョンに以降する.(バージョンナンバーは円周率の桁が1つ増える) そのため,過去年のTeX Live のままではアップデートできなくなる.
構築したTeX Live をアンインストールして,新しいTeX Live をインストールし直そう.
過去年のTeX Live をバックアップに取ってパスを切り替えてウンヌンと言うようなことをする方が保守的かも知れないが,正直言って面倒である.もしも新しいものに更新して使えなくなった場合にはCloud LaTeX でも使えば良いだろう.
仮に,過去のTeX Live がインストールされた状態で新たなTeX Live を導入した場合,パスがうまく通らない可能性があるので注意が必要だ.またこれはW32TeX と共存している場合にも同様の現象が起こりうる.
なるべく複数のTeX ディストリビューションをインストールしていない状態にしておきたい.
TeX の環境構築,そんなに難しいか?
full スキーム入れたらべらぼうな容量を食うだけで,導入にめちゃくちゃ時間はかかるだけで,難しくはないと思われる.
誰だよ,環境構築が難しいとか言っているやつ!!
TeX Live のインストールで個人的にもっとも容量を食っているのはドキュメントツリーだと思っている.(感覚的に) インストーラでは右側のオプションをいじらないようにしていたが,font/macro のドキュメントツリーをインストールのチェックを外せば,より少ない容量でインストールすることが可能になるだろう.
ただし,texdoc によるドキュメントの検索が出来なくなる点については注意しておきたい.(ローカルにドキュメントを読むことが出来ない)
CSS を追加してもGist ではサニタイズされてしまうので,いくつかのタグをバッチで表現した.
通常はバージョンなどのバッチを作成するためのものとなっている.ちゃんと使う場合にはGitHub Action などと連携してバージョンを自動管理させることが出来るらしい.

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