Jestでテスト結果をドキュメントにする方法には、主に2つのアプローチがあります。
- Jestの標準の出力をファイルに保存する
- Jestのカバレッジレポートを生成し、HTML形式で保存する
Jestのテスト結果をファイルに保存するためには、Jestの出力をリダイレクトしてファイルに書き込む方法があります。これを行うには、テストコマンドを実行する際に出力を指定のファイルにリダイレクトします。
例えば、次のようにコマンドを実行します。
npm test -- --verbose > jest-results.txt
これにより、テスト結果がjest-results.txt
というテキストファイルに保存されます。ファイルには、Jestが通常ターミナルに出力するテストの進行状況や結果がそのまま書き込まれます。
Jestは、テスト結果をJSON形式で出力することもできます。これを使うことで、テスト結果を後から解析したり、他のツールと統合したりすることができます。
npm test -- --json --outputFile=jest-results.json
これにより、テスト結果がjest-results.json
というJSONファイルに保存されます。このファイルは、他のツール(例えば、CIツールやレポート生成ツール)で利用することができます。
Jestでは、テストのカバレッジレポートをHTML形式で生成することができます。これを使えば、テスト結果を視覚的に確認できるドキュメントを作成できます。
次のコマンドでテストのカバレッジレポートを生成できます。
npm test -- --coverage
実行後、coverage
というディレクトリがプロジェクトルートに作成され、その中にindex.html
というファイルが生成されます。このindex.html
ファイルをブラウザで開くと、カバレッジレポートが視覚的に表示されます。
もし、カバレッジレポートを詳細にカスタマイズしたい場合は、Jestの設定ファイル(jest.config.js
やpackage.json
のjest
セクション)でカバレッジレポートの出力形式を設定できます。
例えば、jest.config.js
で次のように設定できます。
module.exports = {
collectCoverage: true,
coverageDirectory: 'coverage', // 出力先ディレクトリ
coverageReporters: ['html', 'text', 'lcov'], // 出力形式(HTML、テキスト、LCOVなど)
};
この設定を追加すると、テスト後に以下の形式でレポートが生成されます。
- HTML:
coverage/index.html
に出力され、ブラウザで視覚的に確認できます。 - テキスト: ターミナルにテキストでカバレッジ結果が表示されます。
- LCOV:
coverage/lcov-report/index.html
に、より詳細なカバレッジレポートが生成されます。
-
標準出力のリダイレクト: Jestのテスト結果をファイルに保存するには、コマンドラインで
>
を使って結果をファイルにリダイレクトするか、--json
オプションを使ってJSON形式で保存します。 -
カバレッジレポートの生成:
--coverage
オプションを使って、テストのカバレッジレポートをHTMLなどの形式で保存し、視覚的に確認できます。
これらの方法を使うことで、Jestのテスト結果をドキュメントに保存し、後から確認したりレポートとして利用したりできます。