#MoE ABC 作るのに参考になったことまとめ
音感なしで耳コピする方法という動画を見たら、音の高さがわかるというツール紹介でがっかりしたのは僕だけでいい。
鳴ってる音とかわかんねーよ!楽器経験ねーよ!リアル音楽スキル 0 だよって人向け。実際僕が中学時代に他人の MML を弄った経験はあるものの、音感や音楽センスはおそらく皆無なので。音楽ってものが一切ない家庭だったので脳みそが死んでる気がする・・・
ので、普通に音感あるし音楽できるよって人には無意味な内容だと思います。
##音の高さを変えないでスロー再生したりコメント書き込んだりできるやつ
いろいろあるけど、Transcribe! が非常に使いやすかった。有料だけど。クロスプラットフォーム。
再生しながら音出せたり、テキストでマーク打ち込んだりとにかく かゆい所に手が届く 感じ。
探せば無料でも似たようなのはあると思う。
音の高さがわかるというツール紹介でがっかりしたってアンタ書いたばっかりじゃない!って言われそうだけど、解析機能は目安になることはあっても、大抵はそのままで使えないし、音源によってはあまりにも多くの音を拾ってしまうので結局は自己判断が必要。でもないよりは、あった方が便利。いろんな音源のキーをあわせて比較したり。こういう音はこういう周波数成分でできてるのかーなどと普通に面白い。
解析よりも、様々な再生制御やメモやメタデータの付加と管理が主目的。
##ABC直打ち?
途中まで ABC 直打ちしてたけど、細かい計算で非常に可読性が悪くなって修正も辛く、2トラックばらし直打ちとそうでないものを平行して作ることの理不尽さに折れそうになった。なによりゲートタイム関係の仕様の先行きが不明なので、7割出来た時点で MIDI シーケンサ + toMoEgah に移行。toMoEgah の作者さんは本当に仕事が速くて感謝しております。
MIDI シーケンサ は Win 環境なら Domino が無料のものでは使いやすいんじゃないかな。つっても MIDI シーケンサってものを始めて使ったので、使いやすいかどうか比較できないのだけど、初めて数分で何も問題がなかったのでたぶん使いやすい。起動して最初にやったのはショートカット設定だけど・・・そういうのはもえたみは得意でしょう。
MoE ABC 用だと 2トラックにすることもあると思うので、Domino ならまずオニオンスキンの設定を見直すのがいいです。お絵かき風にいうと下のレイヤーが透けて見えるってやつ。
##もえいろはの想定されたものかわからない動作
###MIDI よりも若干遅いテンポで再生される なんかおそい。
###同ノートの終端と先端が一致していると後続のノートが発音されない現象が起きることがある なんか音切れた!と思ったらこれをチェック。ABC 直打ちでも起きる。
↓こうする
##とりあえずメロディは拾えると思う メロディは自分で鼻歌うたえる位に認識してりゃ何とかなる。最初の音さえわかれば。最初の音がどうしても分からない時は、同時に音をだして一番しっくりくるやつにする。 (音の高さがわかるツールで分かる場合もあるけど、自己判断はしないといけない) キーがずれていても、相対的に同じになっていれば後からずらせる。
リズムがどうしてもおかしいかな?ってときは同時に再生してみればリズム感がなくても目でみてわかる。音の発生タイミングを比較するとき耳だけで判断すると、僕のような音痴だと途中で見失うことがよくあるので、再生ツールに徹底的にマークを打ち込んだり、同時再生のシーケンサ側で再生ノートを強調表示する設定にして、視覚化するのが重要。
鼻歌も無理な程に音を認識できないのは、メロディーの時点では無かったけど、メロディー以外をつけるときは何度もあった。そういう時は、しつこくしつこく頭がおかしくなるかと思うくらいスロー再生で何度も何度も聴いてみる→それでも取れないなら再生範囲を短くして二音の高さの比にだけ集中する→どこか基点が取れればそこから二音の関係性だけを追う→それでおかしいと思ったらまた全体にもどるって感じで。絵のデッサンと同じであまり部分に集中しすぎるとおかしくなったり。
##メロディは拾えてもそこからどうしていいかわからない というのが僕の状態でした。なのでここからが本番。ヴォイシングっていうらしいです。なんとなく、コードがわかればヴォイシングの目安になるんじゃないかなーという発想で始めたのだが・・・
とりあえず用語がわからないと、情報の海も役に立たない。最初に読みとおしたもののうち 3点。実際はもっと大量に読んだけどあまり羅列しても意味が無いと思うし、よしあしが正直わからないので。ようするに適当。
- http://soniqa.net/theory 用語を簡潔に満遍なく押さえてある。
- http://port.rittor-music.co.jp/guitar/column/guitarchord/index_2.php 内容は僕にはいまいちだったけど図が分かりやすいのと音がならせるのがいい。
- http://homepage2.nifty.com/arigatch/sub06/top.html 下半分の理論ってところ。凄く古風な見た目のサイトだけど一番役にたった。一旦用語を覚えたあとに読み直したら素朴な疑問が色々と氷解した。どう良かった のかは後述。
##曲のスケールがわからない
メロディを拾い終わってから、色々読み始めて数日後、曲のスケールがわからないという事態に気づいた。なんてこった・・・もっとも基盤になる部分がわかっていなかったのだ。数日前までスケール?なにそれ食えるの?状態だったので当然といえば当然なのだけども。
大体、短調なんてものはクラシックでなければ厳密には存在しないから常にコンテキスト依存でケースバイケースだからここでは説明しないよとか、自然短音階と和声的短音階と旋律的短音階があって面倒だからこれこれだけ覚えるといいよとか、事実を書いているのだろうけど使い分けるスキルもないまったくの初心者にとっては、かえって混乱を及ぼすばかり。
僕が音を拾おうとした曲にも原因があるのかもしれないけど。この曲には一切 F の音が出てこないんですよね。メロディには F が一つもないし、バックで鳴っているのも F じゃなくて F# に聞こえる。なんかどの短音階でもしっくりこない。で、いきついた先がドリアンスケールってやつで、どうもこれだとおかしいずれてるずれてると思っていた所が上手くいくと気づいた。
原曲がドリアンスケールなのかは未だにわからない。けども、ドリアンスケールにしたほうが他の短音階よりも自分にはイメージにずっと近くなった。
どうしても音階があってなくね?俺がおかしいのか?って人は短音階が色々あることやチャーチモードや長音階や短音階以外のスケールやブルーノートがなんちゃらとかを調べてみると氷解するかもしれません。僕はここで 3日嵌ってました。
##コードはコード名じゃなくてディグリーネームで覚える
これも最初に気づくべきでした。たとえば A マイナーの Am7 だと
- ディグリー Im
- ルート音 A
- m とかなんとか m
- うしろにくっついてるやつ 7
これを例えると、
- 役 主人公
- 名前 ○○○
- 雰囲気 ちょっと影のある
- 属性 1顔8髪
って感じで (細かい突っ込みはまぁ・・・) 名前は一番どうでもいいのだ。なんで名前がどうでも良いのかというと、曲のその部分を支配している世界観によって、同じ名前の人でも役割がかわってしまうから。
その世界観ってのは、(僕もちょっと区別がよくわからないんだけど) モードであったり、曲全体の調性であったり、ある部分の支配的なコードであったりする。ここは、A マイナーの世界だから A 君が主人公ねってなる。これが別の世界になると、別の人が主人公になって、A 君が別の役割をしていたり、部分的に他の世界のキャラを召還してクロスオーバー (一時的な転調) したりする。
役割がまず重要で、次に雰囲気と属性がわかればおkかなーと。
##理論は沢山あってもセオリーを書いているところは少ない これはなんとなくわかる。僕がそれなりにやってるお絵かきで考えると。ようするに TIPS に走るのは、実力になるわけじゃないし、学ぶ人のためにならないから、基礎が大事だよってこと。
でも、音楽に全くかかわっていなかった人がいきなりコードとか知識だけ入れても全然それらどう動くのがイメージできないから、理論がなおの事理解できなくて悪循環になると思う。僕はそうでした。最低限のイメージを広げる程度の手がかりは必要かもしれない。
さっきあげた http://homepage2.nifty.com/arigatch/sub06/top.html (下半分の理論ってところ) だけど、その辺がすごく親切だった。これを書いた本人も、理論ではなくセオリーや主観を書いていると断り書きをしている。けど、そういう前提で読めばこの人がどういう風に考えてるのかがわかるので理論が色づいて見える。コードが全てディグリーネーム表記なのも良心的だし、最初はいったいなんなんだw と思った謎のキャラアイコンもだんだんわかってくるととてもよいアイデアだなーと。ディグリーネーム=役割にキャラ性があるというのを前面に押し出しているので、一気に覚えられたしイメージも進んだ。
例が TMN の曲で殆ど知ってるのばっかりなのも個人的に助かるけど、これは年代的な問題が、あるか・・・と・・・
##コード進行つーかカデンツ?っていうの クラシックでもないかぎり、禁則なんてねーよカデンツwwみたいに書いてるところもあるけど、何が狂ってるのか判断もできない、少しの助けでも欲しい全くの初心者にとっては参考になる。カデンツや禁則やなんちゃらはコンテキスト依存だから理論だけで判断できないっていうけど、そういうのって理論がわかってるから理論だけでっていうんじゃないかな。音楽に限ったことじゃないよね。理論ってのは、まだ自分で判断できる基準の無い人のために、「そなたらにも魔法を多少でも扱えるように我々の長年の研究の成果をわかりやすくおいた」って面もあると思うので。
逆に、なんかしらないけどこの音がきもいんだよね、この音が気持ちいいんだよねなんでだろーってのが理論で裏づけできると、あー俺にもちょっとはまともに音が聞こえてるのかな・・・と思えるし。どうすればかっこよいか気持ちよいかなんて聴けばわかるだろ!って最初からわかる人もいるんだろうけど、自分の場合、今聞いている音の印象は、他の人にも不快感を与えない程度には共通性のあるものなのだろうか?というところから全く確信がないので。
コード進行やカデンツはなんだか曲っぽくなったかも、面白いかも?ってとっかかりになった。とりあえずプログラムが動いて面白い、それっぽいキャラ絵が俺にもかけたみたいな、ともすれば問題視されがちな TIPS 的なものであってもできた!って動機は必要な時期があると思う。できたドリブン無しで実力のみを追い求められる人も中にはいるけど、僕はそこまでストイックじゃないし、最初期には安直でもできたドリブンがないと辛い。
##撥弦楽器っぽくするには撥弦楽器の知識がちょっとは必要 ギターとかリュートみたいな。当然楽器なんか手元にないし経験もないので。
http://www.rittor-music.co.jp/app/shibanzukun/mychordbook.html
これが便利だった。弦のならびがこうだからー、一番低い音がこうだから、この和音だとこういう順番ではさみこむようになるよなーってのが弄ってればわかる。実際その通りに MIDI で鳴らしてみると楽器ぽくなるのでふしぎー。
##あとなにか 思い出したら書く。