2015/4/24 追記 - Ubuntu 15.04 (Vivid Vervet) では特に工夫しなくともすんなり動作するようになった模様です。ということで、インストール時には 15.04 を選ぶようにしましょう。
下記は 14.04 向けの古い情報となります。
Dell の XPS 13 (2015) に Ubuntu を入れたら幸せになれるのではないか。そんな気がしたので入れてみたのですが、案外に気をつけるべきポイントが多いので、手順を書き記しておきます。
なお、下記のページを情報源にしています。
- https://major.io/2015/02/03/linux-support-dell-xps-13-9343-2015-model/
- http://bartongeorge.net/2015/02/23/update-2-dell-xps-13-laptop-developer-edition-sputnik-gen-4/
システム BIOS のバージョンが A00 の場合は、A01 以上に更新しておきます。これをやっておかないと、色々と問題が発生するので重要です。
Dell XPS 13 9343 System BIOS (Version A01, A01)
USB stick 経由のインストールはわりとめんどいので、普通に DVD に焼いてインストールしました。ちなみに外部ドライブからブートするには、起動時に F2 を押して BIOS メニューを呼び出して、その中でブート優先順位の変更を行います。その前に Windows 側でパーティションを空けておいたりします。その辺りはよしなに。
インストールが完了すると普通にシステムがブートしますが、WiFi が無効になっています。これを有効にするには、Broadcom のドライバを手動で入れる必要があります。
まずは仮にドライバを入れます。別の PC を使って下記ページから 64-bit driver を落としてきます。
http://www.broadcom.com/support/802.11/linux_sta.php
make して insmod すれば、一時的に WiFi を有効化できるはずです。
make
sudo insmod wl.ko
詳しくは README を参照のこと。
WiFi が有効になったら、この隙にちゃんとしたドライバを入れます。
sudo apt-get --reinstall install bcmwl-kernel-source
詳しくは下記文書を参照のこと。
https://help.ubuntu.com/community/WifiDocs/Driver/bcm43xx
ここで一旦リブート。WiFi が有効になったら、ひと通りの Software Update をこなしておきます。
この時点では下記の問題が残されています。
- 音が出ない
- トラックパッドがよく飛ぶ
- ディスプレイの輝度が調整できない
これを修正するためにブートパラメーターを追加します。
まず適当なテキストエディタで /etc/default/grub を開きます。この中にある GRUB_CMDLINE_LINUX のエントリに下記のオプションを追加します。
acpi_osi='!Windows 2013' psmouse.resetafter=0 video.use_native_backlight=1
変更後、何回かコールドスタート(電源切って再起動)を行います。音については HDMI オーディオ出力が選択されているかもしれないので、その場合はシステム設定から内蔵スピーカーに変更しておきます。
WiFiはinstall時に
install third party software
のcheckboxをonにすると楽に使えるかと思いました。hybrid-v35_64-nodebug-pcoem-6_30_223_248.tar.gzは環境によってはmakeにこける気がしました。