https://docs.confluent.io/cloud/current/sr/index.html
以下は、Confluent ドキュメント「Schema Registry for Confluent Cloud(Confluent Cloud 向け Schema Registry)」の内容を、日本語に和訳し Markdown 形式でまとめたものです。
Confluent Cloud における Schema Registry は、Stream Governance(ストリームガバナンス)の中核機能で、スキーマの一元管理・バージョン管理・互換性チェックなどを提供する完全マネージドサービスです。環境ごとにホストされる一つの Registry が使用されます。(Confluent Docs)
このページは主に機能の概要と利用にあたっての考慮点を解説するイントロダクションとなっています。
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スキーマ管理 スキーマの登録、編集、バージョン管理、互換性設定の管理、削除などを UI や REST API から実施可能です。環境単位で全スキーマの一覧表示・検索が可能です。(Confluent Docs)
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互換性(Compatibility)管理 環境全体、あるいは個別の Subject 単位で互換性モード(例:BACKWARD、FORWARD、FULL など)を設定でき、互換性保証の粒度を制御可能です。(Confluent Docs)
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Access Control:RBAC(Role-Based Access Control) スキーマ操作に対して細かなアクセス制御が可能。以下のようなロールが存在します:
- OrganizationAdmin, EnvironmentAdmin, CloudClusterAdmin, ResourceOwner, DeveloperManage など Role ごとに Subject の読み書き、互換性設定、権限付与などの操作可否が異なります。(Confluent Docs)
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1 環境につき 1 つの Schema Registry が提供され、複数クラスタで共有されます。(Confluent Docs)
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スキーマサイズ制限:各スキーマは最大 1MB です。超過する場合はスキーマ参照機能を使って分割設計が推奨されます。(Confluent Docs)
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スキーマバージョンの上限:Basic/Standard/Dedicated クラスターごとに、スキーマバージョン数の上限があります。不要なスキーマは削除してスペースを確保できます。(Confluent Docs)
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API リクエスト制限(レート制限):
- 書き込み:25 リクエスト/秒
- 読み取り:75 リクエスト/秒 これらは環境(テナント単位)で集約されます。(Confluent Docs)
Schema Registry は専用のホスト型サービスとして提供されるほか、Confluent Cloud UI や REST API、CLI から操作可能です。Kafka クラスタとは独立しており、スキーマ情報は Kafka トピックを利用して耐久的に管理・同期されます。(Confluent Docs)
項目 | 内容 |
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提供形態 | 環境単位でマネージド Schema Registry |
主な機能 | スキーマ登録/バージョン/互換性設定/参照/削除 など |
アクセス制御(RBAC) | Subject 単位で細かく制御可能 |
制限事項 | スキーマサイズ上限(1MB)、バージョン数制限、API レート制限あり |
アーキテクチャ | Kafka より独立、スキーマを Kafka トピックで保存 |