sitcom_23.txt

ボケ:新しいビジネス考えたんですよ
ツッコミ:どんなですか？
ボケ:ボケ代行サービス
ツッコミ:あなたがボケの代行をするんですか？
ボケ:そうです、で、ツッコミだけでも漫才やっていけるようになるんですよ
ツッコミ:じゃあお前色んな漫才コンビに出ることになるな
ボケ:そうですよ、漫才のイベント行ったらボケ全員俺になりますよ
ツッコミ:なりますか？
ボケ:なりますなります絶対なります
ツッコミ:ネタは誰が考えるんですか?
ボケ:フリープランでは考えませんけど
ツッコミ:無料でボケの代行までやるのに驚きですけど
ボケ:プレミアムプランで月300万円払うと私がネタを考えます
ツッコミ:それは無理がある!!
ボケ:え?ネタ1行で1万円は格安でしょう
ツッコミ:どんだけですか
ボケ:普通の漫才コンビはネタひとつ考えるのに3年くらいかかかりますから
ツッコミ:それはない
ボケ:そう考えると300万円は格安ですよ、漫才コンビは会社務めて稼いでる人が多いですから
ツッコミ:大体ネタまで代行させたらオリジナリティないですよ
ボケ:それ以上落語の悪口言ったらあなた干されますよ
ツッコミ:落語の話してねぇから
ボケ:落語見に行くたびに「また同じ話かよ」って思ってますから
ツッコミ:それでも何回も行くのかよ
ボケ:なんか凄いこと起きないかなって
ツッコミ:なんか凄いことって何
ボケ:オチで落語家が急に泡吹いて倒れたりとか
ツッコミ:それを期待するのあなただけでしょう
ボケ:お後がよろしいようで、コポォ
ツッコミ:お後が良くないやつ
ボケ:まぁそんなこんなでお笑い代行サービスですよ
ツッコミ:やりますか??
ボケ:できますできます絶対できます
ツッコミ:ネタあるんですか?
ボケ:AIが考えてくれます
ツッコミ:おい!!絶対ダメなやつだろ
ボケ:例えば「ミルクボーイのあれっぽいの作ってくれ」って注文くるとしますよ
ツッコミ:あのコンフレークのやつか
ボケ:あれをミルクボーイのコンフレークのやつっぽい漫才をAIに打ち込むとですね
ツッコミ:出てくるんですか？
ボケ:いや全く関係ないやつが出てくるんですよ
ツッコミ:だめやないかい
ボケ:なんで結局自分でミルクボーイっぽいネタを考えていくわけですよ
ツッコミ:それでやるんですか
ボケ:そうですパクりネタを代行のボケが考えて渡された台本をツッコミが読むんですよ
ツッコミ:めちゃくちゃやん
ボケ:ミルクボーイのネタにすらなってないネタを
ツッコミ:それおもろいんですか
ボケ:割とウケましたよ
ツッコミ:ホントですか？
ボケ:「AIに考えてもらったミルクボーイっぽい漫才やります」って言ってバグって同じクダリを3回繰り返したらウケました
ツッコミ:俺も代行してもらいたい