2016-11-05に日本の東京のmixi, Inc.で開催されたVimConf2016に参加してきました。
ujihisa.vimとそれに続く4回のVimConfのうち、今回はじめて発表者でなく一般客として参加しました。正確には当日スタッフとして受付を担当しました。今回はじめて参加費を払うことに成功しました。 (*1)
後述する受付的理由で、一部の発表は注意深く視聴する機会を逃した関係で、一部の発表にたいしてのみコメントします。
本日の基調講演。 後述するように、Vim本体をいじる時間がとれそうなので、そのあたりの話をしっかり聞いておきたかったのでとてもよかったです。
https://twitter.com/ujm/status/794760705438121984
DirectWriteはWindowsのgvim用で、Windowsは僕には難しすぎてまだ利用できないのであれですが、もうひとつの日本語関係はこれから後述の理由によりVimで日本語を書く割合がたかまっていくため、かなり便利そうです。
まだ僕のVim環境はneocomplete ->
deoplete, neobundle ->
dein, unite ->
deniteのいずれも完了していないレガシー環境ですが、引越しなどが終わり生活が落ち着いたタイミングで移行したいと思っていたので、まさに僕にとってちょうどいい発表でした。
本発表中で直接は語られなかったShougoさんのvim pluginパフォーマンス追求の歴史についてここで簡単に整理しておきます。まずvimprocで外部vimプロセスと通信するモデルがありました。これはvimprocさえあれば任意の環境で動作するものでしたが、vim scriptが遅すぎるため、実現できるのはあくまで非同期処理だけで速度自体はよいものではありませんでした。次にneocompleteなどで超高速のif_lua
を活用しました。これは逆に非同期処理ではなく純粋に速度を高めるものです。
neovim用のdeopleteの知見を活かして、neovimとvim両用のdein, deniteが開発されたようです。deniteではif_python3
を用いて高速処理と非同期処理の両方を実現しています。もともとvim pluginを作るときにif_python
を非同期処理のために用いるのは突然のクラッシュの温床となっていて、かなり注意深い実装を要求する危険なサインだったのですが、一周していまはどうも事情が違うようで、実情が気になるところです。
なるべく多くの島を冒険して、これまで話をしたことのない人に声をかけるのに挑戦しました (おかげで逆に元々の知り合いと久々の対面をする機会を逃してしまったのは勿体なかったけど...)。 こちらはかなりhighly contextualなので、要点だけざっと書きなぐります。
- 老害カンファレンスやろう (slackware, 64kの壁, 68000すごい)
- mixiの社内カフェ店舗便利そう
- 時代は台湾(台南)・スペイン・Vancouver
- 台湾とスペインは現地企業で働くのは難易度なのでリモート必須
- Vancouverは現地でも働けるのでバランス最強
- VRの需要。最強の椅子としての布団 + VR + Vim という開発環境
受付は@koronさん、@y0zaさん、それに僕 の3人でローテーションしました。ピークタイムの12pm - 1pmの間は全員フル体制で対応することで、参加者の入室までのレイテンシを下げることに努めました。ピークタイム以降は交代制で一人ずつ受付席を担当しました。
受付はその性質上、席を大きく離れることができません。また受付席とキッチンとの物理的距離が大きいので、容易にキッチンに水分を補給しにいくことができません。対策として、事前に大容量の水コンテナとしてのペットボトルを用意しておきました。また水分補給法の多様性を確保するため、事前に緑茶のティーバッグを用意しておきました。これらはかなり有効でした。おすすめです。
毎年11月にVimConfのためだけに来日していましたが、今回はじめてVimConfのためだけに来日しないことに成功しました。実は二週間ほど前の2016-10-26に日本の東京に引越ししました。日本に住むのは7年ぶりで、かつ東京などの東日本にはこれまでの人生で一度も住んだことがないので、個人的にはかなり大きな冒険です。
収入を妻に頼って僕はニート生活しつつVimなどに貢献していきつつ料理の勉強をしようと思っていたのだけど、諸事情(*2)で急遽就職活動をすることになり、来年すぐに働くことになりました。実際会社の様子をみてみるとかなり楽しそうだったので、これはこれでわくわくしているので結果的に良いのですが、まあそれまでの間結構忙しくなりそうです。
内定をいただいたのはFrilなどのサービスを開発してる株式会社Fablicです。東京の恵比寿の方に通勤することになります。仕事をはじめるのは2017年になってからです。
この記事を投稿して3日後の2016-11-09からやっと賃貸マンションの契約がはじまり、台東区民になる予定です。
- *1 発表者には参加費を支払う権限がない
- *2 すごく長い話になるけれど、例えばこんな感じの出来事などがありました https://twitter.com/ujm/status/792924213514424321
Thanks @thinca and @crazymaster for fixing Japanese!